「まなびライン」とは?意味・そもそも「採算ライン」とは?・「円盤」についても解説!
最近に放送されるアニメの中には、実は採算がとれなていないものも少なくないのです。
その理由やそれにまつわる言葉を解説していきます。
目次
- 「まなびライン」とは?
- 「まなびライン」の「まなび」はどこから?
- そもそも「採算ライン」とは?
- 「まなびライン」に関係する「円盤」とは?
「まなびライン」とは?
この「まなびライン」とは、2ちゃんねるのアニメ関係の板でよく使われる「アニメの採算ライン」を指す言葉です。
深夜アニメは、視聴率には元々期待できない為、後から発売されるDVDやブルーレイディスクの売上げがこの採算に大きく絡んできます。
予想より採算がよければ、二期目や三期目といった続編の制作にも繋がりますが、悪かった時にはそのアニメ枠(該当のアニメが放送されていた時間帯)ごと無くなってしまうことまで考えられます。
深夜アニメでは、視聴率は2%を超えれば御の字で、1%以下ということも少なくありません。
よって、この視聴率に応じたスポンサー収入にはあまり期待できない為、どうしてもDVDやブルーレイディスクの売上げに頼らざるを得ないのです。
「まなびライン」の「まなび」はどこから?
アニメの採算ラインのことを「まなびライン」と呼ぶようになったのは、「がくえんゆーとぴあ まなびストレート!」というアニメがちょうどその採算ラインぎりぎりだったと言われている為です。
このアニメは2007年に放送があり、DVDやブルーレイディスクは全4巻が発売され、1巻の売上げがおよそ2900、4巻の平均では約2300という数字でした。
視聴率は1%前後でしたが、これくらいDVDやブルーレイディスクが売れれば、何とか元がとれるのが深夜アニメだと考えられています。
ただし、公式にそのような発言などがあった訳ではなく、あくまで有志による推測なので、そのような売上げで本当に元がとれているのかは不明ながら、深夜アニメのDVDやブルーレイディスクの第1巻の売上げが発表されると、先の数字を参考に、「余裕でまなびライン超えだから、もしかしたら二期があるぞ」などと言われるようになりました。
そもそも「採算ライン」とは?
採算ラインは、ビジネスで言う「損益分岐点」だと考えていいでしょう。
これを下回ると赤字になり、上回れば黒字になります。
先の説明のように、深夜アニメは視聴率には期待できない為、それに応じて入ってくるスポンサー収入(基本的に視聴率がいいほど、その番組のCM提供スポンサーの収入が増えます)はあまり考えておらず、DVDやブルーレイディスクの売上げがかなりのウエイトを占めています。
デジタル放送になる前には、綺麗な画質で残しておきたいと思ってDVDやブルーレイディスクが購入することが今より多かった為、大抵のアニメが採算ラインは何とか超えていたと言われていますが、すっかりデジタル放送になった現在では、アニメの放送自体を録画しておけば、少なくともDVD以上の画質でとっておくことができてしまう為、どのアニメも採算が厳しくなっているのが現状です。
何とか少しでも売上げを伸ばそうと、各アニメのDVDやブルーレイディスクには、テレビ未放送分の収録があったり、ポスターや下敷きなどの特典が付くといった工夫がされていることがほとんどです。
「まなびライン」に関係する「円盤」とは?
この「円盤」とは、DVDやブルーレイディスクのことです。
共に見た目が円盤状なことからそう呼ばれており、「あのアニメの円盤、どれくらい売れてるの?」などと使われます。
アニメ以外に、一般的なDVDやブルーレイディスク、もしくはCDを指して使う場合もある言葉です。
「まなびライン」は、深夜アニメにおける「損益分岐点」のことだと覚えておけばいいでしょう。
主にDVDやブルーレイディスクの売上げに対して使う言葉で、視聴率まで考慮して用いることはあまりありません。