「和風な名前」とは?意味や類語!古風な名前の具体例
一見で何と読むのか分からない(特には横文字として読むような)名前の子供も増えている時代ですが、日本ならではの響きを持たせた名前もまだまだ捨てたものではありません。
目次
- 「和風な名前」とは?
- 「和風な名前」の具体例
- 「和風な名前」の対義語
- 「和風な名前」のメリットとデメリット
- 「和風な名前」の類語や言い換え
「和風な名前」とは?
「和風な名前」とは、いかにも日本を表現するような漢字が使われていたり、響きそのものが和風な名前です。
例として、邦楽器の「琴」から付ける「琴子」(ことこ)などがそれに当たり、このような名前には、付けた側(主に両親)からの「日本人だ」という意味合い(思い)が込められていることが少なくありません。
また、漢字自体にそのような意味がなくても、「小百合」(さゆり)のように、見た目が「和風な名前」も多く存在します。
この「百合」という植物は日本原産ではありませんが、「小百合」とすると、充分に日本的な感覚が醸し出されると考えていいでしょう。
- 「和風な名前」の読み方
「和風な名前」の読み方
「和風な名前」は、「わふうななまえ」と読んでください。
「和風」は「日本風の」、「日本風にした」と置き換えて使える言葉で、「和風スパゲティ」とすると、「日本風にしたスパゲティ」になります。
よって、「和風な名前」は「日本風の名前」と考えていいですが、外国人がこの「和風な名前」を付ける場合には、「日本風にした」と解釈するとちょうどいいでしょう。
「和風な名前」の具体例
和風な名前と考えられる名前をいくつか挙げていきます。
どちらかと言えば、日本古式のイメージから、女の子に多いと言っていいかも知れません。
- 女の子向けの和風な名前な名前
- 男の子向けの和風な名前な名前
女の子向けの和風な名前な名前
女の子の和風な名前としては、「葵」(あおい)や「和美」(かすみ)などが代表的です。
「葵」はご存知の通り、徳川幕府時代の家紋として使われていたもので、この漢字一つで和風としか表現できないほどです。
「和美」や「和子」のように、「和」をそのまま使った名前も同様です。
また、「花」(華)や「月」、「海」が含まれる名前も和風な名前だと考えていいでしょう。
これらの漢字は昔から女の子の名前によく使われており、「花子」、「華子」(共にはなこ)はその代表とも言える名前で、「美月」(みつき)や「海晴」(みはる)なども充分に和風な名前だと言うことができます。
男の子向けの和風な名前な名前
男の子で和風な名前の代表格は「太郎」(たろう)と付く名前です。
この太郎は、「長男」という意味合いがある日本語でもある為、名前にそう付いている人は、ほとんどが長男だと考えていいでしょう。
同様に、「次男」を意味する「次郎」も和風そのものの名前です。
女の子とは違って、男の子の場合には、昔の武将や戦艦などから由来して付けられる和風な名前も少なくありません。
「大和」(やまと)や「武蔵」(むさし)、「出雲」(いずも)などから、「〜蔵」、「〜助」と付くような名前がそれですが、今ではあまり見掛けないかも知れません。
「和風な名前」の対義語
「和風な名前」の対義語と言えるか定かではありませんが、俗に言われる「キラキラネーム」がそれに該当するという解釈があります。
人の名前に対してどうこうとは言いたくないものですが、中には一文字「男」と書いただけで、「あだむ」と読むような名前も存在しています。
このような、発音がとても日本人だとは思えない名前が対義語に当たると考えてください。
「和風な名前」のメリットとデメリット
和風な名前には、名前だけでまず日本人だと分かるという特徴がある為、それがメリットでもあり、デメリットでもあると言えるでしょう。
メリットとしては、海外で日本人が優遇されるような国(日本の友好国)では、名前だけで(日本人と判断されて)それなりのサービスが受けられるようなことがあります。
しかし、逆にかつてのイスラム国のように、日本人なら高額の身代金がとれるなどと思われてしまう場合があるように、名前だけで日本人だと分かってしまうことは、決していいことだけでもありません。
ですが、どちらも主として海外に限ったことで、日本の中ではメリット、デメリット共に大きなものがある訳でもありません。
「和風な名前」の類語や言い換え
和風な名前を言い換えるから、以下の言葉が適当です。
しかし、完全に同じ意味ではないので注意してください。
- 「古風な名前」【こふうななまえ】
「古風な名前」【こふうななまえ】
「和風」と「古風」としています。
「古風」には「和風」という意味が含まれますが、「古い日本のイメージ」が先行する言葉なので、和風な名前の中でも、先の「大和」などの昔というイメージが強く出ている名前を指して使ってください。
「和風な名前」は、時代とともに一時期かなり減りましたが、最近になって見直されてきていると言われています。
ある生命保険会社が毎年発表している新生児の名前のランキングを見ても、近年ではそのような名前が増えてきているのが分かります。
この時代になって、日本人だとすぐに分かる名前が増えているということは、世間でも評価されているようです。