「あんじょう」とは?意味や類語!例文や表現の使い
テレビやマンガなどで「あんじょう」という言葉が出てくることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方などについても紹介します。
目次
- 「あんじょう」とは?
- 「あんじょう」の表現の使い方
- 「あんじょう」を使った言葉と意味を解釈
- 「あんじょう」を使った例文と意味を解釈
- 「あんじょう」の類語や類義語・言い換え
「あんじょう」とは?
「あんじょう」の概要について紹介します。
- 「あんじょう」の意味
- 「あんじょう」の語源
「あんじょう」の意味
「あんじょう」とは、関西地方で使われる言葉で「程良く」「具合よく」「うまく」「しっかり」「きっちり」という意味があります。
「程良く」と「しっかり」「きっちり」というのは反対の意味に思えるのですが、基本的にはどちらも「うまく」という意味に近くなります。
「うまく」というのは「状況に合わせて臨機応変に行動する」という意味があり、「その場に合った最も良い方法で」として使われる言葉です。
少し曖昧ですが日本人ならば「うまくやって下さい」と言えば「お任せしますから何とかして下さい」という意味になります。
「あんじょう」も同じで「上手い具合に」という時に使われるのです。
「あんじょう」の語源
「あんじょう」の語源は「味よく」から来ています。
「味よく(あぢよく)」→「味よう(あぢよう)」→「あんぢよう」→「あんじょう」と変化していきました。
意味は「味を良くしなさい」で、ここから「うまくやりなさい」「ちゃんとやりなさい」という意味で使われる様になったのです。
東京の人だと「案の定(あんのじょう)」からきているのでは思ってしまうかもしれませんが、上記が語源です。
「あんじょう」の表現の使い方
「あんじょう」は関西弁で、標準語で「うまく」「程良く」の言い換えとして使います。
言いたいことの前に付けて念を押すニュアンスになります。
主にシニア層から高齢者が使う言葉で、若い人は聞くだけで実際にはほとんど使いません。
高齢者から声をかけられた時に分かる様にしておきましょう。
「あんじょう」を使った言葉と意味を解釈
「あんじょう」を使った言葉と意味を解釈します。
- 「あんじょうよろしゅう」【あんじょうよろしゅう】
- 「あんじょうおきばりやす」【あんじょうおきばりやす】
- 「あんじょうやっといて」【あんじょうやっといて】
「あんじょうよろしゅう」【あんじょうよろしゅう】
「程良くよろしくおねがいします」という意味です。
「よろしゅう」だけでも意味は通じるのですが、更に相手に念を押しています。
「あんじょうおきばりやす」【あんじょうおきばりやす】
「しっかり頑張りなさい」という意味です。
こちらは何かにチャレンジする相手をはげます言葉ですので、そのレベルに合わせてちゃんとやりなさいという意味にになります。
「あんじょうやっといて」【あんじょうやっといて】
「うまくやっといて」という意味です。
標準語でも何かトラブルや面倒なことがあった時に誰かに「うまくやっといて」と任せることがあります。
同じ様な意味で人にものごとを丸投げする時に使われます。
「あんじょう」を使った例文と意味を解釈
「あんじょう」を使った例文と意味を解釈します。
- 「あんじょう」を使った例文1
- 「あんじょう」を使った例文2
「あんじょう」を使った例文1
「最近仕事があんじょういかんのや」
最近その人の仕事がうまくいかずに悩んでいる様子を表します。
ミスが多いことや、会社の経営自体が悪化していることなどが考えられます。
「あんじょう」を使った例文2
「もう少しあんじょう教えて貰えんか?」
相手の説明や言うことが理解できずによく分らない状態です。
明らかに相手の説明が下手なので、もっと上手に教えてくれとかなり大きな態度で言っています。
このことから相手は部下や後輩であることが分ります。
「あんじょう」の類語や類義語・言い換え
「あんじょう」の類語は以下の通りです。
- 「都合よく」【つごうよく】
- 「いい塩梅」【いいあんばい】
- 「色よく」【いろよく】
「都合よく」【つごうよく】
「自分にとって有利な方向にいくこと」という意味です。
「いい塩梅」【いいあんばい】
「ものごとの調子や加減がいいこと」という意味です。
「色よく」【いろよく】
「自分が希望や期待した通りに」という意味です。
「あんじょう」は「程良く」「具合よく」「うまく」「しっかり」「きっちり」など様々な意味があります。
関西の人と話す時に使ってみると良いでしょう。