「証憑」とは?意味や使い方!例文や解釈
「証憑」とは、「事実を証明する根拠となるもの」や「企業会計を前提にして取引の成立を立証できる書類」のことです。
「証憑」の「意味・語源や由来・読み方・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・証憑書類・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「証憑」とは?
- 「証憑」の表現の使い方
- 「証憑」の類語や類似表現や言い換え
- 「証憑」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「証憑書類」の意味・解釈
- 「証憑」の英語と解釈
「証憑」とは?
「証憑」という言葉は、「事実を証明する根拠となるもの」や「領収書・契約書など企業会計において取引の成立を立証できる書類」を意味しています。
「証憑」という言葉は難しく聞こえますが、一般的な言葉である「証拠・証明・証拠書類」と近い意味を持っている言葉で、ビジネスシーンで「証憑書類(しょうひょうしょるい)」の意味で良く使われます。
また「証憑」には、「証人・参考人まで含め、裁判所・検察庁が刑罰を判断するために必要な一切の資料」を意味することもあります。
- 「証憑」の語源や由来
- 「証憑」の読み方
「証憑」の語源や由来
「証憑」の語源・由来は、その漢字から考えることができます。
「証憑」の「証」という漢字は、「証明する・明かす・証明するための書類や行為・嘘をつかない・正す・告げる・兆候」などを意味しています。
「証」の漢字の成り立ちは、「取っ手のある刃物の象形+謹んでいう口の象形」と「国や村の象形+まっすぐに立ち止まっている足の象形」から、「言葉で正すこと」を意味する会意兼形声文字にあります。
「憑」という漢字の語源的な意味は、「寄りかかる・たのみにする・拠り所(よりどころ)・霊がとりつく」などにあり、「証+憑=証憑」で「事実を証明するための拠り所(こんきょ)」を意味するようになったのです。
「証憑」の読み方
「証憑」の読み方は、「しょうひょう」になります。
「証憑」の表現の使い方
「証憑」の表現の使い方は、「企業会計に記載する取引の成立を証明できる書類(税務処理に必要な請求書・領収書・契約書など)」を意味して使うという使い方になります。
より一般的な意味としては、「証憑」は「事実を証明するための証拠」という意味合いで使われることになります。
例えば、「確定申告のために証憑書類を集めておく必要があります」や「証憑がない噂話などに付き合っている暇はありません」などの文章において、この言葉を正しく使うことができます。
「証憑」の類語や類似表現や言い換え
「証憑」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「証拠・証明(証明書類)」
- 「裏付け・根拠」
- 「証左・信証」
「証拠・証明(証明書類)」
「証憑」の類語・言い換えとして、「証拠・証明(証明書類)」があります。
「証憑」というのは、「客観的な事実を証明することのできる根拠・証拠」を意味する言葉です。
あるいは、「税務処理に必要となる取引行為の成立を証明できる書類(証憑書類)」を意味しています。
そのシンプルな意味合いから、「証憑」という表現は、「証拠・証明(証明書類)」という表現に言い換えることができるのです。
「裏付け・根拠」
「証憑」の類似表現・言い換えとして、「裏付け(うらづけ)・根拠(こんきょ)」があります。
「証憑」という言葉は、「客観的な事実の裏付けとなるもの・事実を証明する根拠になるもの」を意味しています。
その意味から、「証憑」と良く似た意味合いを持つ類語(シソーラス)として、「裏付け・根拠」を上げることができるのです。
「証左・信証」
「証憑」の類語・言い換えとして、「証左(しょうさ)・信証(しんしょう)」があります。
「証左」というのは、「客観的事実を明らかにする時の拠り所・証拠」を意味する言葉です。
「信証」という言葉は、「信じるに足るだけの客観的な証拠・あかし」のことを意味しています。
それらの意味合いから、事実を証明するための根拠を意味する「証憑」と近い意味を持つ類語(シソーラス)として、「証左・信証」を指摘することができます。
「証憑」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「証憑」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「証憑」を使った例文1
- 「証憑」を使った例文2
「証憑」を使った例文1
「ある出来事が本当に起こったことを他人に間違いなく受け入れてもらうためには、証憑を提示する必要があります」
この「証憑」を使った例文は、「ある出来事が本当に起こったことを他人に間違いなく受け入れてもらうためには、客観的な証拠・根拠(事実を証明することができる証拠)を提示する必要があります」ということを意味しています。
「証憑」を使った例文2
「確定申告・納税において、証憑書類の提示や一定期間の保存が義務付けられていることがあるので、領収証・請求書の類は保存しておくべきです」
この「証憑」を使った例文は、「確定申告・納税において、証憑書類(=経済取引が成立したことを客観的に証明することができる各種書類)の提示や一定期間の保存が義務付けられていることがあるので、領収証・請求書の類は保存しておいた方が良い」ということを意味しています。
「証憑書類」の意味・解釈
「証憑」を使った代表的な言葉として、「証憑書類(しょうひょうしょるい)」があります。
「証憑書類」という言葉の意味は、「企業会計を前提にして取引の成立を立証することができる書類」や「税務処理に必要になる商取引に関係した書類・お金の動きを証明する各種書類」になります。
具体的には「証憑書類」と呼ばれているものには、「領収書・請求書(見積書)・契約書・注文書・納品書・送り状」などがあります。
税務会計では法律によって「証憑書類」の一定期間の保存義務が定められていますので、法人・個人事業主はこれらの証憑書類を紛失しないように保管しておかなければなりません。
「証憑」の英語と解釈
「証憑」という言葉は、“voucher”(証憑・証憑書類)や“evidence”(証拠・根拠)、“evidenced document”(証憑書類)、“proof”(証拠・証明)といった英語で言い表すことができます。
- “Please submit your evidenced documents by the deadline.”
“Please submit your evidenced documents by the deadline.”
「証憑」という言葉を使ったこの英語の例文は、「期限(デッドライン)までに、貴社の証憑書類を提出してください」ということを意味しています。
「証憑」という言葉について徹底的に解説しましたが、「証憑」には「事実を証明する根拠となるもの」や「税務処理を前提にして取引の成立を立証できる書類」などの意味があります。
「証憑」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「証拠・証明(証明書類)」「裏付け・根拠」「証左・信証」などがあります。
「証憑」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。