「ヤマカン」とは?意味や使い方・英語・類語・例文まで詳しく解説!
この「ヤマカン」は、一般の会話でもよく聞きます。
それほど深い意味がある訳ではなく、意味さえ覚えれば簡単に使える言葉です。
目次
- 「ヤマカン」とは?
- 「ヤマカン」の表現の使い方
- 「ヤマカン」の英語と解釈
- 「ヤマカン」の類語や言い換え
- 「ヤマカン」を使った例文と意味を解釈
「ヤマカン」とは?
ヤマカンは、何の根拠もなく、勘だけで何かを選ぶような時に用いる言葉で、「ヤマカンでこれにする」のような使い方になります。
単に「勘」としてもあまり意味は変わりませんが、それよりもくだけたニュアンスが強い言葉だと考えていいでしょう。
どちらにしても、その選択に理由がある訳ではなく、いい加減なことには変わりません。
- 「ヤマカン」の語源や由来
「ヤマカン」の語源や由来
この「ヤマカン」に関しては、2つの語源があるとされています。
その1つは、戦国時代に武田信玄に仕えた武将の山本勘助(やまもとかんすけ)からだという説です。
この武将の采配がとても的確だった為、それにあやかって作られた言葉だと言われていますが、山本勘助という人物は、存在がはっきりと確認されている訳ではなく、架空の人物だという見解が現在でも根強く残っています。
その為、「ヤマカン」の語源だという解釈も、後付けではないかと疑われており、はっきりとした語源だとは言い切れません。
もう1つは、「山師の勘」(やましのかん)からきているという説で、この「山師」とは、一発当てる(金銭的な意味で)ことばかりを考えている人のことで、詐欺師と同類だと解釈されることもあります。
そのような人の勘なので、それほど正確だという訳でもなく、語源としてちょうど当てはまると考えられていますが、どちらが本当の語源なのかは定かではありません。
「ヤマカン」の表現の使い方
ヤマカンは、単なる勘のことなので、あまりいい意味で使う言葉ではありません。
どうしてこれを選んだのかと聞かれた際に、「ヤマカンで」などと答えると、頼りがない、いい加減だと思われてしまっても仕方ありません。
また、先のように、くだけたニュアンスのある言葉なので、特に相手が目上の人の場合には、「ヤマカン」とは使わず「勘」と使った方がいいでしょう。
「ヤマカン」の英語と解釈
「勘」の英語表現は、“intuition”となりますが、「直感」という意味合いが強く、「ヤマカン」のようないい加減さを多分に含む表現としてはあまり適しません。
「ヤマカン」のニュアンスのまま表現するなら、“hunch”とするのがいいでしょう。
“I chose it, by my hunch.”で、「私のヤマカンでそれを選んだ」となります。
何の理由もなく、直感でひらめいたような場合でもない「勘」には、この“hunch”と使ってください。
「ヤマカン」の類語や言い換え
ヤマカンを他の言葉で表現するなら、以下がとても向いています。
意味もほとんど一緒です。
- 「当てずっぽう」【あてずっぽう】
「当てずっぽう」【あてずっぽう】
ヤマカンは、この「当てずっぽう」と言い換えることができます。
「当てずっぽうで選んだ」は、「ヤマカンで選んだ」と全く同じ意味になり、いい加減に選んだと解釈していいでしょう。
「ヤマカン」を使った例文と意味を解釈
ヤマカンを使った例文と、その意味の解釈です。
意味が分かってしまうと簡単な言葉なので、この例文もすぐに理解できるでしょう。
- 「ヤマカン」を使った例文
「ヤマカン」を使った例文
「ヤマカンで選んだ答えがほとんど合っていたので、思った以上の点数が取れた」
選択肢から選ぶような回答だと、いい加減に答えても合ってしまうことがあります。
そのような運も実力のうちと言いますが、大事な試験ではそれほどヤマカンには期待しない方がいいでしょう。
ヤマカンは、「勘」のくだけた表現だと解釈してください。
よって、ビジネスなどの堅い場で用いる言葉ではありません。