「屋上へ行こうぜ」とは?意味や元ネタなど解釈
この「屋上へ行こうぜ」は、本来は怒りの表現として用いられる言葉ですが、何故かギャグとして使われることがほとんどです。
目次
- 「屋上へ行こうぜ」とは?
- サラリーマン金太郎での「屋上へ行こうぜ」
- 珍入社員金太郎での「屋上へ行こうぜ」
- 「屋上へ行こうぜ」への返しは?
「屋上へ行こうぜ」とは?
「屋上へ行こうぜ」とは、室内で殴り合いに発展するほどまで険悪になった相手に対し、この場所でやり合うのも難なので、誰も来ない屋上に行って続き(主に殴り合い)をやろうという意志からその相手に使う言葉です。
何故屋上かと言えば、その場所でやり合うと、誰かに止められる可能性があるのと同時に、暴力シーンを見られたくないという理由などからです。
よく似た「表に出ろ」という言葉がありますが、こちらも同様の意味で使われます。
この言葉の発展形だと考えていいでしょう。
サラリーマン金太郎での「屋上へ行こうぜ」
「屋上へ行こうぜ」は、「サラリーマン金太郎」という漫画の中で主人公の矢島金太郎が、逆恨みからいきなり会社に乗り込んできた輩に暴力を振るわれたことに怒り、発したセリフです。
このシーンは同漫画の第19話の「金太郎、きれる」
という話の中で登場します。
屋上に移動した後にやり合った相手は相当な手練れでしたが、金太郎が勝利して終わりました。
珍入社員金太郎での「屋上へ行こうぜ」
サラリーマン金太郎のパロディ作品の「珍入社員金太郎」にも、この「屋上へ行こうぜ」というセリフが登場します。
社長から突然クビを言い渡された主人公の多摩金太郎が、その社長に対して発したセリフですが、そのクビだと言われた原因は、金太郎が下半身丸出しのまま出社したからで、単なる逆ギレから使っています。
この漫画は、上のようなシーンが多々あり、完全にサラリーマン金太郎を馬鹿にしたような内容だった為、
それが本家の作者である本宮ひろ志氏の逆鱗に触れたようで(そのような専らのうわさでした)、僅か4回で突然打ち切りになってしまった為。
単行本化もされていません。
「屋上へ行こうぜ」への返しは?
「屋上へ行こうぜ」は、本来(サラリーマン金太郎において)はその後の暴力シーンへの前触れとなる緊張感漂うセリフでしたが、先の珍入社員金太郎ではすっかりギャグとして使われた為、そのコマを切り取って、それに続く返しのセリフの大喜利などが流行りました。
例を挙げると、多摩金太郎が河童のようなヘアスタイルだったことから、「屋上には池はないぞ」などといった面白い返しが多数見られました。
そのようなこともあった為、「屋上へ行こうぜ」は、すっかりギャグとして扱われる言葉となってしまったという経緯があります。
「屋上へ行こうぜ」は、今やギャグとしか思われない言葉ですが、元は抑え切れないほどの怒りを表現して使った言葉です。