「タワマン」とは?意味や類語!「高層マンション」との違い
「タワマン」という言葉を聞いて「ネットスラングか」と思う人もいるでしょう。
しかし「タワマン」は意外に目にすることの多いもので、正しい意味と定義などについて紹介します。
目次
- 「タワマン」とは?意味
- 「タワマン」の表現の使い方
- 「タワマン」と「高層マンション」の違い
- 「タワマン」を使った例文と意味を解釈
- 「タワマン」のメリット
- 「タワマン」のデメリット
「タワマン」とは?意味
「タワマン」の概要について紹介します。
- 「タワマン」の意味
- 「タワマン」は英語で何と言うか
「タワマン」の意味
「タワマン」とは、「タワーマンション」の略語です。
一般的に大規模な集合住宅のことを「マンション」と言いますが、その中でも際立って高く、まるで「塔(タワー)の様にそびえ立つマンション」という意味で作られた言葉です。
最近では都会だけではなく郊外にもタワーマンションが建設される様になり、多くの人達が話題にする機会が増えたことから、「タワマン」と省略されています。
「タワマン」は英語で何と言うか
「タワマン」は「タワーマンション」の略語ですので元は英語だと思う人もいるでしょうが、「tower mansion」という英語はなく和製英語となります。
そもそも英語で“mansion”とは大邸宅のことで、“tower mansion”というとお城の様な塔の付いた豪邸だと思われます。
日本語のマンションは英語では“apartment”で、「タワーマンション」は“high-rise apartment”、“high-rise condominium”、もしくは“high-rise”のみとなります。
日本でアパートメントというと、学生が住んでいる様な古い木造の賃貸物件のイメージがありますが、英語では全く違うのです。
「タワマン」の表現の使い方
「タワマン」の使い方のポイントを紹介します。
- とにかく高い集合住宅のこと
- 自慢であること
とにかく高い集合住宅のこと
従来のマンションも5階建て、10階建てなどがあり、かなりの高さがあります。
しかし「タワマン」と呼ばれるのは、目立って高い高層住宅のことで、遥か遠くから見てもそれだけ突出しています。
幅広くどっしりとしているのではなく、上に向かって高く建てられているマンションのことを言います。
自慢であること
「タワマン」に住めるのは、高収入で生活が安定している人達です。
人生の勝ち組を象徴していて、自宅に対して「タワマン」を使うと人に自慢していることになります。
普通の賃貸住宅や団地に住んでいる人の前で多用しない様にしましょう。
「タワマン」と「高層マンション」の違い
「タワマン」と「高層マンション」の違いを紹介します。
- 階数について
- 構造について
階数について
実は「タワマン」には法律上の定義はありません。
単に背の高いマンションを「タワマン」と言っているのに過ぎないのです。
但し、建築基準法では高さ60メートル以上の建築物を「超高層建築物」と呼び、階数にすると20階超になります。
つまり「タワマン」は20階超の住居用建築物で、「高層マンション」はそれ以下の階数だと思えばよいでしょう。
構造について
建築基準法では、高さ60メートルを超える「タワマン」を建設するにあたり、厳しい基準が定められています。
耐震性はもちろん、エレベーターの安全性に関しても基準満たさなければなりません。
更に高さ100メートル以上の「タワマン」には屋上にヘリポートを設置する義務があります。
高層マンションにはヘリポートまである物件は少なく、これが違いのひとつと言えます。
「タワマン」を使った例文と意味を解釈
「タワマン」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「タワマン」を使った例文1
- 「タワマン」を使った例文2
「タワマン」を使った例文1
「最近駅前にひときわ目立つタワマンができた」
駅前開発が進んでいる地域で、とにかく大きくて目立つタワーマンションが建設されました。
下層部には商業施設が入っていて、駅と直結しているなど、贅沢な構造になっていてそれなりに値段も高く、庶民には中々手が出せません。
「タワマン」を使った例文2
「タワマンに住んでいることを自慢する人がいる」
自分の家がタワーマンションだからと、何度も会話の中で「タワマン」を連発する人がいます。
他の人から見れば自慢している様にしか思えず、妬まれたり恨みを買う恐れがあります。
「タワマン」のメリット
「タワマン」のメリットについて紹介します。
- 眺望が良い
- 駅近物件が多い
- 設備が充実している
眺望が良い
「タワマン」に住む最も大きなメリットは、何と言っても部屋からの眺望が良いという点があります。
ダントツで高い建物ですので、まず周囲に同じ高さの物件はなく、遠くまで見渡せてしかも向こうから部屋をのぞかれる心配はありません。
夜でもカーテンを閉めずに夜景を楽しめます。
駅近物件が多い
「タワマン」は駅前開発の一環として建設されることが多く、駅に隣接していたり低層階に商業施設が入っているなど、毎日の生活が非常に便利です。
雨でも濡れずに駅から自宅まで帰れるというのは非常に魅力的です。
設備が充実している
「タワマン」は一つの街となっていることが多く、ミーティングルームやキッズルーム、ジムやプールまで備えている物件もあります。
住人が気軽に使えるスペースが多く、毎日の暮らしが充実します。
「タワマン」のデメリット
「タワマン」には以下の様なデメリットもあります。
- エレベーターの待ち時間が長い
- 洗濯物や布団が干せない
- 修繕費がかかる
エレベーターの待ち時間が長い
「タワマン」で高層階になる程、エレベーターの運行状況が悪くなります。
中々上がってこなかったり、下りる時に各階止まりになったりと、時間がかかることもあるのです。
最も懸念されているのが災害時にエレベーターが自動停止してしまうという点で、中に閉じ込められるというリスクもあるのです。
洗濯物や布団が干せない
多くの「タワマン」の場合、ベランダはあっても洗濯物や布団を干すのを禁止しているところが多くなります。
これは景観を保つためだけではなく、落下物による危険を避ける為でもあります。
修繕費がかかる
一般的にマンションは修繕費用を見込んで積み立てを行うものです。
しかし「タワマン」はまだどれも築年数が浅く、何年後に幾ら位の修繕費用がかかったという実例がありません。
しかも超高層な為に外壁をどの様に修繕するのかなど、見えない部分が多いのです。
「タワマン」とは「タワーマンション」のことです。
20階超の住居用建築物で、細長くそびえ立っているものに対して使ってみましょう。