「ジェンダーレス」とは？意味や類語！例文や表現の使い方「ジェンダーフリー」との違い

「ジェンダーレス」とは?

「ジェンダーレス」という言葉は、「男女の社会的性差(ジェンダー)を無くそうとする価値観・考え方」や「ファッション業界における男女の境界(区別)がない服装」のことを意味しています。

「ジェンダーレス」というのは「社会的・文化的に規定されている男らしさ・女らしさの区別や境界を無くそうとする考え方」で、典型的なものとしては「男子はズボンと短髪・女子はスカートとロングヘアのような社会的に当たり前とされてきた性差の区別」を無くそうとする価値観を意味しているのです。

• 「ジェンダーレス」の意味や語源

「ジェンダーレス」の意味や語源

「ジェンダーレス」の意味は「ジェンダー(gender)がないこと」であり、“gender”(ジェンダー)というのは「生物学的性差(sex)」ではない「社会的・文化的な性差」を意味しています。

“genderless”(ジェンダーレス)の語源は“gender”(ジェンダー)と“less”(レス)を組み合わせた造語にあり、そのまま「社会的性差が無いこと(社会的性差を無くそうとする価値観)」を意味するようになったのです。

「ジェンダーレス」の表現の使い方

男子と女子に対する「ジェンダーレス」の表現の使い方について解説していきます。

• 「ジェンダーレス男子」
• 「ジェンダーレス女子」

「ジェンダーレス男子」

「ジェンダーレス男子」とは、女性ものの洋服を着たりスカートを穿いたり、メイクをしたりしている「中性的な男子」を意味しています。

「ジェンダーレス男子」は「女装趣味の男子・トランスジェンダーや同性愛の男子」という意味合いはなく、基本的に「ファッション・メイクにおいて男女の性で区別しない男子」を意味しています。

「ジェンダーレス女子」

「ジェンダーレス女子」とは、男性もの(メンズ)の洋服を着たり男っぽいアクセサリーを身につけたり、男性的な短髪にしたりする「中性的な女子」を意味しています。

「ジェンダーレス女子」も「男装趣味・トランスジェンダー・同性愛」ではなく、「ファッション・髪型で男女の性差を区別しない女子」なのです。

中性的で見た目が整っている「ジェンダーレス女子」は、「イケメン女子」とも呼ばれます。

「ジェンダーフリー」と「ジェンダーレス」の違い

「ジェンダーフリー」と「ジェンダーレス」の違いは、「ジェンダーレス」は「男女の社会的性差(ジェンダー)を無くすこと」を目指していますが、「ジェンダーフリー」は性差を無くすまではいかず、「男女のジェンダーに束縛されずに各人の個性を発揮できる社会」を目指しているという違いがあります。

「ジェンダーフリー」は「ジェンダーの縛りから解放される考え方」、「ジェンダーレス」は「ジェンダー自体を無くす考え方」を意味しているという違いがあるのです。

「ジェンダーレス」を使った例文と意味を解釈

「ジェンダーレス」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「ジェンダーレス」を使った例文1
• 「ジェンダーレス」を使った例文2

「ジェンダーレス」を使った例文1

「最近は、ジェンダーレスなファッションをした男女が増えてきています。」

この例文は、「最近は、男女の性別にとらわれないファッションをした男女が増えてきている」ということを意味しています。

「ジェンダーレス」を使った例文2

「ジェンダーレスな価値観が広まることには、メリットもデメリットもあるでしょう。」

この例文は、「男女の社会的性差を無くす方向の価値観が広まることには、メリットもデメリットもあるだろう」ということを意味しています。

「ジェンダーレスモデル」とは?

「ジェンダーレスモデル」とは、「一見しただけでは男性なのか女性なのか判別しづらい中性的な見た目・ファッションセンスを持っているモデル」のことを意味しています。

有名な男性のジェンダーレスモデルとして、「とまん・こんどうようぢ・Usuke Devil」などがいます。

有名な女性のジェンダーレスモデルには、「中山咲月・杉浦アヤカ・ルウト」などがいます。