「一抹の不安が残る」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「一抹の不安が残る」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
不安が残る場合、なぜ一抹という表現がつくのでしょうか。
ここでは「一抹の不安が残る」という言い回しについて紹介します。
目次
- 「一抹の不安が残る」とは?
- 「一抹の不安が残る」の表現の使い方
- 「一抹の不安が残る」の英語と解釈
- 「一抹の不安が残る」を使った例文と意味を解釈
- 「一抹の不安が残る」の類語や類義語・言い換え
「一抹の不安が残る」とは?
「一抹の不安が残る」という表現はほぼ問題は片付いたが完全には解消されていない、懸念がある、しこりが残る、安心できない原因として何かが残っている状態、という意味を持ちます。
人間には何かしら不安を持つことがありますが、その不安を解消したつもりであっても、何かが心に引っかかっている、何かが不安である、ということも珍しくないですよね。
そのような場合に「一抹の不安が残る」と表現します。
一抹というのはほんのわずか、貸すか、という意味になり、絵筆のひとなすり、ひとはけ、というところからこの表現ができあがりました。
1-1「一抹の不安が残る」の読み方
「一抹の不安が残る」という表現は「いちまつのふあんがのこる」と読みます。
よく使われる言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。
「一抹の不安が残る」の表現の使い方
何かしら問題を解決した場合も、不安が残るという経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
例えば子供の時、担任教師と保護者の2者懇談は嫌だった、不安だった、いつも良い態度を心がけたとしても何かしら一抹の不安が残った、という人もいるかもしれませんね。
「一抹の不安が残る」の英語と解釈
「一抹の不安が残る」という表現を英語にすると“be still a little worried”という表現が使えます。
一抹の不安、ということであれば“a shade of anxiety”や“a touch of anxiety”という表現が使えます。
「彼女に一抹の不安が残る」ということであれば“I have some misgivings about her.”になります。
「一抹の不安が残る」を使った例文と意味を解釈
ここでは「一抹の不安が残る」という例文を紹介します。
- 「一抹の不安が残る」を使った例文1
- 「一抹の不安が残る」を使った例文2
「一抹の不安が残る」を使った例文1
「一抹の不安が残る位の気持ちでちょうど良いのです」
不安が残ると、なんだかいつまでも気になる何かがあり、嫌だと感じる人もいるかもしれません。
しかしビジネスなどにおいては「一抹の不安が残る」位の方がしっかりと仕事ができる、と考える人思います。
不安がないほど満足してしまうとそれ以上精進できない、失敗していることに気づかない可能性がある、という戒めの表現になります。
「一抹の不安が残る」を使った例文2
「子供が初めて小学校に行くようになり、毎日一抹の不安が残ります」
どれだけ子供が元気よく学校に行ったとしても、楽しくやっているかどうか、怪我をしていないかどうか、などと気になってしまうこともあるのではないでしょうか。
集団生活はとても大切ですので、子供はそこから様々なことを学んでいきます。
しかし、子供が元気に家に帰ってくるまで、心配だというお母さんも珍しくないかもしれませんね。
「一抹の不安が残る」の類語や類義語・言い換え
ここでは「一抹の不安が残る」という言い回しの類義語を紹介します。
- 「気にかかる」【きにかかる】
- 「引っかかる」【ひっかかる】
- 「懸念材料」【けねんざいりょう】
「気にかかる」【きにかかる】
気にかかる点というのは気になる、心配する、という意味です。
心にかかる時にも金のかかるという表現が使えます。
「引っかかる」【ひっかかる】
引っかかるというのは突き出ているものや張り出しているものにかかってそこで止まるという意味もありますが、原因は特定できないが命だと感じる、という意味も持ち合わせています。
変な感じがする、違和感がある、という時にも使われます。
「懸念材料」【けねんざいりょう】
懸念材料というのは気がかりで心が落ち着かない心境にさせている原因のことを指しています。
これ以外にも不安要素、不安材料、ということがあります。
「一抹の不安が残る」という表現は日常生活でも使えますので、ぜひ覚えておきたい表現の1つです。
できる限り不安のない生活を心がけたいですね。