「態々」とは?意味や使い方!語源や例文
「態々」という言葉の読み方や意味を紹介します。
さらに「態々」の類語や、「態々」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「態々」とは?
- 「態々」の言葉の使い方
- 「態々」の類語や類似表現や似た言葉
- 「態々」を使った例文や短文など
「態々」とは?
みなさんは「態々」という言葉を知っているでしょうか。
「態々、会いにきたのに」などという言い回しを使ったことがあるかもしれません。
一方で「態々」という言葉を、今回初めて知った人もいるでしょう。
そこで「態々」という言葉の読み方や意味を紹介して行きます。
- 「態々」の読み方
- 「態々」の意味
「態々」の読み方
「態々」は「わざわざ」と読みます。
読むのが難しい、難読言葉と言ってもいいでしょう。
これを機会に「態々」は「わざわざ」と読むことを知っておきましょう。
「態々」の意味
「態々」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「態々」には、「そのことのために、特別にする様子」という意味があります。
「態々、会いに行く」という時は、「会うためだけに、その場に行く」「他に用事がないのに、会いに行く」などの意味があります。
「わざと」という言葉がありますが、「わざと」は「態と」と書きます。
「わざと」の「態」が二回重なった言葉が「態々」という言葉になります。
「わざと」には、「自分で意識している様子」という意味があり、「わざと、ぶつかってくる」には、「自分で意識してぶつかってくる」という意味があります。
「わざと」と「態々」は、同じような意味があることが分かります。
このように「態々」には、「そのことのために、特別にする様子」という意味があります。
「態々」の言葉の使い方
「態々」という言葉の使い方を紹介します。
「態々」には、「そのことのために、特別にする様子」という意味があります。
そのため、何かを、そのことだけのためにする時に、「態々」という言葉を使ってみましょう。
例えばビジネスシーンでは、「態々、お越しいたたき、ありがとうございます」という言い回しがあります。
この言葉には、「私と会うためだけに、または仕事をするためだけに、足を運んでいただき感謝します」という意味があります。
恋愛の場面では、他に用事もないのに、恋人に会うためだけに彼氏や彼女のいる場所まで行くことがあるかもしれません。
そのような時、「態々、会いに行く」などと言ってみましょう。
「態々」の類語や類似表現や似た言葉
「態々」という言葉の類語や類似表現を紹介します。
「態々」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「好んで」【このんで】
- 「求めて」【もとめて】
- 「わざとらしい」【わざとらしい】
- 「取ってつけたよう」【とってつけたよう】
- 「我先に」【われさきに】
- 「争って」【あらそって】
「好んで」【このんで】
「好んで」には、「自分が好きで」「自分から進んで」という意味があります。
「好んで、出掛ける」という時は、「自分から進んで出かける」という意味になります。
「好んでする」「好んで仕事をする」など、自分から前向きに何かをする時に、「好んで」という言葉を使います。
「求めて」【もとめて】
「求めて」には「自分の方から進んで」という意味があります。
「求めて、困難な道を進む」という言葉には、自分から進んで、困難な道を選び進んで行くという意味があります。
「わざとらしい」【わざとらしい】
「わざとらしい」という言葉には、「いかにも意識している感じで」という意味があります。
「わざとらしいお世辞」という言葉がありますが、言っている方が「お世辞を言っている」と意識している感じがする時の様子を言葉にしたものです。
「取ってつけたよう」【とってつけたよう】
「取ってつけたよう」には、「もとからはあり得ないような、わざとらしい様子」や「不自然な様子」という意味があります。
例えば「取ってつけたような言い訳」という言葉がありますが、にわかには信じられないような、嘘くさい言い訳に対して言います。
「我先に」【われさきに】
「我先に」という言葉には、「他人に遅れまいと先を争う様子」という意味があります。
「我先に、走り出す」「我先にと、行列に並ぶ」などの意味があります。
「争って」【あらそって】
「争って」という言葉を使うことがあるかもしれません。
「争って」には、「他と競争して」という意味や、「他に勝とうとして」という意味があります。
「争って質問する」「争って食べる」などという使い方をします。
例えば大人数で食事をする時、他の人に負けないよう、たくさん食べるかもしれません。
またバイキングでは、他の人に負けないくらい、たくさんの種類の料理を食べようと、「争って食べる」かもしれません。
「態々」を使った例文や短文など
「態々」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「態々」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「態々」を使った例文1
- 「態々」を使った例文2
「態々」を使った例文1
「仕事は終わったが、新人を手伝うため、『態々』会社に戻ってきた」
この例文のように、新人の教育係を担当し、手伝った経験がある人もいるでしょう。
現場で仕事を終えて、そのまま帰宅できるにもかかわらず、新人の手伝いをするためだけに、会社にいったん戻ることもあるかもしれません。
このような時、「態々」会社に戻ると表現します。
また新人の立場として、先輩に手伝ってもらう時などは、黙って手伝ってもらうのではなく「態々、申し訳ありません」「態々、戻ってきていただき、ありがとうございます」などと、感謝の言葉を使ってみましょう。
それだけで印象がだいぶ良くなるはずです。
「態々」を使った例文2
「彼女とデートをするために、週末に飛行機に乗り、『態々』会いに来た」
この例文のように、恋愛中の男女は、恋人のために「態々」何かをすることが多くなるでしょう。
「態々、会いに行く」のはもちろんですが、「態々、遠回りする」、「態々、電話をする」など、恋愛のためだけに行動することが多くなります。
もし恋愛でなければ、苦行と思えるようなハードなことを、「態々」するのは、会いの力かもしれません。
このように、ラブラブな時期は、「態々」という言葉がぴったりの、この期間にしかないような、熱心な行動ぶりが見られます。
「態々」という言葉について見てきました。
みなさんもこれまで無意識で、「態々」という言葉を使ったことがあるかもしれません。
今回「態々」という言葉の、正しい意味を知ったことで、さらに的確な場面で、または適切な使い方をできるようになるでしょう。