「トレス元」とは?意味や関連語も解釈
これだけ色々な漫画や存在していると、時には他の作品で見たことがある(よく似ている)場面を目にすることもあるものです。
ある程度は仕方のないことだと言えますが、「トレス」までいってしまうとさすがに問題です。
目次
- 「トレス元」とは?
- そもそも「トレス」とは?
- 「トレス元」の関連語と解釈
「トレス元」とは?
トレス元とは、簡単に言ってしまえば「パクリ元」と表現していいでしょう。
それも、ネタや構図などを真似した訳ではなく、「トレス」による模写で行った時に使う言葉です。
この「トレス」は、かつて同人誌の世界で大きく問題になったことがあり、パクられた方がそれをネタにしたグッズなどの作成に出たこともあったくらいです。
そもそも「トレス」とは?
トレスとは、元の絵や画像の上からなぞって模写することを指します。
つまり、元の対象を見ながら模写するより高い再現性で真似ができるという訳です。
完全にそのまま模写してしまうと、さすがにすぐにバレてしまう為、所々オリジナルの表現を入れるものですが、それでも見る人が見れば分かってしまいます。
しかし、デジタル技術による作画が発達した現在では、縮尺や角度を変えて、極力トレスだと分かりにくくしてあるものも少なくなく、見分けることが難しくなっていると言われています。
「トレス元」の関連語と解釈
人の著作物をトレスすることは、程度によっては違法行為にもなりかねません。
それ以外の方法で真似をするのも褒められたものではありませんが、それらより悪質なパクリ行為だと言っていいでしょう。
その疑いがあると思われた時に、以下のような言葉がよく使われます。
- 「トレス疑惑」
- 「トレパク」
- 「トレス職人」
「トレス疑惑」
トレスによってパクってるのではないかという疑惑です。
その元だと思われる対象とあまりに似過ぎていると、例え本当は違っても、このような疑惑が掛かることがあります。
前述のように、最近ではデジタル編集によって、トレスだと分からなくする誤魔化しが大分効くようになっているので、この疑惑の対象とHなっていない中にも、実はトレスによって作られたものがたくさん隠れているかも知れません。
「トレパク」
トレスによってパクることです。
「この漫画、どう見てもあの漫画からトレパクしてない?」のような使い方になります。
上の「トレス疑惑」のある作品では、どのコマや場面がこのトレパクかといった詳しい検証が行われることがあります。
「トレス職人」
トレスによって、元の作品並のクオリティで絵を描いたり、画像が作れる人のことです。
決して自慢にはなりませんが、趣味として行っている人がそれなりに居ると言われています。
個人的にそれで楽しんでいるだけでなく、その模写を公開してしまうと問題になるのは言うまでもないので、その点にはくれぐれも注意してください。
トレス元とされる作品の中には、あまり有名ではないものも多いです。
それは、なるべく分からないようにという悪知恵からですが、どのような作品であっても、トレスによるパクリは論外です。