「不安がよぎる」とは?意味と使い方!敬語での言い換え
「不安がよぎる」他の表現を聞いたことがあるでしょうか。
誰にでも不安になることがありますよね。
それならば、「不安がよぎる」という表現はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「不安がよぎる」という表現について紹介します。
目次
- 「不安がよぎる」とは?
- 「不安がよぎる」を分解して解釈
- 「不安がよぎる」の使い方
- 「不安がよぎる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「不安がよぎる」の類語や言い換え
「不安がよぎる」とは?
「不安がよぎる」という言葉には不安感が心を支配する、不安に駆られる、という意味を持ちます。
例えば、仕事をしているときにどうしてもそのプロジェクトが成功するかどうか不安に感じたり、勉強しているときに受験に合格できるか不安に思ったりするものですよね。
普段は何も不安に感じていなかったとしても、どうしても急に不安になってしまったり、トラブルをほとんど片付けたけれど完全に片付けたわけではなく、どうしても不安が残っていたり、ということがあります。
そのような時に、「不安がよぎる」という表現が使えます。
- 「不安がよぎる」の「よぎる」の漢字
「不安がよぎる」の「よぎる」の漢字
「不安がよぎる」という表現は一般的には「不安がよぎる」と表記しますが、よぎる、と字を漢字で書くと「過ぎる」或いは「過る」になります。
この言葉はそこを通り過ぎる、かすめて通り抜ける、道すがら立ち寄る、などという意味を持ちます。
「不安がよぎる」を分解して解釈
ここでは「不安がよぎる」という表現を不安、頭よぎる、に分けて解説します。
- 「不安」
- 「よぎる」
「不安」
不安というのは心配に思ったり恐怖を感じたりすることを指しています。
または恐怖でも期待でもなく、漠然とした不快感を指すこともありますし、よくないことが起こるかもしれないという予期不安を指すこともあります。
人間関係に不安を抱えている、仕事や勉強に不安がある、などという人も多いのではないでしょうか。
落ち着かない、心細い、などという気持ちは誰もが感じる感情であり、何かに対して不安に感じる感情も人間にとっては大切な気持ちの1つです。
しかし、不安を解消するために行動に移したり、あるいはストレス解消などをすることによって不安な気持ちが払拭されていきます。
「よぎる」
先ほども述べたとおり、よぎる、という表現にはそこを通り過ぎる、かすめていく、などという意味があります。
つまり、普段は感じていなかった不安がその時だけ通り過ぎていく、脳裏をかすめていく、ということになります。
いつもは不安を考えないようにしていたとしても、まるで不安がよぎったという場合は心に少しの不安を感じてしまった、ひょんな事をきっかけに不安になった、などという時に使える表現であるということがわかります。
「不安がよぎる」の使い方
「不安がよぎる」という表現は日常的にも使える言い回しです。
例えば、自分で会社を経営している人ならば常日頃から「資金繰りは大丈夫だろうか」「従業員たちはきちんと働けているだろうか」などと不安を感じることもあるでしょう。
勉強していれば受験に合格できるか、試験に合格できるか、などと感じることもありますし、従業員として働いている立場であれば仕事が成功するかどうか、報われるかどうか、などと感じることもあるかもしれません。
あるいは漠然と定年後は大丈夫だろうか、きちんと生活していけるだろうか、貯金は足りるだろうか、などと感じるのではないでしょうか。
このような時に「不安がよぎる」という表現を使えます。
- 「不安がよぎる」の意味の四文字熟語はある?
「不安がよぎる」の意味の四文字熟語はある?
「不安がよぎる」という意味を持つ四文字熟語には暗雲低迷というものがあります。
これは黒い雲が低く垂れ込めていてなかなか晴れそうにない、ということから、何か重大事件が起こりそうな不穏な情勢にある、悪いことが続いて起こりそうな状況にある、という意味になります。
向上の兆しが見えてこない、などという時にも使えます。
「不安がよぎる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「不安がよぎる」を使った例文1
- 「不安がよぎる」を使った例文2
- 「不安がよぎる」を使った例文3
「不安がよぎる」を使った例文1
「将来の貯蓄について急に不安がよぎってしまった」
どれだけきちんと貯蓄をしているつもりであったとしても、最近はあちこちで年金や自己投資等について話を聞くことがありますよね。
広告等は不安を煽って集客率を高める目的がありますから、そのような広告を見るたびに不安になってしまうという人もいるのではないでしょうか。
最近では年金だけでは生きていけないと言われていますから、貯蓄額がとにかく重要になります。
貯蓄が足りているかどうか、貯金をしながら子育てができるかどうか、それでも子供に十分な教育費を用意できるかどうか、などと不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
「不安がよぎる」を使った例文2
「夫の帰りが毎日遅くなり、急に週末も休日出勤に行き出したため、不安がよぎった」
日本人は長時間労働をしていると言われますが、それでも自分のパートナーの帰宅が毎日のように遅くなり、いきなり休日出勤が始まったら、何か良からぬことを考えているのではないか、と不安に思う人もいるかもしれません。
休日に出張するという事はまず無いですが、もしも休日出勤が増えているならば、給与明細をチェックしましょう。
休日出勤をしているならば、それなりに給料が増えるはずです。
このようなところからパートナーの浮気や不倫が発覚した、というケースは珍しくありません。
「不安がよぎる」を使った例文3
「教育費を捻出できるかどうか不安がよぎった」
日本は妊娠と出産に関しては世界一お金がかからない国だと言われていますが、その一方で日本の教育費はとにかく高いですよね。
学校の教育費以外にも部活や塾にかかるお金も増えますし、最近は高校無償かが実行されましたが、その一方で子供たちがパソコンやiPadを使うようになり、そのレンタル料金も決して小額ではありません。
そのような中で、とにかく子育てにはお金がかかる、高校と大学と大金がかかる、などという不安を抱えている人もいます。
奨学金で学校に行く人もいますが、将来の負担を考えるとできる限り親が出してあげたいと思う人も少なくありません。
「不安がよぎる」の類語や言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「不安に駆られる」
- 「心配する」
- 「怪しむ」
「不安に駆られる」
不安に駆られる、という表現は不安な気持ちが急激に高まる様子を指しています。
今まで何も考えていなかったとしても、いきなり不安でいっぱいになってしまう、ということもあるのではないでしょうか。
人の不安な気持ちを煽るような広告を見て、今までの給与明細や貯金通帳を見直してしまった、という人もいるかもしれませんね。
「心配する」
心配する、という表現は相手に注意やもてなしの気持ちを向ける、気遣う、などという意味を持ちます。
ささいな事まで気にかかる人は、常に何かに対して心配な気持ちを持っているかもしれません。
例えば、子供のことを心配する、子供の将来を心配する、などという言い回しがあります。
「怪しむ」
怪しむ、というのは懸念を抱く、怪しいと思う、という意味になります。
例えばパートナーの不穏な行動を見て不安がよぎった場合、それはパートナーの行動を怪しんでいるということになります。
もしかしたらこの人に裏切られているかもしれない、などという気持ちが生じた場合、それは「不安がよぎる」だけではなく、相手に対して懸念を抱いているということになります。
「不安がよぎる」という言い回しは日常的にも使える言葉ですので、ぜひ覚えておきたいものです。
そしてもしも不安がよぎった場合は楽しいことを考え、その不安を解消しましょう。