「身の程知らず」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「身の程知らず」、という表現を知っているでしょうか。
ここではこの言い回しについて詳しく紹介していきます。

目次
- 「身の程知らず」とは?
- 「身の程知らず」の英語と解釈
- 「身の程知らず」の表現の使い方
- 「身の程知らず」を使った例文と意味を解釈
- 「身の程知らず」の類語や類義語・言い換え
「身の程知らず」とは?

「身の程知らず」、というのは自分の身分や能力等の程度をわきまえないこと、あるいはわきまえていない人のことを指します。
自分の地位や能力などをしっかりと理解せずに行動すること、身分や立場に不相応である、という意味を持つのです。
しゃしゃりでる、などと言われることもあり、誰もが1度はこのような人を見た経験があるのではないでしょうか。
周りのことを考えずにでしゃばってしまい、周りに迷惑をかける、というネガティブな意味があります。
例えば、少し勉強して良い点を取ったからといって誰もがオールAを取れるわけでは無いですよね。
しかし、例えば30点取っていた人が50点取り、そこで「100点も夢じゃないね」と言えば、それは「身の程知らず」と言われてしまうかもしれません。
- 「身の程知らず」の読み方
「身の程知らず」の読み方
「身の程知らず」という表現は「みのほどしらず」と読みます。
よく使われる表現ですので、ぜひ覚えておきましょう。
「身の程知らず」の英語と解釈

「身の程知らず」という表現を英語にすると“not knowing one social position”や“ forgetting who one is”という表現になります。
「彼女は身の程知らずで生意気です」ということであれば“She has a characteristic of being conceded.”になります。
「身の程知らず」の表現の使い方

「身の程知らず」、という表現は日常的にも使えます。
自分の立場を理解せずに批判的な意見をしてくる、他の人の話を妨害する、などというときに使います。
例えば、どれだけ相手の話に同意できなかったとしても、反論するべきではないタイミングがありますよね。
相手の立場などによっては周りを批判するべきではありませんし、ぐっと自分の意見をこらえなければいけない時もあります。
それにもかかわらず、空気を読まずにやたらと周りを批判してしまう人などは「身の程知らず」と言われることがあるでしょう。
自分の意見を主張することが大切ですが、だからといって空気を読まずに主張してしまえば「身の程知らず」になってしまう可能性があります。
「身の程知らず」を使った例文と意味を解釈

ここでは例文を紹介していきます。
- 「身の程知らず」を使った例文1
- 「身の程知らず」を使った例文2
「身の程知らず」を使った例文1
「彼女に反対意見を出すなんて、身の程知らずもいいところ」
職場などでは、反対意見をいうべきではない人もいるのではないでしょうか。
特に上司の前で面と向かってその意見を批判してしまえば、人間関係を崩してしまう可能性もあります。
確かに自分の意見を述べることが重要ですが、言い方にも気をつけなければいけません。
もしも反対意見を述べるのであれば、やんわりとした言い方を心がけることも重要ですよね。
「身の程知らず」を使った例文2
「彼は県大会で優勝したからといってオリンピックに出場すると言っているけれど、身の程知らずだよね」
県大会などに出場すると、夢が膨らみますよね。
確かにオリンピック選手はそのようなところから成長してきているわけですが、だからといって大きな声で「次はオリンピックだ」などのように言ってしまえば、周りから冷ややかな目で見られることもあるかもしれません。
「身の程知らず」の類語や類義語・言い換え

ここでは類義語を紹介していきます。
- 「身分不相応」【みぶんふそうおう】
- 「傲慢」【ごうまん】
「身分不相応」【みぶんふそうおう】
身分不相応、というのは身分や身の丈に合っていない、分不相応、という意味になります。
立場や役割にふさわしくない時にこの表現が使われます。
「傲慢」【ごうまん】
高慢というのは思い上がって横暴なこと、という意味があります。
他者に対して優越を覚えることの自己満足などという意味があり、ネガティブな意味で使われます。
「身の程知らず」、という表現は日常的にも使えますのでぜひ覚えておきましょう。
「身の程知らず」とは言われないように行動したいものです。