「虚をつかれた」とは?意味や類語!表現の使い方
普段どれだけ注意をしていても油断してしまう瞬間は存在します。
または不意の出来事に驚くといった事態も日常に溢れており、「虚をつかれる」と表現される場合があります。
しかし「虚をつかれる」という言葉は日常的に使う言葉ではなく、正しく意味や使い方を理解していない人も多く存在します。
いったいどのような言葉なのか、紹介していきます。
目次
- 「虚をつかれた」とは?意味
- 「虚をつかれた」の表現の使い方
- 「虚をつかれた」の「虚」について解釈
- 「虚をつかれた」を使った例文と意味を解釈
- 「虚をつかれた」の類語や言い換え
「虚をつかれた」とは?意味
「虚をつかれた」という言葉は油断や慢心などから生まれた隙をつかれてしまうという意味です。
元々「虚をつく」という言葉は無防備・無携帯な状態・状況から生じた狙い目に焦点を当て、そこから攻めていくことを意味します。
それが「つかれた」と受け身になることと、現代では攻め入られることは少ないです。
そのため日常の中で無防備・無警戒に伴い生じた隙を狙われたことと変換され、意味を成します。
「虚をつかれた」の表現の使い方
「虚をつかれた」という言葉は使う上で他者に何かをされた際に用いられます。
あくまで隙をつかれた後であり、過去の出来事に適応します。
また「虚をつかれた」という言葉は普段から使う人は少なく、多くは特別な場面・状況であったり特に衝撃を受けた時などとされています。
加えて「虚をつかれた」という状況は同時に驚きも伴うため、非常に強く驚いた時や完全に油断していた時など強調して伝えたい時に用いられます。
「虚をつかれた」の「虚」について解釈
「虚をつかれた」という言葉の「虚」という言葉は日常で使う機会は少ない言葉です。
もともとこの「虚」とは何もない・むなしい・空っぽといった意味を持ちますが、別の意味で備えていない・隙・油断といった意味も持っています。
そして「虚をつかれた」では後者の意味で適応しています。
「虚をつかれた」を使った例文と意味を解釈
「虚をつかれた」という言葉は効くことはあっても使う機会は少ないです。
実際に使う際にはどのように用いられるか例を紹介していきます。
- 「虚をつかれた」を使った例文1
- 「虚をつかれた」を使った例文2
「虚をつかれた」を使った例文1
「私は試合の前に相手の選手をしっかりと分析して作戦を練っている。しかしこの前の試合は相手選手のあまりの変化と成長に作戦が通用せず、まさに虚をつかれたよ」
この場合、試合を迎えるにあたり事前の準備は十分に行っていたがそれを超えるほどの衝撃・驚きを受けたとしています。
その時の状態を「虚をつかれた」と表現しています。
「虚をつかれた」を使った例文2
「彼はいつも慎重かつ丁寧に仕事をこなしている。しかしこの前の仕事では想定外のことが続き、動揺して虚をつかれたと言っていたよ」
ここでは彼とされる人物の過去の出来事に用いられています。
慎重かつ丁寧な仕事ぶりから好きなどないように思われるが、想定外のことが続いたことで感情が揺さぶられた結果、「虚をつかれた」と言っています。
「虚をつかれた」の類語や言い換え
「虚をつかれた」という言葉は日常ではなかなか使う機会は少なく、類語や言い換えた言葉が使われることもあります。
どのような言葉になるか、例を紹介していきます。
- 「青天の霹靂」【せいてんのへきれき】
- 「不意打ち」【ふいうち】
- 「寝首をかかれる」【ねくびをかかれる】
「青天の霹靂」【せいてんのへきれき】
この言葉は青く晴れた空に急遽激しい雷鳴が響く様子を表しており、そこから予想だにしないことが起こることを意味しています。
意味は「虚をつかれた」と同義ですが、これから起こる場合にも適応するため類語とされています。
「不意打ち」【ふいうち】
「不意打ち」とは意識していないときに何かをされてしまうことを意味します。
意識していないという状況はこれから起こることに対して警戒をしておらず、油断していることからも類語に分類されます。
「寝首をかかれる」【ねくびをかかれる】
この言葉は寝ている時を襲って首を取る状況から派生した言葉です。
寝ているときは無防備・無意識の状態にあり隙だらけです。
その状態で何かをされるため類語として扱われています。
「虚をつかれる」という言葉は様々な場面で適応しますが、実際に使うことは少ないです。
そのため類語や言い換えた表現も存在しており、それぞれを理解して使い分けることが必要です。