「テロップ」とは?意味や類語!「字幕スーパー」との違い
「テロップ」とは、「テレビ放送において、字幕・図形・写真などをテレビカメラを通さないで直接送信する装置やその装置による字幕・絵」のことです。
「テロップ」の「意味・語源・使われ方・字幕スーパーとテロップの違い・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「テロップ」の意味とは?
- 「テロップ」の使われ方
- 「字幕スーパー」と「テロップ」の違い
- 「テロップ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「テロップ」を使った言葉と意味を解釈
- 「テロップ」の類語や類義語
- 「テロップ」の英語表現(meaning)
「テロップ」の意味とは?
「テロップ(telop)」という言葉は、「テレビ放送において、字幕・図形・写真などをテレビカメラを通さないで直接送信する装置やその装置による字幕・図形・絵」を意味しています。
「テロップ」というのは、テレビ番組を見ていると頻繁に見かけることがある「人名・企業名などを紹介する字幕」や「地震・津波・台風などの災害警報のニュース情報」、「重大事件・選挙速報などのニュース情報」のことであり、そういった字幕(文字)・図形・写真などをテレビ画面に送信する装置のことなのです。
- 「テロップ」の元々の意味
「テロップ」の元々の意味
「テロップ」の元々の意味は、アメリカのグレイ社の商品名であり、「テロップ」の正式名称は“television opaque-card projector”と言います。
グレイ社は、寸法が125×100ミリメートル、厚さ2〜3ミリメートルの特殊な反射カードを活用して、テレビ画面に文字・字幕・図形などを映し出す「テロップ」の機能を実現していたのです。
「テロップ」“television opaque-card projector”の機能は、テレビカメラを中継せずに文字・図形・写真などを単独に映すことができ、更にフェードインやフェードアウトさせたりすることもできます。
テロップは文字(字幕)を画面の横方向・縦方向に移動するスクロール機能も備えていて、光電変換部に固体撮像素子を用いる現代のテロップは、30枚以上のカードを連続的に送出・切り替えできます。
「テロップ」の使われ方
「テロップ」の使われ方は、「テレビ番組の登場人物などに人名・肩書きなどの説明的な文字情報を付け加える場合」や「バラエティ番組などで別画面の小さな枠でタレントさんを映したい場合」に使うという使われ方になります。
また、「テロップ」は「現在視聴しているテレビ番組からいったん意識が逸れてしまっても、伝えなければならない緊急性の高い情報」を文字(緊急ニュース・速報)で伝える場合に使うということになります。
例えば、「地震・台風・大雨などの緊急災害情報」や「政治の重大な変化・選挙速報・重大事件などの情報」を伝える場合に、テロップを用いて視聴者に伝えることが多くあります。
「字幕スーパー」と「テロップ」の違い
「字幕スーパー」と「テロップ」の違いは、「字幕スーパー」というのは「写真の多重焼き付け技術であるスーパーインポーズを応用した映像に重ねて表示できる字幕」を意味していて、「テロップ」というのは「テレビカメラを使わずに専用の装置(カード)で直接送信されてテレビ画面に映し出された字幕・図形・写真」を意味しているという違いがあります。
現代では「字幕スーパー」と「テロップ」の厳密な違いは意識されることが少なくなっていて、「テレビ番組・映画などの映像と同時に下部やサイドに表示されている字幕・文字」を意味しています。
しかし、「テロップ」とは元々は「現在の放送の画像を中断して文字・図形・写真などを挿入する方法」を意味していて、「字幕スーパー」のほうは「現在の放送(映画)の画像に重ねる形で同時に文字(字幕)を挿入する方法」を意味しているという違いがあるのです。
「テロップ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「テロップ」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「テロップ」を使った例文1
- 「テロップ」を使った例文2
「テロップ」を使った例文1
「適切なタイミングで人名や強調コメントのテロップを入れることで、番組の内容が視聴者に分かりやすくなります」
この「テロップ」を使った例文は、「適切なタイミングで人名や強調コメントの文字情報をテレビ番組に直接挿入することで、番組の内容が視聴者に分かりやすくなる」ということを意味しています。
「テロップ」を使った例文2
「字幕・文字のテロップを多用し過ぎると、説明過剰になり煩わしい印象のほうが強くなってしまいます」
この「テロップ」を使った例文は、「テレビ番組などに対して、字幕・文字を直接的に送出(挿入)する装置・技術を多用し過ぎると、説明過剰になり煩わしい印象のほうが強くなってしまう」ということを意味しています。
「テロップ」を使った言葉と意味を解釈
「テロップ」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「テロップ枠」
「テロップ枠」
「テロップ枠」とは、「テレビ番組に文字情報を直接挿入するための空間的スペース」のことです。
あるいは、「テロップ枠」の言葉は、「テレビ画面の下部・上部・サイドなどに設定されるテロップのスペースに映し出されて、顔の表情で気持ちを伝えるタレント・芸人(そのタレントの枠組み)」を意味することもあります。
「テロップ」の類語や類義語
「テロップ」の類語・類義語について、分かりやすく解説していきます。
- 「スーパーインポーズ」
- 「キャプション」
「スーパーインポーズ」
「テロップ」の類語・類義語として、「スーパーインポーズ」“superimpose”があります。
「スーパーインポーズ」というのは、「写真(画像)の多重焼き付け技術」のことであり、「現在の写真・映像に重ねる形で文字・図形・写真を表示することができる」という特徴があります。
「スーパーインポーズ」を活用した代表的なものに映像と字幕を同時表示する「字幕スーパー」がありますが、現代では特に、「スーパーインポーズ」と「テロップ」はほとんど同じ意味を持つ類義語として解釈されています。
「キャプション」
「テロップ」の類語・類義語として、「キャプション」があります。
「キャプション」というのは印刷物・文書において、写真(画像)・挿絵に添えられた説明文を意味していて、俗に「ネーム」とも呼ばれています。
テレビ画面に直接付け加えられた説明文や図形を意味する「テロップ」と良く似た意味合いを持つ類語(シソーラス)として、「キャプション」が上げられます。
「テロップ」の英語表現(meaning)
「テロップ」という言葉は、“telop”(テロップ)や“ticker”(挿入された字幕・テロップ)などの英語で表現することができます。
映画の字幕スーパーを意味する英語は、“telop“ではなく“caption“や“subtitle”になります。
- “We inserted telops(tickers) when an earthquake of seismic intensity 6 occurred.”
“We inserted telops(tickers) when an earthquake of seismic intensity 6 occurred.”
この「テロップ」を使った英語の例文は、「震度6の地震が発生したので、テロップを挿入しました」ということを意味しています。
「テロップ」という言葉について徹底的に解説しましたが、「テロップ」には「テレビ放送において、字幕・図形・写真などをテレビカメラを通さないで直接送信する装置やその装置による字幕・絵」などの意味があります。
「テロップ」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「スーパーインポーズ」「キャプション」などがあります。
「テロップ」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。