「滂沱の涙」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「滂沱の涙」という表現を知っているでしょうか。
滂沱という表現はなかなか聞いたことがないと思う人もいるかもしれません。
それならば「滂沱の涙」という表現にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「滂沱の涙」という言葉について紹介します。
読み方と合わせて、意味をしっかりと理解しておきましょう。
目次
- 「滂沱の涙」とは?
- 「滂沱の涙」の表現の使い方
- 「滂沱の涙」の英語と解釈
- 「滂沱の涙」を使った例文と意味を解釈
- 「滂沱の涙」の類語や類義語・言い換え
「滂沱の涙」とは?
「滂沱の涙」という言葉には止めどなく流れる涙という意味があります。
滂沱という言葉には涙が止めどなく流れる様子という意味があり、それ以外にも雨の降りしきる様子、あるいは汗や水などが激しく流れ落ちる様子を表します。
泣き叫ぶ、号泣、などという意味があり、涙が止まらないときに使われる表現です。
- 「滂沱の涙」の読み方
「滂沱の涙」の読み方
「滂沱の涙」という表現は「ぼうだのなみだ」と読みます。
なかなか日常的に使う表現ではないため、知らない、読めない、という人もいるかもしれませんね。
これを機会にこの言葉を学びましょう。
「滂沱の涙」の表現の使い方
「滂沱の涙」という表現は滂沱のごとく流れる涙、止めどなく流れる涙、という意味で使われます。
なかなか止まらない涙のことを表す場合もあり、小説の中などでもよく使われる表現です。
ずっと大泣きしていたなどという時にも使われ、例えば「後悔して滂沱の涙を流した」などと用いられます。
「滂沱の涙」の英語と解釈
「滂沱の涙」という表現を英語にすると“tear”や“flood of tears”と表現できます。
「彼女は滂沱の涙を流した」ということであれば“Her tears streaming down her cheeks.”などという表現が使えます。
「滂沱の涙」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「滂沱の涙」を使った例文1
- 「滂沱の涙」を使った例文2
「滂沱の涙」を使った例文1
「祖父の訃報を受け、彼女は滂沱の涙を流した」
家族や親類の訃報を聞くととてもショックですよね。
突然ということもありますが、たとえ病気などで余命が長くないなとわかっていたとしても、訃報を受けたときの悲しみはなかなか表現しきれません。
そんなときには涙が止まらないという経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
どのような状態であったとしても、訃報は受けたくないものですよね。
「滂沱の涙」を使った例文2
「映画を見たとき、滂沱の涙を流した」
ロマンス物の映画を見たときなど、涙が止まらないという人もいるのではないでしょうか。
離ればなれになった家族が一緒になる映画や、ペットが出てくる映画などを見ると涙が止まらなくなる、という人は珍しくありませんね。
デートの時などにはメイクが落ちてしまうからできればそのような映画は避けたいという女性も珍しくないと言われています。
「滂沱の涙」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「泣き叫ぶ」【なきさけぶ】
- 「慟哭」【どうこく】
- 「涙腺崩壊」【るいせんほうかい】
「泣き叫ぶ」【なきさけぶ】
泣き叫ぶというのは突然大きい鳴き声を発する、悲鳴、大声で泣く、という意味になります。
泣きじゃくるなどと言われることもあります。
「慟哭」【どうこく】
慟哭というのは悲しみのあまり声を上げて泣く、という意味になります。
例えば訃報に接して慟哭するなどという表現があり、工藤静香が1993年にリリースした曲の中にも慟哭というものがあります。
「涙腺崩壊」【るいせんほうかい】
涙腺崩壊というのは涙腺が壊れたかのように涙が止まらないということです。
例えば小説を読んだときや映画を見たときなど、涙腺が崩壊したという表現を使った経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
なかなか涙が止まらない時にこの表現が使われます。
「滂沱の涙」という表現は日常的に使う表現ではありませんが、教養として覚えておきたい言い回しの1つです。
次に感動的な映画や小説に触れたときなど、この表現を思い出してみてください。