「さらさらない」とは?意味や類語!表現の使い方!
この「さらさらない」は、見た目は擬音のようですが、実はきちんとした漢字表現のある言葉です。
目次
- 「さらさらない」とは?
- 「さらさらない」の表現の使い方
- 「さらさらない(する気は全然ない)」の英語と解釈
- 「さらさらない」の類語や言い換え
- 「さらさらない」を使った例文と意味を解釈
「さらさらない」とは?
「さらさらない」は、「全くない」という意味で使う表現です。
「そんな気は〜」という使い方をすることが多く、「そんなことは全く考えていない」と解釈してください。
「さらさら」の部分だけだと、「さらさらの髪の毛」や「笹の葉がさらさらと流れている」と使われるような擬音語ともとれますが、この「さらさらない」は漢字でも表記できる言葉で、何かの様子の例えではありません。
- 「さらさら」の語源
「さらさら」の語源
「さらさら」は、漢字で「更々(更更)」と書きます。
「そんな気は更々ない」と普通に漢字の方を使って表記して構いません。
比較的堅い文章では平仮名より、この漢字で使っていることが多いです。
「更」という漢字は、一文字では「加えて、追加して」という意味で使われますが、後に付けると、前の言葉の意味を全く逆にする(打ち消す)ことができます。
「今更」という言葉を例に挙げると、「今頃になって(もう遅い)」という解釈になるのがいい例です。
この使い方から、「更々」とすると、「加えて、追加して」の逆に意味となり、加えるどころか、「全くない」という意味になる訳です。
「さらさらない」の表現の使い方
さらさらないは、全くそんなことをする気はないと伝えたい時に使います。
それだけ否定を強く表す為の言葉で、意味となる「全くない」よりきつくそうだと伝えることができます。
例として、「行くつもりは全くない」と「〜はさらさらない」では、意味こそ同じになりますが、後者の方が強く「行くつもり」を否定していると考えていいでしょう。
「さらさらない(する気は全然ない)」の英語と解釈
さらさらないは、英語では“have no intention of doing”と表現します。
「〜する気は全然ない」という意味でよく使われる形で、“I have no intention of doing that at all.”と使うと、「それらを行う気はさらさらない」となります。
上の例文のように、“have no intention of doing”の後にする気がない内容を付けて使ってください。
「さらさらない」の類語や言い換え
さらさらないと同じように、「全くない」という意味で使える言葉です。
これらもよく見聞きする表現です。
- 「毛頭ない」【もうとうない】
- 「微塵もない」【みじんもない】
「毛頭ない」【もうとうない】
髪の毛の先ほどもないという比喩から、「全くない」ことの表現となりますが、この言葉や「さらさらない」は、「全くない」という意味ながら、主に気持ちや感情に対して使う言葉です。
「お金がさらさらない」などと、物に対して使うことはできません。
「微塵もない」【みじんもない】
微塵という、ごく僅かな塵(ちり)ほどもないという解釈で、上の「毛頭ない」と同様の比喩表現です。
こちらも気持ちや感情に使う言葉で、これらの3つの言葉はどれに言い換えてもそのまま意味が通ります。
「さらさらない」を使った例文と意味を解釈
さらさらないを使った例文の詳しい意味の解釈です。
難しい意味がある言葉ではないので、解釈に困るようなことはないでしょう。
- 「さらさらない」を使った例文1
- 「さらさらない」を使った例文2
「さらさらない」を使った例文1
「こちらから謝るつもりなど、さらさらない」
どう考えても明らかに相手の方が悪いというシチュエーションなのか、自分から謝るつもりは全くないと使っています。
「さらさらない」を使った例文2
「あの会社の製品を使う気はさらさらない」
以前にその会社の製品で何かがあったような時に、こういった使われ方をすることがあります。
そこまで言われてしまうからには、よほどの内容だったのでしょう。
さらさらないは、そのような気持ちや感情は全くないという解釈で使ってください。
物理的に何かが全くないという意味では使えないので注意しましょう。