「ハイカラ」とは?意味や類語!表現の使い方
皆さんは、「ハイカラ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
おそらく10代〜30代の人達では、この言葉の意味をスラスラと答えることができる人はいないのではないかと思います。
そこで今回は、この「ハイカラ」について見ていくことにしたいと思います。
目次
- 「ハイカラ」とは?意味
- 「ハイカラ」の表現の使い方
- 「ハイカラ」の語源や由来
- 「ハイカラ」を使った例文と意味を解釈
- 「ハイカラ」の類語や言い換え
「ハイカラ」とは?意味
「ハイカラ」とは、「西洋風を真似ることをしたり、流行を追ったり、新しいものばかりに関心を寄せること」や、「そのような人」のことを意味する言葉です。
「ハイカラ」の表現の使い方
「ハイカラ」は、欧米かぶれしたような人のことを指したり、最先端の流行を追い求める人などを指して言うことになりますが、今ではほぼ「死語」になっているのか、この言葉を使う人はめったにいないでしょう。
もし使う人としても、かなりの高齢者の方々になるのではないでしょうか。
「ハイカラ」の語源や由来
「ハイカラ」は、何と明治時代まで遡ることになります。
その時代の男子洋装の流行となっていた高い襟のハイカラーが元になっています。
今で言うワイシャツに付ける丈の高い襟のことで、当時このような高い襟を付けている人は、政治家や官僚が多く「ハイカラー派」と呼ばれ始めたのが、きっかけなのです。
そのことからしても「ハイカラ」は、死語扱いされるより、古典的な言葉の部類に入ってもおかしくはないかもしれませんね。
「ハイカラ」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「ハイカラ」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「ハイカラ」を使った例文1
- 「ハイカラ」を使った例文2
「ハイカラ」を使った例文1
「当時の日本にはまだ西洋文化自体が軽く見られていて、ハイカラは漢字で灰殻と書かれたこともあったのです」
かなりの驚きですが、「ハイカラ」という言葉を知っている人でも「灰殻」と漢字で書くことを知っている人などそんなに多くはないでしょう。
しかし、時代が経つにつれて、欧米風の格好も当たり前になっていき、目新しいものでなくなったからなのか、「ハイカラ」も珍しい言葉ではなくなっていったのかもしれせん。
「ハイカラ」を使った例文2
「ハイカラという言葉が女学生的なスタイルを確立させたのは、はいからさんが通るからでしょう」
「ハイカラ」という言葉を知っている人が少なくなったと言いましたが、意外に40代以降の人は、この言葉を知っています。
それは漫画の「はいからさんが通る」が人気を博してアニメ化までなったからでしょう。
「ハイカラ」の類語や言い換え
では、「ハイカラ」を今の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉が最適なのでしょうか。
ここで「ハイカラ」の類義語と思われる言葉をいくつか挙げてみることにします。
- 「格好よい」
- 「シック」
- 「ファッショナブル」
「格好よい」
「格好よい」が「ハイカラ」の類義語として扱うことができる言葉です。
「姿や形がよい」、「いかにも洗練されているように感じられるさま」のことで、この言葉は、流行や時代に左右されず、いつでも使われています。
「シック」
時折、「シック」という言葉も耳にすることがありますが、「物腰や衣服に優雅さ、風情、あるいは洗練さが見られるような状態」のことを言っています。
「ファッショナブル」
「ファショナブル」も類義語として扱うことができますが、「現在の上流社会の流行り物である」、「それに合っているさま」という意味がありますが、この言葉で表現させる人は、かなりスタイリッシュで何処から見ても、誰が見ても格好よさは抜群です。
「ハイカラ」という言葉の生い立ちや使い方を見ていきましたが、今では中々使われることが少ない言葉です。
しかし、このような言葉が使われていたことを知ると、ますます言葉へ関心を深くなっていくので、とても勉強になります。