「リベラル」とは?意味や使い方!例文や解釈
「リベラル」とは、「個人の自由を重んじる人物・態度」や「大きな政府を支持して社会福祉を重視する立場」などを意味する言葉です。
「リベラル」の「意味・語源や由来・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・反対語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「リベラル」とは?
- 「リベラル」の表現の使い方
- 「リベラル」の類語や類似表現や言い換え
- 「リベラル」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「リベラル」の反対語
- 「リベラル」の英語と解釈
「リベラル」とは?
“liberal”(リベラル)という言葉は「政治思想の自由主義(リベラリズム,liberalism)を重視する立場・人物(派閥)・態度」であり、一般的には「個人の自由を重んじて政府(国家権力)からの干渉を嫌うという思想・態度」を意味しています。
「リベラル」とは「社会の慣習・伝統・規律・権威などにとらわれない自由であるさま」を意味する言葉です。
「リベラル」という言葉を政治思想・政治的なスタンスとして使う場合には、保守主義と対立する「穏健な革新主義者(現在よりも人権保護を強化しようとする立場)」という意味で使われています。
「リベラル」は元々は小さな政府を支持して個人の自由を尊重する自由主義そのものでしたが、現在では個人の自由だけではなく人権(結果の平等)を重視する思想も含み、「大きな政府を支持して社会福祉・人権保護を重視する思想・態度」も意味しています。
- 「リベラル」の語源や由来
「リベラル」の語源や由来
「リベラル」の語源・由来は、「自由主義」を意味する“liberalism”(リベラリズム)にあります。
「リベラル」という言葉の語源的な意味は、伝統的な規範や習慣、公権力に束縛されない個人の自由(=自由だが結果については自己責任)を重視する「古典的自由主義」にありました。
しかし、20世紀半ば以降になると、「リベラル」は「個人の自由」以上に「個人の人権(権利)・生活保障」を重視するような変化を見せて、「大きな政府・社会保障の充実・弱者の人権保護」などを特徴とする穏やかな革新主義の思想に変わったのです。
「リベラル」は「古典的自由主義(個人の自由を重視)」に由来する言葉ですが、現在では「社会福祉・社会保障によってみんなの人権を守る考え方」という意味で使われることが多くなっています。
「リベラル」の表現の使い方
「リベラル」の表現の使い方は、「伝統・習慣に縛られない自由主義を尊重する人物・立場・思想」や「社会福祉・人権保護を重視する人物・立場・思想」を意味して使うという使い方になります。
この二つは見方によっては正反対の意味なのですが、「リベラル」はその語源において「自由主義者」を意味していて、その後の政治潮流の影響によって「社会保障・人権保護を重視する思想」を意味するようになったのです。
例えば、「リベラルな人は、伝統だからといって盲目的に従うわけではない」や「リベラルな政党は社会福祉の充実を公約に掲げます」といった文章で、「リベラル」の表現を使えます。
「リベラル」の類語や類似表現や言い換え
「リベラル」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「自由主義者」
- 「穏健な革新主義者」
- 「左翼・左派・人権重視」
「自由主義者」
「リベラル」の類語・言い換えとして、「自由主義者」があります。
「リベラル」とは、「伝統・慣習に縛られない自由主義を尊重する人物」を意味する言葉です。
その意味合いから、「リベラル」の表現はそのまま、「自由主義者」という表現に言い換えることができます。
「穏健な革新主義者」
「リベラル」の類似表現・言い換えとして、「穏健な革新主義者」があります。
「リベラル」という言葉は、「急進的ではない穏やかな革新・改革の政治思想(社会保障充実の思想)を持つ人物」を意味しています。
その意味から、「リベラル」と良く似た意味を持つ類似表現として、「穏健な革新主義者」という表現を指摘できるのです。
「左翼・左派・人権重視」
「リベラル」の類語・言い換えとして、「左翼・左派・人権重視」があります。
「リベラル」というのは「国家権力による統制に反対して、個人の自由・人権を重視する考え方・思想・人物」を意味していて、いわゆる「右翼・右派の対義語」になっています。
その意味合いから、「リベラル」の表現は「左翼・左派・人権重視」という表現に言い換えられるケースが多いのです。
「リベラル」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「リベラル」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「リベラル」を使った例文1
- 「リベラル」を使った例文2
「リベラル」を使った例文1
「リベラルな政治思想を持っている政治家は、大きな政府の福祉政策によって社会的弱者を保護しようとする政治活動に熱心な人が多いのです。」
この「リベラル」を使った例文は、「自由主義的な政治思想(それから転じた福祉・人権重視の政治思想)を持っている政治家は、大きな政府の福祉政策によって社会的弱者を保護しようとする政治活動に熱心な人が多い」ということを意味しています。
「リベラル」を使った例文2
「リベラルは個人の自由・権利ばかり重視しますが、保守主義の私はリベラルの伝統や習慣を軽視して、現実味のない理想だけで突っ走ろうとする姿勢には賛成できません。」
この「リベラル」を使った例文は、「自由主義者は個人の自由・権利ばかり重視するが、保守主義の私はリベラルの伝統・習慣を軽視して、非現実的な理想だけで突っ走ろうとする姿勢には賛成できない」ということを意味しています。
「リベラル」の反対語
「リベラル」の反対語を紹介して、その意味を解釈します。
- 「保守主義・権威主義」
「保守主義・権威主義」
「リベラル」の反対語として、「保守主義・権威主義」を上げることができます。
「保守主義」というのは、「急速な改革・変化を嫌い、過去の伝統・習慣・文化を重視する思想的立場」を意味しています。
「権威主義」という言葉は、「国家権力・政治権力に基づく権威を重視して、権威よる秩序形成を正しいと考える思想的立場」を意味しています。
「リベラル」という言葉は「過去の伝統・習慣・権威などにとらわれずに、個人の自由や権利を重視する思想的立場・人物」を意味しているので、その反対語(対義語)として「保守主義・権威主義」という思想的な表現を上げられるのです。
「リベラル」の英語と解釈
「リベラル」という言葉は、“liberal”(リベラル・自由主義者・人権尊重の革新左派の勢力)という英語で書き表すことができます。
- “Liberal forces don't fit conservative forces, because all values are different.”
“Liberal forces don't fit conservative forces, because all values are different.”
「リベラル」を使ったこの英語の例文は、「何もかも価値観が違っているので、リベラル派の人は保守派の人とは合いません」ということを意味しています。
「リベラル」という言葉について徹底的に解説しましたが、「リベラル」には「自由主義を重んじる人物・態度」や「大きな政府を支持して社会福祉・人権を重視する立場」などの意味があります。
「リベラル」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「自由主義者」「穏健な革新主義者」「左翼・左派・人権重視」などがあります。
「リベラル」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。