「無敵の人」とは？意味！概要や語源

「無敵の人」とは?

無敵の人とは、「失うものが何もない人」を指して使われる言葉です。

具体的には、これといった職業に就いておらず、例え逮捕されたり刑務所に入れられたとしても、それによって傷付くような社会的な信用もなく、家族からも見放されているような人のことだと考えてください。

日本では20歳以上になると成人という扱いになり、何をしようとその人間自身の責任になりますが、実際には責任こそ及ばないものの、その人間の職場や家族が迷惑するのは過去の色々な事件からも明らかです。

しかし、「無敵の人」にはそのような存在もない(家族はあったとしても、それほど影響がない場合)ことから、それらを何も考えずに無茶なことができてしまうと言われています。

先の川崎の事件の犯人は、正にこのような人だったと分かっており、その為に19人もの殺傷行為を平気で行えたのではないかと囁かれているという訳です。

「無敵の人」の元ネタは?

この「無敵の人」という言葉の元ネタは、10年以上前に2ちゃんねるの管理者として有名なひろゆき氏が当時ブログで発言した文章からです。

少しそこから引用すると、「元々無職で社会的信用が皆無な人にとって逮捕というのは、何のリスクにもならないのです。

(中略)ちなみに個人的に、こういう人を無敵の人と呼んでいたりします」といった文章でした。

今回の川崎のような事件が起きると、その度にこの「無敵の人」という言葉見聞きすることになるのは、犯人がそのような人のことが多いからに他なりません。

「無敵の人」の条件

上でも挙げましたが、無敵の人と呼ばれることになる主な条件を1つずつ詳しく解説していきます。

• 「現在無職で、特定の職業に就いていない」
• 「社会的地位がない」
• 「何も財産を所持していない」

「現在無職で、特定の職業に就いていない」

現在会社勤務の人だと、事件を起こせばその会社にも少なからず迷惑が掛かってしまいます。

その為、「無敵の人」は、現在「無職」であることが条件です。

「社会的地位がない」

この社会的地位とは、本人だけでなく、親族が有名人だったり、有名企業の重役だというような場合も含みます。

何かがあると、そのような人にも迷惑が掛かってしまう為で、そういった存在が何もないことも「無敵の人」の条件の1つとなっています。

「何も財産を所持していない」

特にこれという財産を所持していないこともまた、「無敵の人」と呼ばれる条件です。

それらがある場合、起こした犯罪行為により(主にその弁済の為に)台無しになってしまう場合が少なくありませんが、何も所持していなければ、それこそ文字通り、「失うものはない」状態です。