「メタ発言」とは?意味や解釈
「メタ発言」とは、「フィクションの登場人物が、本来作者や読者しか知りえない内容について発言すること」を意味する言葉です。
「メタ発言」の「意味・概要・類語(シソーラス)や関連語」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「メタ発言」とは?
- 「メタ発言」の概要
- 「メタ発言」の類語や関連語
「メタ発言」とは?
「メタ発言」という言葉は、「アニメ・漫画・小説・映画などのフィクションの登場人物が、本来作者や読者しか知りえない内容・知識について発言すること」を意味しています。
「メタ」“Meta” とは「高次の・上位の・超える・後から・変化する」などを意味するギリシャ語由来の接頭辞で、「メタ発言」というのは「フィクション世界における次元を超えた発言・上位のすべてを知り得る視点からの発言」を意味していることになります。
「メタ発言」の概要
「メタ発言」の概要は、漫画・アニメ・小説などの登場人物(キャラクター)が作品内では絶対に知り得ない情報・知識を知っていて、「読者・作者・作品自体・解こうとしている謎について発言すること」になります。
「メタ発言」とは、基本的に「フィクション作品の登場人物による自己言及的な発言」になります。
例えば、アニメのキャラクターが「視聴者の皆さんも一緒に考えてみてね」と言ったり、漫画の登場人物が「作者の○○も本当に人使いが荒くて困るぜ」と言ったりすることが、典型的な「メタ発言」になります。
「メタ発言」が大量に行われる作品として有名なものに、漫画・アニメの「銀魂(ぎんたま)」や
ハリウッド映画の「デッドプール」、テレビゲーム(PS)の「シャドウハーツ」「龍が如く」などがあります。
「メタ発言」の類語や関連語
「メタ発言」の類語・関連語である「メタい」と「メタフィクション」について、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- メタい
- メタフィクション
メタい
「メタい」という言葉は、アニメ・漫画・映画・ドラマなどの作品内で登場人物(キャラクター)が視聴者(読者)に向けた発言をしている時に、視聴者が感じる「メタ発言をしているなという感覚」のことを意味しています。
例えば、アニメのキャラクターが「この作品を見ているみんなは、こんな危ないことを真似しちゃダメだよ」と語りかけてきたり、映画の俳優が「ちょっと待って、お腹が痛くなってきたからカメラ止めてくれ」と作品の世界とは関係ない発言をしたりする時に、視聴者は「メタい」と言うことができるのです。
メタフィクション
「メタフィクション」という言葉は、「虚構(フィクション)の世界」に、読者・作者が実在する「現実(リアル)の世界」を巻き込むような物語を展開していく表現手法を意味しています。
一般的な漫画・アニメ・小説・映画などのフィクション作品では、読者(視聴者)や作者が実在している「現実世界」は無いものとして扱われています。
そのため、フィクション世界の登場人物が読者(視聴者)に話しかけてきたり、作者の事情を説明したりというやり取りは描かないのですが、「メタフィクション」においては「フィクションの世界とリアルの世界がつながっている前提での発言・構成・展開が見られる」という特徴があるのです。
演劇の「メタフィクション」では、観客と舞台の間にあると仮定している「第四の壁」を作為的に壊して、演者が観客に直接話しかけたりして「劇中の時間」と「観客の時間」を混同させる演技の手法を意味しています。
「メタ発言」という言葉について分かりやすく解説しましたが、「メタ発言」には「フィクションの登場人物が、本来作者や読者しか知りえない内容・知識について発言すること」の意味があります。
「メタ発言」の類語・関連語として、「メタい」「メタフィクション」の意味も解説しています。
「メタ発言」の言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。