「不信を買う」とは?意味や類語!「不審」との違い
「不信を買う」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「不信を買う」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「不信を買う」とは?意味
- 「不信を買う」の表現の使い方
- 「不審」と「不信」の違い
- 「不信を買う」を使った例文と意味を解釈
- 「不信を買う」の慣用句での類語や言い換え
「不信を買う」とは?意味
「不信を買う」の「不信」とは信用しないという意味です。
また信義を守らないこと、偽りがあることという意味もあります。
そういった気持ちを「買う」ということですからつまりは信用できないという悪い感情を相手側から持たれてしまうことを「不信を買う」と言います。
- 「不信を買う」の読み方
「不信を買う」の読み方
「不信を買う」と書いて「ふしんをかう」と読みます。
「不信を買う」の表現の使い方
「不信を買う」という言葉に、いい意味はありません。
仕事や人付き合いにおいて「不信を買う」という状態になるのは誰しも避けたいことでしょう。
使い方としては「あの時の大失敗が、取引先からの不信を買ってしまう原因となった」「こんなことを続けていればいずれは不信を買うだけだよ」といった風に使います。
「不審」と「不信」の違い
「不審」と「不信」はどちらも同じ読み方「ふしん」ですが、意味は違いがあります。
まず「不信」は先ほど説明しました通りです。
「不審」とははっきりしない、疑わしいと思うこと、またそのような様子のことです。
「不審者」「挙動不審」といった使い方をします。
「不審は怪しい」、「不信は嘘つき」と覚えておくと区別がつきやすいでしょう。
「不信を買う」を使った例文と意味を解釈
「不信を買う」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、参考にしてみてください。
- 「不信を買う」を使った例文1
- 「不信を買う」を使った例文2
「不信を買う」を使った例文1
「これまでの言動が結局、不信を買うことになったのだ」
自分がしてきたこと、言ってきたことは、未来を作ります。
いい行いをすればいい未来が、悪い行いをすればそれ相応の未来があるのは当然の結果と言えるでしょう。
相手から「不信を買う」ような言動をすればいずれは人が去っていきます。
「不信を買う」を使った例文2
「同僚が上司の不信を買ったせいで、左遷されてしまった」
例文では、同僚が、上司からの信用を失うことによって、左遷されてしまったということを言っているのですが「不信を買う」とこのように悪い結果を招いてしまいます。
挽回するには努力と時間が必要となるでしょう。
「不信を買う」の慣用句での類語や言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「不信を買う」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「評判が悪くなる」【ひょうばんがわるくなる】
- 「不信感が募る」【ふしんかんがつのる】
- 「失望させる」【しつぼうさせる】
「評判が悪くなる」【ひょうばんがわるくなる】
「不信を買う」とどうなるかと言えば悪感情を持たれます。
「不信を買う」とは「評判が悪くなる」と同じ意味です。
「不信感が募る」【ふしんかんがつのる】
「不信を買う」と同じ意味合いの言葉として「不信感が募る」があります。
「募る」は次第に勢いが激しくなること、もっとひどくなるという意味がありますので「不信感」がもっとひどくなるという意味です。
つまりは「信じられない」といった感情になることを言います。
「失望させる」【しつぼうさせる】
「失望」とは期待外れでがっかりすること、望みを失うことといった意味がある言葉です。
そのような思いを相手にさせてしまうということが「失望させる」という言葉なのですが、これは「不信を買う」と似た意味合いとなります。
一度芽生えた「不信」「失望」という感情はなかなか拭い去れるものではないのです。
相手にこのような感情を持たれてしまいますと、人間関係が上手くいかなくなります。
いかがでしたでしょうか。
「不信を買う」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
仕事でもプライベートでも人と人の付き合いにおいて大事なものは「信用」や「信頼」といった感情ではないでしょうか。
そういった感情がなくなり「不信を買う」といった状態になりますと、そこからやり直すことはとても難しいのです。
言葉の意味を理解するとともに「不信を買う」状態にならないように気をつけていきましょう。