「腹心」とは?意味や使い方!例文や解釈を紹介
「腹心」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「腹心」という言葉を使った例文や、「腹心」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「腹心」とは?
- 「腹心」を使った例文や短文など
- 「腹心」の類語や類似表現や似た言葉
- 「腹心」の反対語
「腹心」とは?
みなさんは「腹心」という言葉を知っているでしょうか。
友達に「腹心を打ち明けた」という経験がある人もいるでしょう。
一方で、「腹心」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「腹心」という言葉の意味を紹介します。
- 「腹心」の読み方
- 「腹心」の意味1
- 「腹心」の意味2
「腹心」の読み方
「腹心」は「ふくしん」と読みます。
「はらごころ」と読み間違えないように気を付けましょう。
これを機会に「腹心」は「ふくしん」と読みましょう。
「腹心」の意味1
「腹心」という言葉の意味を紹介します。
「腹心」には、「心の奥底」という意味があります。
先ほどの、友達に「腹心」を打ち明けるという言葉には、友達に心の奥底にある気持ちを話すという意味があります。
心の奥底に隠していたような気持ちのため、聞いた友達は、意外に感じたり、衝撃を感じたかもしれません。
このように「腹心」には、「心の奥底」という意味があります。
「腹心」の意味2
「腹心」という言葉には、もうひとつの意味があります。
「腹心」には、「深く信頼する人」「右腕」という意味があります。
ビジネスシーンでは「腹心」という言葉を、この意味で使うことが多くなっています。
例えば、長い間面倒を見てきた直接の部下などに対して、「私の腹心だ」と告げます。
「深く信頼している」という気持ちを伝えるための言葉になります。
また会社の社長の参謀的な人などに対して、「腹心」という言葉を使うこともあります。
「彼は社長の腹心のため、要注意だ」などという使い方をします。
政治の世界や、戦国時代の武将などに対して、「腹心」という言葉を使うことがあります。
このように「腹心」には、「深く信頼する人」「右腕」という意味があります。
「腹心」を使った例文や短文など
次に「腹心」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「腹心」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「腹心」を使った例文1
- 「腹心」を使った例文2
「腹心」を使った例文1
「離婚の危機を迎えて、妻に『腹心』を打ち明ける」
この例文は、離婚を目前にした夫が、その危機を乗り越えるための最後の策として、心の奥底について話しているシーンを言葉にしたものです。
二人の関係がこじれてしまったのは、浮気などの決定的な出来事があったのではなく、擦れ違いや、誤解が原因かもしれません。
このようなケースなら、心の奥底を話すことで、離婚の危機を乗り越えられるかもしれません。
「腹心」を使った例文2
「まずは武将の『腹心』を倒すことに全力を尽くす」
この例文は、戦国時代の武将の戦いの様子の一部を、文章にしたものです。
強大な戦国武将を切り崩すためには、いきなり直接戦いを挑むより、「腹心」と呼ばれる武将が信頼している右腕を、倒すことが先決かもしれません。
信頼する「腹心」が消えることで、武将の力は急速に弱まるかもしれないためです。
戦国時代の武将は、直接対決の前に、様々な策を繰り出したとされていますが、「腹心」から切り崩すような策もあったのではないでしょうか。
「腹心」の類語や類似表現や似た言葉
続いて「腹心」の類語や類似表現を紹介します。
「腹心」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「心底」【しんそこ】
- 「胸奥」【きょおう】
- 「取り巻き」【とりまき】
- 「右腕」【みぎうで】
- 「子分」【こぶん】
「心底」【しんそこ】
「心底」には、「心の奥底」という意味があり、「腹心」とよく似た意味があります。
「心底、うんざりする」という言葉には、「心の奥底からうんざりする」という意味があります。
「胸奥」【きょおう】
「胸奥」は「きょうおく」ではなく、「きょおう」と読みます。
「胸奥」には、「人に知られない心の奥」という意味があります。
「胸奥深くに、彼女への思いを隠す」という場合は、男性が女性に対する恋心を、誰にも知られないよう、心の奥に隠しているという意味があります。
例えば、既婚者を好きになってしまった時、このような表現をするかもしれません。
「取り巻き」【とりまき】
「取り巻き」には、「いつも付き従っている人」という意味があり、「何かしらの利益を得ようとしている人」「ご機嫌を取っている人」という意味があります。
例えば「スターの取り巻き」という言葉には、「スターの周りにいつもいる人」「スターから何かしらの利益を得ている人」「スターのご機嫌取りをしている人」という意味があります。
「右腕」【みぎうで】
「右腕」には、「最も頼りにする人」という意味があります。
「社長の右腕」には、「社長が最も頼りにする人」という意味があります。
「腹心」に「右腕」は含まれますが、「腹心の中の最上位」が「右腕」と言えます。
「右腕」が何かしらの出来事により失脚した時、「腹心」の中から次の「右腕」が選ばれることになるでしょう。
「子分」【こぶん】
「子分」には「親分に従う者」という意味があります。
「親分」には、「徒党のかしら」という意味があります。
博徒などのトップを「親分」と言い、その親分に従う人たちを「子分」と言います。
「腹心」の反対語
「信頼する人」「右腕」という意味での「腹心」と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
そこで「腹心」と反対の意味を持つ言葉を紹介します。
- 「主人」【しゅじん】
- 「旦那」【だんな】
「主人」【しゅじん】
「腹心」は「主人に付き従う人」に対して使う言葉です。
そのため反対語として、「主人」という言葉を挙げられます。
「主人」には「自分の仕えている人」という意味があります。
例えば会社で働いている人は、会社のオーナーが「主人」になるかもしれません。
「旦那」【だんな】
「旦那」には、「主人」という意味があります。
また主人のことを、使われている人が言葉にする時、「旦那」になることがあります。
「うちの旦那は金払いがいい」などという使い方をします。
「腹心」という言葉について見てきました。
「腹心」には、大きく分けて二つの意味があります。
「心の奥底」や、「信頼している人」を言葉にしたい時に、「腹心」という言葉を使ってみましょう。