「早乙女」とは?語源・苗字についても詳しく解説!
日本人の苗字は、およそ30万種類もあると言われています。
その中の1つの「早乙女」について、詳しく解説していきます。
目次
- 「早乙女」とは?
- 「早乙女」の語源
- 「早乙女」は日本人の苗字で多い?
「早乙女」とは?
日本では、江戸時代までは武士や公家以外は原則的に苗字を名乗ることが許されていませんでしたが、明治維新に伴い、庶民も苗字が名乗れるようになりました。
この苗字には、ほとんどのものに意味があり、全て人がそうとは限りませんが、例えば、「山田」という苗字は、周りが山や田んぼの多い地域の人が多く付けていた(そう付けた)という具合です。
「早乙女」という苗字には、その表現に「田んぼで田植えをする若い女性」という意味があります。
よって、先の「山田」のように、農村部から発祥した苗字だと考えていいでしょう。
「早乙女」の語源
早乙女が、何故「田んぼで田植えをする女性」と解釈されるかと言うと、一般に田植えのシーズンは5月の上旬です。
その5月を指す言葉に「皐月」(さつき)がありますが、これは「早月」とも表記します。
その早月(5月)に田植えをする若い女性(が乙女と表現されて)から、「早乙女」という言葉が生まれました。
「早乙女」は日本人の苗字で多い?
日本の現在の苗字における「早乙女」は、ある調査では、多さ(その苗字を名乗る人の数)の順で2150位程度で、およそ7000人居るとされています。
1位となっている「佐藤」がおよそ190万人、約500位の「浜野」や「畑中」といった苗字でも4万人近く居るというデータとなっており、決して多い苗字だとは言えません。
言葉の意味から、女性が主体の世帯が好んで(明治維新時に)付けたと思われる為、そこまで多い苗字ではないのだと推測されます(当時はまだまだ男性主体の世の中でした)。
「早乙女」という苗字には、きちんとした語源があることが分かったと思います。
この解釈を求められるようなことはまずないでしょうが、雑学の1つとして覚えておいてもいいでしょう。