「にわか」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「にわか」という言葉が出たらどの様な意味に解釈すれば良いのでしょうか。
語源や使い方などを紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「にわか」とは?
- 「にわか」の表現の使い方
- 「にわか」の類語や類似表現や似た言葉
- 「にわか」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「にわか」の反対語
- 「にわか」の英語と解釈
「にわか」とは?
「にわか」の概要について紹介します。
- 「にわか」の読み方
- 「ものごとが突然起こること」の意味
- 「一時的な様子」の意味
- 「病気の急変」の意味
- 「にわか」の語源や由来
「にわか」の読み方
「にわか」は一般的には平仮名表記が使われます。
但し、文語的な文章だと「俄」という漢字が使われます。
「我(われ)」と読み間違わない様にしましょう。
「ものごとが突然起こること」の意味
今迄何でもない様子だったのが、突然状況が変化してものごとが起きることをいいます。
急に周囲がうるさくなったり突然何らかの事態が起きることを表します。
「一時的な様子」の意味
ずっと続くのではなく、一時的ですぐに終わることを言います。
天候の急変に使われることが多く、待っていればすぐに回復する様子を表します。
「病気の急変」の意味
こちらは日常会話ではあまり使われませんが、文語体ので病気が急変した時に「にわかになる」という意味になります。
「にわか」の語源や由来
「にわか」の語源には以下の2つの説があります。
1つ目は「漢文説」で、中国の春秋時代に記された「朝三暮四(ちょうさんぼし)」という故事からきているという説です。
文中に「俄かにして乏し」という表現があり、「急に貧乏になってしまった」という意味で、これが「にわか」として日本に伝わりました。
2つ目は、江戸時代になると当時路上パフォーマンスとして行われた即興芝居のことを「にわか」と呼ぶ様になり、そこから使われる様になったという説です。
路上パフォーマンスを行うのは素人が多く、本格的な芝居ではないという意味で「にわか」が使われる様になりました。
「にわか」の表現の使い方
「にわか」の使い方について幾つか紹介します。
- 「にわかファン」【にわかふぁん】
- 「にわか雨」【にわかあめ】
- 「にわか仕込み」【にわかしこみ】
- ネットスラングの「にわか」【にわか】
「にわかファン」【にわかふぁん】
「にわか」の使い方として最もポピュラーです。
意味は「今まで全く見向きもしなかった人やものに対して、突然ファンだと言い出す人のこと」「はやっているものや人に一時的なファンになる人」という意味です。
昔からの根強いファンから見れば快く思えない人達ですが、誰もが最初は「にわかファン」から始まったことを忘れてはいけません。
タレントの場合、どちらのファンも大切にするので嫉妬することもありますが、協力して応援する気持ちになることが大切です。
「にわか雨」【にわかあめ】
「一時的にざっとふる雨」で、しばらく雨宿りをしていれば止む雨のことを言います。
こちらは「急に」という意味と「一時的に」という意味の両方が含まれています。
夏の夕方に雷と共に起きる夕立を表すことが多く、梅雨の時期に一日中ふる雨には使われません。
「にわか仕込み」【にわかしこみ】
「何かの機会の為に慌てて習得くしたり、急に習得したので使い慣れないこと」という意味です。
具体的には語学があり、英会話教室で一生懸命勉強して海外旅行に行ったものの、実践に慣れていなくてしどろもどろになることを言います。
或いは一時的に料理や育児を学んで、頭で理解しているだけの人に対しても使われます。
ネットスラングの「にわか」【にわか】
「にわか」はネットスラングとしても使われます。
意味は「何だか分らないけれども取りあえず盛り上がっておこうとすること」です。
この場合自ら「にわかですが」などとコメントをします。
スポーツやアニメに多く、スレが立つと喜んで少し意味違いな言葉や古い言葉を使ってしまい、他のネットユーザーから突っ込まれることもあります。
「にわか」の類語や類似表現や似た言葉
「にわか」の類語を紹介します。
- 「突如」【とつじょ】
- 「不意」【ふい】
- 「出し抜け」【だしぬけ】
「突如」【とつじょ】
意味は「何の前触れもなくいきなりものごとが起きる様子」です。
「突如として目の前に現れる」などという時に使われます。
「不意」【ふい】
「全く思いがけず突然のこと」という意味です。
「不意の出来事」など、自分が意識していなかった時に起きて驚いてた時に使われます。
「出し抜け」【だしぬけ】
「いきなり予期しないことが起きること」という意味です。
「出し抜く」と動詞になると「他人に対してずるいことをして自分が得をすること」といネガティブな意味になります。
「にわか」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「にわか」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「にわか」を使った例文1
- 「にわか」を使った例文2
「にわか」を使った例文1
「にわかに空が曇って天気が怪しくなった」
天候は急変するもので、それまで晴天だったのが急に雲が出てきて暗くなってきました。
雲は流れてくるものもありますが、雨雲や雷雲は急に発生することが多く、突然湧いてきたことを表しています。
「にわか」を使った例文2
「にわかファンを見るとイラッとする」
あるタレントが売れる前は見向きもせずに、人気が出た途端に好きになったという人がいます。
自分もそのタレントのデビュー当時からのファンですが、急にファンになった人から「同士のよしみで」などと言われると「今更何を言っているんだ」とイラッとする様子を表しています。
「にわか」の反対語
「にわか」の反対の意味を持つ言葉を紹介します。
- 「継続的」【けいぞくてき】
- 「ガチ」【がち】
「継続的」【けいぞくてき】
「長くその状態が続いていること」という意味です。
「にわか」が「一時的」という意味ですので、反対の意味の言葉と言えます。
「ガチ」【がち】
「真剣な・真面目な」という意味です。
こちらは「にわかファン」の様に「一時的に夢中になること」に対する表現で「ガチファン」は「真剣にその人を応援するファン」という意味になります。
「にわか」の英語と解釈
“She is a bandwagon fan.”
「彼女はにわかファンだ」になります。
“bandwagon”とは、パレードの時に、馬が引いて流して歩く楽隊を乗せた車で、派手な飾りがついています。
ここから「賑やかなもの」「はやっているもの」という意味なり、「流行しているものを追いかけるファン」という意味で使われる様になりました。
「にわか」は主に「ものごとが突然起こること」「一時的な様子」という意味で使われます。
人に対して使う時にはあまり良い意味ではないので、ものごとに対して使った方が無難です。