「門戸を広げる」とは?意味や類語!表現の使い方
この「門戸を広げる」は、ビジネスや政治の世界で見聞きすることが多い言葉です。
その為、難しい意味があるのかと言えば、実はそうでもありません。
目次
- 「門戸を広げる」とは?
- 「門戸を広げる」の対義語
- 「門戸を広げる」の表現の使い方
- 「門戸を広げる」を使った例文と意味を解釈
- 「門戸を広げる」の類語や言い換え
「門戸を広げる」とは?
「門戸を広げる」とは、交流や入場の制約を今より緩和するという意味で使います。
「門戸」がその制約のことだと考えると分かりやすいでしょう。
「以前より門戸を広げることになった」と使うと、前よりその(交流や入場に関する)制限を緩和することになったという意味になり、このような使い方でよく見聞きする言葉です。
- 「門戸を広げる」の読み方
「門戸を広げる」の読み方
「門戸を広げる」は、「もんこをひろげる」と読んでください。
間違って「もんどをひろげる」と読まれることがありますが、「門戸」は「もんこ」としか読まない言葉です。
尚、テレビのニュースでアナウンサーが、この「もんど」と読んでしまったことがあります。
それほどよくある間違いなので気を付けてください。
「門戸を広げる」の対義語
「門戸を広げる」の反対の意味になる言葉は、「門戸を狭める」(もんこをせばめる)です。
文字通り、先のような制限を厳しくすることに対して使います。
分かりやすい表現なら、「制限をかける」がいいでしょう。
「今年から採用の門戸を広げることになった」に対して使うと、「今年から採用に制限をかけることになった」となり、この表現でそれまでより厳しくなることが分かります。
「門戸を広げる」の表現の使い方
「門戸を広げる」は、上の対義語のように「狭める」とすると、「門戸」に相当する交流や入場の制約を逆に狭くすることとなり、「開く」や「閉じる」と使うこともできます。
「門戸を開く」は、それまでは全くなかった交流などを開始するという意味で、「やっと門戸が開かれることとなった」のように使われます。
「閉じる」とすると、逆に今まではあった交流や入場が完全になくなってしまうことの表現になります。
「門戸を広げる」を使った例文と意味を解釈
「門戸を広げる」を使った例文と、その意味の解釈です。
色々な対象に使っている例文を挙げていきます。
- 「門戸を広げる」を使った例文1
- 「門戸を広げる」を使った例文2
「門戸を広げる」を使った例文1
「輸入の門戸が広がったことで、今までより安く消費者に提供できるようになった」
それまでより輸入に関する制限が緩和されたことで、国産より安い外国産の商品を提供できるようになったと使っています。
消費者にとってはいいことですが、安い海外産の商品が入ってくることで、国内産業が廃れてしまう可能性もある為、この門戸の調整は難しいところです。
「門戸を広げる」を使った例文2
「あの高校は、来年から門戸を広げて共学になるらしい」
それまでは男子、もしくは女子生徒のみの高校だったのが、共学になるという例文です。
このような性別による制限の緩和にも、「門戸を広げる」と使うことができます。
「門戸を広げる」の類語や言い換え
「門戸を広げる」と同様の意味で使える言葉や表現です。
よく聞く言葉も含まれています。
- 「規制緩和」【きせいかんわ】
- 「間口を広げる」【まぐちをひろげる】
「規制緩和」【きせいかんわ】
言葉の見た目そのままで、規制を緩和することと使う四字熟語です。
「門戸を広げる」における制約は、多くの場合で規制と言い換えることができる為、同様の意味を表現できます。
「輸入の門戸が広がるらしい」は、「輸入の規制緩和があるらしい」としても同じ意味になります。
「間口を広げる」【まぐちをひろげる】
「間口」とは、本来は家の玄関の広さのことですが、比喩表現で、「門戸」と同じく何かの交流や入場の制約という意味でも使えます。
よって、「門戸」とそのまま置き換えて使えると考えていいでしょう。
「門戸を広げる」は、意味を覚えてしまえば難しい言葉ではありません。
その意味や使い方より、間違えずに読むことの方が大切だと言えるかも知れません。