「ハクイ」とは?意味や使い方・言葉の時代による変化についても詳しく解説!
昭和の時代には、色々な独特の言葉が使われていました。
この「ハクイ」もその1つで、主に若者が使っていた言葉です。
目次
- 「ハクイ」とは?
- 「ハクイ」の表現の使い方と注意点
- 「ハクイ」の関連語
「ハクイ」とは?
この「ハクイ」は、今で言うと「イカしている」と言い換えることができる言葉です。
男性が女性に対して使う言葉で、魅力的な女性に対して、「あの子、かなりハクイな」などと使っていました。
主に使われていたのは昭和30年代で、この「ハク」は、当時では珍しかった「舶来品」(はくらいひん、海外からの輸入品)の「はく」からきています。
それらのように、珍しいほど魅力的という意味で作られた言葉です。
「ハクイ」の表現の使い方と注意点
「ハクイ」は、女性のことを表現する「スケ」と合わせて、「ハクイスケ」という形にしてよく使われていました。
「ハクイスケ」で、俗に言う「いい女」という意味だと解釈してください。
尚、「スケ」が女性のことと使われるようになった理由については諸説ありますが、「スケ番」(女性の番長)などといった形で、今でも見掛ける言葉です。
「ハクイ」の関連語
ハクイは、先のように、今で言うと「イカス」だと考えていいでしょう。
しかし、ハクイからいきなりこのイカスとなった訳ではなく、その間にワンクッション入っています。
- 「マブイ」
「マブイ」
ハクイは、昭和40年代以降にはこの「マブイ」と言い換えられるようになり、序々に使われなくなりました。
語源は「まぶしい」からきている言葉で、これも、男性が女性に対して使っていた表現です。
そして、平成時代になると、このマブイもほとんど使われなくなり、近年では「イカス」(イカしている)がそれらの言葉の意味を踏襲して使われています。
「ハクイ」は、今更使うことはないでしょうが、今でも昔の大衆小説などで見掛けることがあるので、意味くらいは覚えておいてもいい言葉です。