「等身大」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「等身大」という言葉をきくことがあります。
どの様な意味の言葉なのか、類語や例文も併せて紹介します。
目次
- 「等身大」とは?
- 「等身大」の表現の使い方
- 「等身大」の類語や類似表現や似た言葉
- 「等身大」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「等身大」の反対語
- 「等身大」の英語と解釈
「等身大」とは?
「等身大」の意味と言葉の成り立ちなどについて紹介します。
- 「等身大」の読み方
- 「対象となるものが元となる人と同じ身長であること」の意味
- 「誇張をせずありのままの姿を見せること」の意味
- 「己の力に見合っていること」の意味
- 「等身大」の語源や由来
- 「等身大」と「実物大」の違い
「等身大」の読み方
「等身大」は「とうしんだい」と読みます。
読み方は難しくありませんが、いざ書こうとすると思い出せないという人も多いので覚えておきましょう。
「対象となるものが元となる人と同じ身長であること」の意味
人やものの丈を比べる時に、元となる人と対象ととなる人やものが、同じ大きさや背丈であることを言います。
フィギュアを作る時に、モデルとなった人と同じ身長で作られたものに対して「等身大のフィギュア」と言います。
実際に目で見て人と同じ身長である時に使われます。
「誇張をせずありのままの姿を見せること」の意味
映画やドラマ、小説などでとある人物を表現する時に、実際にいる人達と変わらず、どこにでもいそうな人として描くことを言います。
映画やドラマなどでは、容姿の優れた俳優が役を演じることで、現実とはかけ離れてカッコ良く見えてしまうことがあります。
しかし脚本家や演出家が技巧を凝らすことで、役者が一般の人とほどんど変らない主人公として演じる時ことを表します。
「等身大」に演じることで見ている人が共感し易い作品に仕上がるというメリットがあります。
「己の力に見合っていること」の意味
何か活動する時に、自分や組織の力に見合った行動をすることを言います。
目標ややり方は立派でも、お金や時間がかかったり、多くの人達が関係すると段々とうまくいかなくなり、挫折してしまうこともあります。
今の自分の行動力やコミュニケーション力、人脈に沿った行動をすることを表します。
「等身大」の語源や由来
「等身大」の語源は漢字の意味からきています。
「等」は「等しい」という意味、「身」は「人のからだ」という意味、「大」は大きいという意味です。
「等身大」で「人の身体と等しい大きさ」という意味になります。
「等身大」と「実物大」の違い
「等身大」と間違われ易いのが「実物大」という言葉です。
少し前になりますが観光スポットに大きなロボットアニメのヒーローが設置された時に「等身大〇〇(ヒーローの名前)」と報道されたことがあります。
しかし実際にはそのヒーローは本物と同じく18メートル位あるものでした。
「等身大」というのは「元となる人と同じ位の身長」という意味ですので、ロボットは含まれないのです。
仮に「等身大〇〇」という場合、そのロボットが人と同じくらいの大きさで作られていることを意味します。
この場合正しいのは「実物大〇〇」という表現になります。
「等身大」と「実物大」の違いは、「元となるものが人かものか」という点になります。
「等身大」の表現の使い方
「等身大」の使い方には以下のポイントがあります。
- 「等身大の自分を見せる」として
- 「等身大のヒーロー」として
「等身大の自分を見せる」として
自分の能力や長所・短所を分かっていて、それ以上に見せようとせずに自分にできることをする時に使います。
無理をせずにできること、できないことを見極めて、目立たなくても努力をすることを言います。
「等身大のヒーロー」として
ヒーローと言うのはカッコいい存在であるものです。
映画やアニメでは変身して超能力を使い悪者を倒していく正義の味方です。
さぞかしカッコいい存在なのかと期待させていたところ、変身前は情けないところもあり、悩んだり迷ったりするところもあります。
弱みをさらけ出すヒーローに対して「等身大」と使われるのです。
「等身大」の類語や類似表現や似た言葉
「等身大」の類語を紹介します。
- 「ありのまま」【ありのまま」
- 「自然体」【しぜんたい】
- 「飾らない」【かざらない】
「ありのまま」【ありのまま」
「うそや偽りなどがなく、現実にある通りの様子」という意味です。
人に対して自分を良く見せようとせずに、今のままの自分を見せることを言います。
「自然体」【しぜんたい】
「気負うことなく、流れに任せて周囲の人に接する態度」という意味です。
「飾らない」【かざらない】
「無理に自分を良く見せたり見栄を張ったりしないこと」という意味です。
「等身大」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「等身大」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「等身大」を使った例文1
- 「等身大」を使った例文2
「等身大」を使った例文1
「誕生日に等身大のぬいぐるみを貰った」
誕生日のプレゼントとして、自分の背の高さと同じ位のぬいぐるみを貰いました。
ぬいぐるみは見た目に比べて意外に値段が高いのですが、果たして貰って相手が喜ぶかは分りません。
「等身大」を使った例文2
「自分達は等身大のサポートをするべきだと思う」
困っている人を支援したい、助けたいと思った時に、出来れば資金面や物資など直接的な援助をしたいと思うものです。
しかし一般の人に出来ることは限られていて、無理な計画を立てると周囲の人が迷惑をこうむるでしょう。
手紙を送ったり商品を買い支えたりなど、今自分達にできることをするべきであるという気持ちを表しています。
「等身大」の反対語
「等身大」の反対語を紹介します。
- 「身の程知らず」【みのほどしらず】
- 「分不相応」【ぶんふそうおう】
「身の程知らず」【みのほどしらず】
「自分の立場や能力をわきまえずに行動すること」という意味です。
こちらの場合は自ら出しゃばって余計なことをする時に使われます。
「分不相応」【ぶんふそうおう】
「その人の身分や能力にふさわしくないこと」という意味です。
何かに対して自分の方が劣っている時に使われます。
「等身大」の英語と解釈
「等身大」の英語を意味別に紹介します。
- “I saw a life-size waxwork at the museum.”
- “This is what I am.”
“I saw a life-size waxwork at the museum.”
「博物館で等身大のろう人形を見た」となります。
“life-seize”で「(実際の見た目が)等身大」という意味になります。
因みに「ろう人形館」は“wax museum”と訳します。
“This is what I am.”
「これが等身大の私だ」となります。
「ありのままの自分」を表す時の定型文です。
「等身大」は、「人と同じ身長であること」「ありのままの姿を見せること」「己の力に見合っていること」という3つの意味があります。
その時の状況により上手に使い分けましょう。