「そんなやつおらんやろ」とは？意味や類語！例文や表現の使い方

「そんなやつおらんやろ」とは?

「そんなやつおらんやろ」という言葉は、日本の漫才コンビである大木こだま・ひびき(おおきこだま・ひびき)のネタである「そんな奴おれへんやろ?(大木こだまのセリフ)」に由来している言葉です。

普通に考えてまず実在するとは考えにくい「極端に非常識な人・極端な変人」を例に上げて面白おかしく話している時に、「そんなやつおらんやろ」と突っ込みを入れるのが定番・お決まりのやり取りになっているのです。

「そんなやつおらんやろ」の表現の使い方

「そんなやつおらんやろ」の表現の使い方は、「まず実在しないと思われる極端な非常識人・変人」を例に挙げて真顔で話し、それに対して「そんなやつおらんやろ」ともう一人の人が突っ込むというお笑い的な使い方になります。

例えば、「もっとあったかくなるだろうと思って、灯油の代わりにガソリンを暖房器具に入れる奴もいるというからな」と言うと、すかさず「そんなやつおらんやろ」と突っ込みを入れるという使い方になります。

「そんなやつおらんやろ」の「おらん」とは?

「そんなやつおらんやろ」の「おらん」という言葉は、「いない」ということを意味する大阪弁(北摂弁)の方言とされています。

ただし、「いない」を意味する「おらん」という方言は、大阪弁・関西弁だけに限定されるものではなく、九州地方はじめ西日本一帯の方言としても幅広く使われているものです。

「おらん」は西日本で使われていることが多い言葉ですが、東日本の人でも「いない」という意味は分かることが多く、「居る(おる)」の「居らぬ(おらぬ)」から「居らん(おらん)」に変形したものと推測されます。

「そんなやつおらんやろ」を使った例文と意味を解釈

「そんなやつおらんやろ」を使ったやり取りの例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「そんなやつおらんやろ」を使った例文1
• 「そんなやつおらんやろ」を使った例文2

「そんなやつおらんやろ」を使った例文1

「お米を水で洗うだけじゃ汚いからといって、食器用洗剤でお米を洗おうとする若い女性もいるらしいよ。」

「そんなやつおらんやろ」

この例文は、「お米に食器用洗剤を入れて研ぐという非常識な若い女性は、さすがにいないだろう」ということを意味しています。

「そんなやつおらんやろ」を使った例文2

「小学生時代のランドセルがまだ使えるからといって、大人になってからも会社で使い続けている奴がいてな…」

「そんなやつおらんやろ」

この例文は、「大人になってからも小学生の時のランドセルを背負って会社に来るような奴はいないだろう」ということを意味しています。

「そんなやつおらんやろ」の類語や類義語・言い換え

「そんなやつおらんやろ」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。

• 「そんな馬鹿な奴はいないだろう」
• 「そんな非常識な人はいないだろう」
• 「そんな変人はいないだろう」

「そんな馬鹿な奴はいないだろう」

「そんなやつおらんやろ」と突っ込みを入れる時の意味は、「そこまで馬鹿なことをする奴は、さすがにいないだろう」ということを意味しています。

その意味合いから、「そんなやつおらんやろ」という表現は、「そんな馬鹿な奴はいないだろう」という表現で言い換えられるのです。

「そんな非常識な人はいないだろう」

「そんなやつおらんやろ」と返事を返す時の意味は、「そこまで常識のない奴は、さすがにいないだろう」ということになります。

その意味合いから、「そんなやつおらんやろ」とほとんど同じ意味を持つ類義語(シソーラス)として、「そんな非常識な人はいないだろう」という表現を上げることができるのです。

「そんな変人はいないだろう」

「そんなやつおらんやろ」と相手に突っ込む時の意味は、「そこまで極端な変人・変わった奴はまずいないだろう」ということを意味しています。

その意味合いから、「そんなやつおらんやろ」と良く似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「そんな変人はいないだろう」を指摘できるのです。