「たたら場」とは?意味や関連も解釈
「たたら場」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは「たたら場」という言葉について詳しく解説していきます。
それでは一緒に見ていきましょう。
目次
- 「たたら場」とは?意味
- 「製鉄」の意味
- 「たたら」の言葉の由来
「たたら場」とは?意味
「たたら場」とは製鉄場のことです。
有名なのが映画「もののけ姫」ではないでしょうか。
映画の中で「たたら場」のシーンは重要なカギを握るとされています。
これは映画の作り物ではなく本当にあったものです。
「たたら製鉄」とは砂鉄から鉄を作るのです。
近代の初期までは、日本の国内鉄生産のほとんどを担っていたのです。
また「たたら製鉄」では砂鉄、鉄鉱石を粘土製の炉で、木炭を使って、比較的低温で還元して、純度が高い鉄ができるというのが特徴の一つでもあります。
「製鉄」の意味
「製鉄」とは鉄鉱石を精製、加工して銑鉄(せんてつ)を作ることを言います。
銑鉄とは、高炉や電気炉などで鉄鉱石を還元して取り出した鉄のことです。
「製鉄」を行う工場のことを「製鉄所」と言います。
日本では1901年に福岡県北九州市に官営八幡製鉄所が操業を開始しました。
近代産業の基幹となったのです。
「たたら」の言葉の由来
「たたら製鉄」の「たたら」とは何かということを説明しましょう。
「たたら製鉄」とは日本古代から近世にかけて発展した製鉄法ですが、炉に空気を送り込むのに使われる「ふいご」が「たたら」と呼ばれていたことが由来なのです。
つまり「たたら」とは「ふいご」のことです。
「ふいご」とは何かと言いますと気密な空間の体積を変化させることによって、空気の流れを作り出す器具のことを言います。
わかりやすく言えば、楽器のアコーディオン、パイプオルガンの送風なども同じ構造を持っています。
「ふいご」とは送風装置だと覚えておきますとわかりやすいでしょう。
ちなみに「たたら製鉄」で使われる「ふいご」は足踏み式です。
しかし鍛冶屋で使う「ふいご」は小型式です。
「ふいご」と言ってもいくつかの種類があるのです。
手で使うものもあります。
いかがでしたでしょうか。
「たたら場」について解説をしました。
「たたら場」とは「製鉄場」のことであり、今で言う「製鉄所」のことです。
映画で有名になりましたが、日本古代から近世にかけて発展した製鉄法で、実際にあったものです。
「たたら」とは「ふいご」のことであり「ふいご」は送風装置と覚えておきましょう。