「ステゴロ」とは?意味や類語!表現の使い方!
格闘技が好きな人の会話に「ステゴロ」という言葉が出てくることがあります。
一体どの様な意味なのか由来などについて紹介します。
目次
- 「ステゴロ」とは?意味
- 「ステゴロ」の表現の使い方
- 「ステゴロ」の英語と解釈
- 「ステゴロ」の類語や言い換え
- 「ステゴロ」を使った例文と意味を解釈
「ステゴロ」とは?意味
「ステゴロ」の意味と語源について紹介します。
- 「ステゴロ」の意味
- 「ステゴロ」の語源
「ステゴロ」の意味
「ステゴロ」の意味は「武器を持たずに素手でケンカをすること」です。
ケンカをする時にはナイフやビンなどを持つことが多いのですが、素手で相手と戦うことを言います。
「ステゴロ」は漢字で「素手喧嘩」と表記することもあります。
一般の人は普段喧嘩や乱闘などには縁がないので、知名度は高くない言葉です。
「ステゴロ」の語源
「ステゴロ」の語源を「ステ・ゴロ」という言葉に分けて解釈します。
「ステ」は上記で説明した通り「素手」の意味です。
「ゴロ」は、「ごろつき」に由来していると言われます。
江戸時代、住む場所や仕事を持たずに他人に依存して暮らしている人がいて、中には人に無理矢理たかったり恐喝をして金品を巻き上げたり、更には喧嘩をする人たちも多く「ごろつき」と呼ばれていました。
「ごろつき」が「素手」でケンカをすることで「ステゴロ」と言われる様になったのです。
「ステゴロ」の表現の使い方
「ステゴロ」の遣い方のポイントを紹介します。
- 「花形敬」
- ルールはないケンカの時
- 知らない人も多い
「花形敬」
ネットで「ステゴロ」で検索すると「花形敬」という人物名が上位にヒットします。
花形敬は昭和初期に実在していた人物で、暴力団の幹部となりました。
暴力団というと拳銃での闘争というイメージがありますが、彼のケンカのスタイルは武器を一切使わない「ステゴロ」であったことから、「ステゴロ」のキーワードでヒットする様になっているのです。
無類のケンカの強さで暴力団の幹部にのし上がりながら、昭和38年に33歳の若さで刺殺されています。
ルールはないケンカの時
「ステゴロ」はケンカのスタイルで、特にルールはありません。
「ステゴロ」という格闘技イベントが開かれることもありますが、ルールがある以上本来の「ステゴロ」とは全く違うものになります。
知らない人も多い
暴力的な言葉であり、一般の人達の中で知らない人も多くいます。
伝わらないこともあるので言い換えられる様にしておきましょう。
「ステゴロ」の英語と解釈
“He always fights with his bare hands.”
「彼はいつもステゴロだ」になります。
「ステゴロ」という英訳はないので、「素手でケンカをする」という表現になります。
アメリカではボクシングでグローブをはめずに素手で行うことを“bare knuckle”と言いますが、ケンカとは違います。
「ステゴロ」の類語や言い換え
「ステゴロ」の類語を紹介します。
- 「丸腰でケンカをする」【まるごしでけんかをする】
- 「徒手でケンカをする」【としゅでけんかをする】
「丸腰でケンカをする」【まるごしでけんかをする】
「武器を全く持たない状態でケンカをすること」です。
「丸腰」とは、昔の武士が腰に刀を差さないことを表しています。
「徒手でケンカをする」【としゅでけんかをする】
「素手でケンカをすること」です。
「徒手」とは「手に何も持たない状態」という意味です。
「ステゴロ」を使った例文と意味を解釈
「ステゴロ」を使った例文を紹介します。
- 「ステゴロ」を使った例文1
- 「ステゴロ」を使った例文2
「ステゴロ」を使った例文1
「あいつはステゴロで上級生に勝ったそうだ」
学校内で下級生が上級生と素手でケンカをして勝ったことを表しています。
現在では「番長」は死語ですが、その人は学校で一目置かれる存在になったでしょう。
「ステゴロ」を使った例文2
「空手の有段者なのでステゴロでも強い」
空手は元々素手で行う格闘技なので、いざケンカになると武器がなくても戦えます。
特に有段者となれば素人が簡単に勝てる相手ではありません。
「ステゴロ」は「武器を持たずに素手でケンカをすること」です。
暴力的な言葉ですので知らない人も多く、積極的に使わない方がいいでしょう。