「その目は優しかった」とは?徹底解釈
この「その目は優しかった」は、それだけで使う言葉ではなく、何かの言葉に付け加えて初めて意味を成す言葉です。
目次
- 「その目は優しかった」とは?
- 「その目は優しかった」の元ネタ
- 「岡田彰布監督」の略歴
- 「その目は優しかった」の使い方
「その目は優しかった」とは?
「その目は優しかった」は、発言の内容にそう付けることで、決して怒って言っているのではないという解釈になり、一見では怒っているようにしか聞こえない発言に付けて使われる表現です。
具体的な例では、「いつまで掛かってるんだ」といった発言に付けた場合、それに時間が掛かっていることを怒っている訳ではなく、それだけ頑張ってることに対する慰労の意味になると考えてください。
そのような特殊な性質のある表現なので、同じ発言でもこれが後に付くか付かないかで、解釈が全く変わってきます(逆に近い意味になります)。
「その目は優しかった」の元ネタ
「その目は優しかった」の元ネタは、元阪神タイガース監督の岡田彰布氏が、バッティング練習中の林威助(リン・ウェイツゥ)選手に対して、「何をそんなに力んでるんや」と発言した際に、そうは言いながらも目は優しかったと書いていた記事です。
実際には、「何をそんなに力んどるんや(その目は優しかった)」といった表記で、決して怒ってそのように言っていた訳ではない(どちらかと言えば、励ましだった)と解釈できることから、この表現がスラングのように使われるようになりました。
単独では使えない表現なので、使い所が難しく、よく見掛けるのは、「お前は馬鹿?(その目は優しかった)」のように、特に意味もなく(ただ付けているだけで)ネタとして使っている形です。
「岡田彰布監督」の略歴
岡田彰布氏は、阪神の監督になる以前は同球団、及び晩年はオリックスバファローズの選手で、クリーンナップの一角を任される強打者として活躍しました。
1985年には阪神で、今でも語り継がれる「バース、掛布、岡田のクリーンナップによるバックスクリーンへのホームラン3連発」の中の1本を放っており、その年の同球団の優勝に大きく貢献した選手です。
阪神の監督の退任後には、オリックスバファローズで2012年まで監督に就いており、選手としての通算成績は1520安打、監督としては通産8年で581勝を挙げています(2005年には阪神の監督として優勝しました)。
「その目は優しかった」の使い方
先に挙げた例文のように、この言葉は何かの発言の後に(その目は優しかった)と、()を付けて使います。
それ以外の使い方はなく、発言やセリフの類いではなく、その発言をした時の様子(表情)という扱いです。
「その目は優しかった」は、ネタとして使われていることも多いので、そこまできちんと覚える必要はないかも知れませんが、知っておくと、ネタではない時に対象の発言をきちんとした意味で解釈できるでしょう。