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「画狂老人卍」とは?意味や由来・葛飾北斎についても詳しく解説!

この「画狂老人卍」は、ネタのように扱われている言葉ですが、実はとても有名な日本画家からきている言葉です。

画狂老人卍

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「画狂老人卍」とは?意味や由来・葛飾北斎についても詳しく解説!>


目次

  • 「画狂老人卍」とは?
  • 「葛飾北斎」とは?
  • 「葛飾北斎」の影響力

「画狂老人卍」とは?

「画狂老人卍」とは?

「画狂老人卍」とは、「画狂老人」(がきょうろうじん)と「卍」(まんじ)の2つの言葉をくっ付けたものです。

共に日本画の巨匠、葛飾北斎氏が晩年に使用していた雅号(がごう)で、今で言えばペンネームに相当するものです。

この雅号は、それこそ好きなものが使えるので、御年70を越えても現役の画家として活躍していた北斎氏が、その年齢にちなんで付けていたものです。

「画狂老人」はそのままですが、「卍」については歴史学者の研究によると、当時は漢字で「萬」と置き換えたことから、縁起のいい「萬年」に掛けて、そこまで長生きする(既にしている)という意味が込められていたという説があります。

「画狂老人卍」の由来は、この2つをくっ付けたというだけで、その見た目や響きから、アニメや特撮もののタイトルのように見える為、(架空の)そのようなものが始まるらしいなどと面白がって使われるようになったという次第です。

「葛飾北斎」とは?

「葛飾北斎」とは?

葛飾北斎氏は、先のように日本画家の巨匠として有名です。

日本史の教科書にも度々登場し、代表作「富嶽三十六景」の中の波打つ海の絵は、誰でも一度はどこかで見たことがあるでしょう。

この絵のタイトルは「神奈川沖浪裏」と言い、72歳の時に描き上げた作品です(この時には、まだ「画狂老人」「卍」の雅号は使用していません)。

また、当時(江戸時代)にしてはとても長生きした人物で、満88歳没と記録があります。

「葛飾北斎」の影響力

「葛飾北斎」の影響力

北斎氏の作品は、同時期に活躍した浮世絵師の歌川広重氏や他の印象派の画家に多大な影響を与えたとされてます。

特に歌川広重氏の代表作となっている「東海道五十三次絵」で用いられている遠近法や風や水しぶきの立体的な描写は、完全に北斎氏からの影響だと言われており、ここからは小説の中の話になってしまいますが、このような自身の作品のオマージュと言える絵を渋く捉えていたと藤沢周平氏の歴史小説の「溟い海」の中に記載があります(事実なのかは分かりません)。

icon まとめ

「画狂老人卍」という、一見ふざけて考えたアニメのタイトルのような言葉が、実は葛飾北斎氏が由来だとは知らないとまず分からないでしょう。

遊びで使うのもいいですが、この機会に、北斎氏にも興味をもってみても面白いかも知れません。