「サロン砲」とは?意味や概要・違法行為?・問題点まで詳しく解説!
最近ではあまり聞かなくなった仮想通貨ですが、その仕組みを悪用した手口と言われているのが「サロン砲」です。
目次
- 「サロン砲」とは?
- 「サロン砲」の概要
- 「サロン砲」の問題点
「サロン砲」とは?
サロン砲とは、金融トレーダーのKAZMAXこと、吉澤和真氏が自身が運営するオンラインサロン(ネット上の私塾)の生徒たちを利用した相場の意図的な操作のことです。
自身自らがそう呼んでおり、これを行う時に本人のツイッターでそのような告知までしていました。
株式の世界では、意図的な相場操作は重大な違反行為で、刑事罰にも相当してしまいますが、仮想通貨に関しては、まだそこまで法整備がされていないことから、現時点では違法行為ではないながら、金融庁も調査に乗り出す騒ぎになっています。
「サロン砲」の概要
株式のような相場商品のレートが動くには、必ずそれなりの理由が絡みます。
基本的には買いが集中すれば値上がりし、その発行元に何かいい材料があれば、そういった時にも値上がりが期待できます。
仮想通貨に関しては、発行元というものが存在しない為、主に人気(世間での知名度や取引量など)によってレート変動が行われます。
KAZMAX(吉澤和真)氏は、自らの私塾生に特定の仮想通貨のレートが上がるように一斉に買わせるなどして、莫大な利益を上げたと言われています。
一斉に売買を行わせるタイミングに合わせて、「サロン砲発射!」などと使っていました。
「オンラインサロンの生徒たちによる砲撃」という意味で付けた名前のようです。
「サロン砲」の問題点
先にも挙げたように、現在ではこのような意図的なレートの操作は違法とは言えず、一部でこっそりと行われていました。
しかし、ここまで大々的にやっていると分かると、仮想通貨の取引業者を管理している金融庁としても黙って見ている訳にはいかなくなったようです。
尚、問題のオンラインサロンは既に閉鎖されており、サロンの生徒たちは利用されただけといった被害を訴えています(儲けることができたのは、ほとんど本人だけだったようです)。
しかし、現行では取り締まる法律などがない為、本人への追求は難しいと考えられています。
仮想通貨の仕組み、及びオンラインサイトを悪用したと言えるこの「サロン砲」は、例え違法行為ではないとしても、まともな取引方法ではありません。
同様のことが起きてしまうことのないように、仮想通貨にもきちんとした法整備が求められると言えるでしょう。