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「毛頭ない」の意味・類語【使い方や例文】

「そのような意図は毛頭ございません」

というような言葉を耳にしたことがあるでしょう。

そんな時には、「そんな意図は全くありません」ということが言いたいのだと分かりますが、この「毛頭ない」という表現の由来や詳しい使い方などを詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか。

ここでは、そんな「毛頭ない」という言葉について解説していきます。

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「毛頭ない」の意味・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「毛頭ない」の意味とは?
  • 「毛頭ない」の語源や由来
  • 「毛頭ない」の言葉の使い方
  • 「毛頭ない」を使った例文・短文(解釈)
  • 「毛頭ない」の英語と解釈
  • 「毛頭ない」の類語や類義表現の言い換え


「毛頭ない」の意味とは?

申し開きの会見などでもよく聞く「毛頭ない」という言葉には、全くない、全然ない、というような意味があり、まるでないということを強調する時に使われる表現です。

「ありません」よりも「毛頭ありません」の方が、「無い」ということが強調されることになります。

ビジネスシーンでの会話でも、「全くありません」という意味の「毛頭ありません」は、よく使われる表現でしょう。

  • 「毛頭ない」の読み方

「毛頭ない」の読み方

「毛頭ない」は、「もうとうない」と読みます。

「けがしらない」ではありませんので注意しましょう。

ただ、この言葉は難しい読みではありませんので、読み間違えることはあまりないでしょう。



「毛頭ない」の語源や由来

意味は分かる「毛頭ない」という言葉ですが、由来まで知っている人は多くはないでしょう。

この項では、なぜ「毛頭」という文字が使われているのかなど、「毛頭ない」の由来について解説します。

「毛頭ない」という文字を見ると、多くの人が、「頭に毛がない状態」、つまり、禿げ頭を連想するでしょう。

しかし、「毛頭」というのは、「髪の毛の先」を意味しています。

細い髪の毛の先ほどもないということから、微塵もない、全くない、という意味で使われるようになりました。

「毛頭ない」の言葉の使い方

全くないという意味を持つ「毛頭ない」ですが、この言葉は、人の考えや気持ちなどが全くないということを表す時に使われます。

物が全くないことを表す時には使われませんので注意しましょう。

「そんな考えは毛頭ない」という使い方はしますが、「冷蔵庫の中身が毛頭ない」というような使い方はしません。



「毛頭ない」を使った例文・短文(解釈)

「毛頭ない」の意味、読み方、由来、使い方について分かったところで、実際にどのような状況で使われるのか、例文を紹介します。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

「そのような高価な布団を買う気など毛頭なかったのに、寝心地の良さに感動して、気が付いたら支払いを済ませていました」

この文章の「そのような高価な布団を買う気など毛頭なかったのに」は、「そのような高価な布団を買う気など全くなかったのに」という意味になります。

例文2

「御社の顧客を横取りするような考えは毛頭ありませんので、ご安心ください」

この文章は、「御社の顧客を横取りするような考えは微塵もありませんので、ご安心ください」

という意味になります。

例文3

「そのような大きなリスクを取ってまで、事業を拡大するつもりは毛頭ございません」

この文章は、「そのような大きなリスクを取ってまで、事業を拡大するつもりは全くございません」

という意味になります。

「毛頭ない」の英語と解釈

「〜するつもりは毛頭ない」という文章を英語に訳す場合は、「意図、意志」という意味の「intention」を使って、「I have no intention」といった言い回しを使って表現することができます。

「毛頭ない」の類語や類義表現の言い換え

全くないという意味の「毛頭ない」は、「微塵もない」「更々ない」「これっぽっちもない」「毛ほどもない」という言葉で言い換えることができます。

ここでは、そんな類似語について解説していきます。

  • 「微塵もない」
  • 「更々ない」
  • 「此ぽっちもない」
  • 「毛ほども無い」

「微塵もない」

「微塵もない」は、「みじんもない」と読みます。

「微塵」というのは、ごく小さい塵のことで、打消しの言葉とともに使われる場合には、「程度がごく僅かである」という意味になります。

「泣かせるつもりは微塵もなかったと主張しています」「浮気など微塵も考えていないのに、妻から疑いの目を向けられるのは心外です」「友人の手違いで旅行の計画が流れてしまいましたが、怒る気は微塵もありません」のように使われます。

「更々ない」

「更々ない」は、「さらさらない」と読みます。

「更々」は、打消しの言葉とともに使われる場合には、「決して、少しも」という意味になり、「更々ない」は、「決してない、少しもない」という意味となります。

「バレンタインにチョコを貰うのは嬉しいけど、ホワイトデーに3倍にして返す気など更々ありません」「ギャンブルに手を出すつもりは更々ありません」「愚痴を言うつもりは更々ないのですが、それにしても課長のあの態度には腹が立って仕方ありません」といった使い方をします。

「此ぽっちもない」

「此ぽっちもない」は、「是ぽっちもない」と書かれることもある言葉で、「これっぽっちもない」と読みます。

「こればかりもない」ということを意味しています。

「週末は遊園地へ行きたいのですが、彼の様子からすると、そんなつもりは此ぽっちもないようです」「息子には野球選手を目指して欲しいと思っているのに、当の本人にその意思は此ぽっちもありません」「悪名高い彼に手を貸すつもりなど此ぽっちもないのです」のように使われます。

「毛ほども無い」

「毛ほども無い」は、「けほどもない」と読み、「毛ほど僅かもない、少しもない」という意味を持つ言葉です。

「独立する考えなど毛ほども無いと言っていた同僚が、開業の準備をしていると聞いて驚いています」「彼女はカラオケには毛ほども興味が無いと思っていたのに、マイクを持った途端に人が変わったように熱唱を始めました」「彼女の意図を誤解して‘協力する気は毛ほども無い’などと行ってしまった自分が恥ずかしいのです」のように使います。

icon まとめ

「毛頭ない」という言葉について解説してきましたが、「毛頭」の意味を誤解して、頭髪の薄い人に向かって「毛頭ない」というのは気が引けると思っていた人は少なくないでしょう。

しかし、多くの人が誤解している言葉ですので、「毛頭ない」を使う時には、注意をした方が良いでしょう。