「スカポンタン」とは?意味や使い方!「アンポンタン」との違い
皆さんは「スカポンタン」という言葉を知っているでしょうか?
この言葉を知っている人はかなり年配の方かもしれませんが、ここでちょっと触れていきたいと思います。
目次
- 「スカポンタン」とは?意味
- 「スカポンタン」の表現の使い方
- 「スカポンタン」を使った例文と意味を解釈
- 「スカポンタン」の類語や言い換え
「スカポンタン」とは?意味
「スカポンタン」とは、「スカタン」、「アンポンタン”」を足して2で割って作られた造語と言われています。
元々は、「バカ、ドジ、マヌケ」というセリフだったのを、昔の人気アニメだった「タイムボカンシリーズ」の三悪の女ボスのマージョやドロンジョが、無能の部下を叱る時に言い換えて使ったセリフでした。
- 「スカポンタン」と「アンポンタン」の違い
「スカポンタン」と「アンポンタン」の違い
「スカポンタン」の元の1つになった「アンポンタン」とは、「間が抜けていて愚かなこと」や「そのような人」のことを指しています。
「アホなやつ」、「バカな人」という意味ですが、「スカポンタン」と同じ意味ですが、「スカポンタン」には「抜けている」という意味の「スカタン」も含まれているので、「スカポンタン」の方が、バカさ加減が強いかもしれませんね。
「スカポンタン」の表現の使い方
「スカポンタン」は、どこか間抜けで抜けている相手に対して使われますが、徹底的に相手をこき下ろすのではなく、一種の愛情表現も含まれているような感じもします。
「スカポンタン」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「スカポンタン」を使った例文を見ていきましょう。
- 「スカポンタン」を使った例文1
- 「スカポンタン」を使った例文2
「スカポンタン」を使った例文1
「もう本当にお前はスカポンタンだな、どうして何度も失敗するんだ」
出来の悪い部下を叱っているシーンを連想してしまうのですが、今では露骨な言い方はパワハラで訴えられる時代です。
しかし、やんわりとこの言葉を使うなら、許されるかもしれません。
「スカポンタン」を使った例文2
「このスカポンタンが!もう一度やり直して来い」
これも相手の振る舞いや言動にツッコミを入れています。
デも、ちょっと怒りの念が込められているような感じがしますね。
「スカポンタン」の類語や言い換え
「スカポンタン」の類義語として、次のような言葉が挙げられます。
- 「愚かな」
- 「おたんこなす」
- 「ひょうろく玉」
「愚かな」
「愚かな」とは、「ほかと比べて劣っている」という意味がありますが、「愚かな行為」や「愚かな発言」というように人に対して使われます。
「おたんこなす」
「おたんこなす」も「スカポンタン」の類義語ですが、「良識に欠けている」、「常識がない」という意味で使われています。
しかし、今の若い人では、あまり意味を理解することができないかもしれませんね。
「ひょうろく玉」
「ひょうろく玉」も「愚かな」や「おたんこなす」と同じように「スカポンタン」と似ています。
漢字にすると「表六玉」となるのですが、間抜けな人をバカにする時に使われています。
言葉の由来としては、中国の故事から来ており、「表六」は、亀の手、足、頭、尻尾を足した6本の意味があります。
甲羅から、頭と尻尾、手足を出している状態を指していますが、危機が迫ると手足を甲羅の中に引っ込めるだけで、「逃げようとしないことで危いことを理解していない」という意味が断じて「間抜け」になったとされています。
「スカポンタン」は、タイムボカンシリーズで生まれた言葉だと説明しましたが、悪玉女ボスの声優の小原さんという人が、台本に書かれていた「バカ、ドジ、マヌケ」と言うセリフが、視聴者の子供達に適切ではないと思って「スカポンタン」とアドリブ的に出したといういきさつがあります。
何気なく知っていた言葉の裏には、アニメを見ていた子供達への配慮があったことを知ると、何か嬉しい思いがします。
このような配慮は、とても日本人らしい優しさが込められているような気がします。