「カスハラ」とは?意味や類語!表現の使い方
ビジネス用語の中で「カスハラ」という言葉があります。
一体どの様な意味なのか、特徴や対処法なども併せて紹介します。
目次
- 「カスハラ」とは?意味
- 「カスハラ」の表現の使い方
- 「カスハラ」の特徴
- 「カスハラ」の対策
- 「カスハラ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「カスハラ」の類語や関連語
- 「カスハラ」の英語と解釈
「カスハラ」とは?意味
「カスハラ」の意味と概要について紹介します。
- 「カスハラ」の意味
- 「カスハラ」と「クレーマー」の違い
「カスハラ」の意味
「カスハラ」とは「カスタマーハラスメント」の略語です。
意味は「商品やサービスに対してお金を支払う側から受ける嫌がらせのこと」です。
お金を支払って商品やサービスを受ける人が、提供者に対して「支払った価値に見合わない」として嫌がらせをすることを言います。
その関係は「店員とお客」「企業と消費者」「医者と患者」などになります。
「カスハラ」と「クレーマー」の違い
「カスハラ」と似た意味を持つ言葉に「クレーマー」がありますが、この2つは使い方が少し違います。
「クレーマー」は「クレームを付ける人」のことです。
「クレーム」は英語の“claim”から使われていて、元の意味は「(自分が正しいことを)主張する・要求する・断言する」ですが、日本語では「苦情」という意味で使われています。
つまり、「クレーム」は「正当な主張をする人」のことで「料理に髪の毛が入っていたから作り直して欲しい」「不良品だから返品したい」というものです。
そして「クレーマー」というのは「正当な主張をあらを見つける様に何度も繰り返す人」という意味です。
何かと相手に文句を言いたくて、その商品やサービスの難点を見つけて苦情を言う人のことです。
「カスハラ」は、そのクレームに乗じて店員に対して暴言を吐いたり、土下座をさせたり、中には暴力行為に及ぶ人もいます。
「クレーマー」がより理不尽な行為をした時に「カスハラ」と言うのです。
「カスハラ」の表現の使い方
「カスハラ」は、商品やサービスを提供する側が顧客や消費者から「理不尽ないやがらせ行為を受けた」と判断した時に使われます。
「カスハラ」をしている側は自分が「カスハラ」をしていると気付かない為に、顧客側が「カスハラ」と言うことはありません。
その為に「カスハラを受ける」「カスハラをされる」という受け身の使い方をすることが多くなります。
「カスハラ」の特徴
「カスハラ」の特徴について紹介します。
- 大声を出す
- 脅迫行為をする
- 理不尽な謝罪を要求する
大声を出す
店の中で大声で怒鳴り、周囲の人を怖がらせる行為です。
中には物を投げたり叩いたりなど暴力行為をする人もいます。
脅迫行為をする
ネットで拡散してやるなど、脅迫に近いことを言います。
長時間店に居座り、営業妨害をすることもあります。
理不尽な謝罪を要求する
「誠意を見せろ」の一点張りで、具体的に何をして欲しいのか分かりません。
中には土下座を要求してくるケースもあります。
「カスハラ」の対策
「カスハラ」の対策として有効的な方法を紹介します。
- 神様扱いしないこと
- 普段からトレーニングしておく
- 警察に通報することも
神様扱いしないこと
日本では「お客様は神様」という理念があり、接客業では消費者に対して過剰な対応をする傾向があります。
最初にクレームを付けてきた時に丁寧過ぎる対応をしてしまうとお客が付け上がり、理不尽なことを言い出すのです。
大きな態度に出られない状況を作る為には、スタッフがお客を神様扱いせずに毅然とした態度を取ることが大切です。
普段からトレーニングしておく
突然お客がキレてしまうと、驚いてどうして良いか分からず頭の中が真っ白になってしまうものです。
周囲のスタッフも「お気の毒に」と思いながらも知らんぷりしていることが多くなります。
日ごろからスタッフのトレーニングをしておき、いざという時に冷静に対応できる様にしておきましょう。
警察に通報することも
客がスタッフに理不尽に謝罪をさせたら「教養罪」、暴行をすれば「暴行罪」となります。
お店としては防犯カメラを設置して「カスハラ」客が入れない様にしておくことも大切です。
また、いざという時には迷わずに警察に通報する様にスタッフと打ち合わせをしておきましょう。
「カスハラ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「カスハラ」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「カスハラ」を使った例文1
- 「カスハラ」を使った例文2
「カスハラ」を使った例文1
「今の職場はカスハラ対策を徹底して行っている」
この人は接客業か、消費者からの電話を直接受ける機会の多い職種なのでしょう。
商品の苦情を言うだけではなく、慰謝料を支払えなどの理不尽な要求をしてくる顧客に対してマニュアルを作成したり、電話の対応法の研修を行うなど、対策に力を入れています。
「カスハラ」を使った例文2
「カスハラが多くて精神的に辛くなり仕事を辞めた」
接客業ではそれだけ多くの「カスハラ」が起こり易くなります。
たまたま連続して「カスハラ」に遭ってしまい、お客から罵倒されて精神的に負担が大きかったのでしょう。
この職場は「カスハラ」対策ができていなくて上司が部下を守れない、いわゆるブラックなことが伝わります。
「カスハラ」の類語や関連語
「カスハラ」の類語を紹介します。
- 「招かざる客」【まねかざるきゃく】
- 「モンスター客」【もんすたーきゃく】
- 「DQN客」【DQNきゃく】
「招かざる客」【まねかざるきゃく】
「歓迎されない客」「迷惑な客」という意味です。
かなり遠まわしな言い方ですが、お店や企業と何らかのトラブルがあり「二度と来てほしくない客」と思われています。
「モンスター客」【もんすたーきゃく】
「モンスターペアレント(学校に理不尽な言いがかりをつける両親)」から派生してできた言葉です。
「モンスター」は「化け物・怪物」という意味で、それだけ訳が分からない言いがかりや難癖を付ける客のことを言います。
「DQN客」【DQNきゃく】
ネットスラングで「空気を読まずに迷惑行為をする客」のことです。
この場合、お店に言いがかりを付ける他に、禁煙席でタバコを吸ったり、家族で一人だけ食べ放題にして全員に回していたりなど、不正行為をすることも意味します。
「カスハラ」の英語と解釈
“It is obviously custome's harassment.”
「それは明らかにカスハラだね」になります。
英語では“custome's harassment”(顧客による嫌がらせ)と表現します。
「カスハラ」とは「商品やサービスに対してお金を支払う側から受ける嫌がらせのこと」です。
お客や患者の要望が明らかに理不尽だと感じた時に使ってみましょう。