「しくよろ」とは?意味や成り立ちの同じ他の言葉・「しくよろ亭」についても解説!
若者言葉には、本来の言葉の前後をひっくり返したものが存在します。
この「しくよろ」もそのような1つです。
目次
- 「しくよろ」とは?
- 「しくよろ」のような他の言葉
- 「しくよろ」など何故前後を逆にする?
- 「しくよろ亭」とは?
「しくよろ」とは?
「しくよろ」とは、「よろしく」を「よろ」の「しく」の2つに分け、逆にしただけの言葉です。
つまり、意味は「よろしく」そのもので、他の意味や意図は一切ありません。
昔は口語でもそれなりに聞いた言葉ですが、最近では死語だと扱われている言葉の1つで、ネット上では見掛けることがあるものの、そちらでもあまり使われなくなってきています。
「しくよろ」のような他の言葉
「しくよろ」のような形の主に若者が使う言葉に、「パイセン」があります。
こちらは「先輩」(せんぱい)の「せん」と「ぱい」を逆にしただけの言葉で、意味も「先輩」そのままです。
平仮名でも使われますが、主にカタカナで表記されます。
こちらは「しくよろ」とは違い、まだまだ現役と言える言葉で、先人の生き方をリスペクトするというテーマの「人生のパイセンTV」というタイトルのテレビ番組もあったくらいです(2017年で放送は終了しています)。
現在でもネットではよく見掛ける言葉で、「パイセンが厳しい部活に入っちゃった」などと若者の間で普通に使われています。
「しくよろ」など何故前後を逆にする?
「しくよろ」や「パイセン」などの前後を逆にした言葉は何故生まれたのかと言えば、テレビ業界の影響だと言われています。
ご存知の人も多いかもしれませんが、テレビ業界では無理矢理前後を逆にした「業界用語」と呼ばれる言葉が多く用いられており、「六本木」(ろっぽんぎ)が「ぎろっぽん」、「寿司」(すし)が「しーすー」などと使われているのが有名です。
「しくよろ」もまた、この業界で使われている言葉の1つとなっています。
ですが、テレビ業界がこの前後が逆になった言葉の先駆けではなく、実はジャズ界で好んで使われていたそのような表現が、それに絡んだテレビ業界に広まったものと言われています。
「しくよろ亭」とは?
神奈川県川崎市に、「しくよろ亭」という餃子専門の飲食店があります。
それほど大きなお店ではありませんが、そのネーミングから、地元だけでなく、看板などの「インスタ栄え」を求めた地方からの来客も多い有名店となっています。
明確なネーミングのコンセプトは明らかにされていませんが、ここで紹介している「しくよろ」という言葉に掛けているのは間違いないでしょう。
「しくよろ」は、今では死語と扱われている言葉なので、若者同士であっても、積極的に使うのはやめておいた方が無難です。
現在では、意味だけを覚えておく程度でいいでしょう。