「取り組む」とは?意味や使い方!語源や例文
「取り組む」という言葉は、日頃からよく使いますし、聞く機会も多い言葉でしょう。
ここでは「取り組む」という言葉の意味や由来、使い方、類語などまとめて解説していきますので、一緒に理解を深めていきましょう。
目次
- 「取り組む」とは?
- 「取り組む」の言葉の使い方
- 「取り組む」の類語や類似表現や似た言葉
- 「取り組む」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「取り組む」の反対語
- 「取り組む」の英語と解釈
「取り組む」とは?
「取り組む」という言葉にはいくつかの意味があります。
まず互いに組みつく、相手となって勝負を争うという意味です。
特に相撲に使われる言葉となります。
それとは別に、熱心に物事にあたること、仕組む、組み立てるという意味もあります。
例えば「仕事に取り組む」という風に使います。
また手を組むこと、手を取り合うことを「取り組む」とも言いますがこれは見たままのことを言い表しています。
どちらかと言えばこの意味においてはそれほど使われるということはないようです。
この場合においては「手を取り合う」「手を組む」とそのまま言う方が多いでしょう。
以上が「取り組む」という言葉が持つ意味となります。
このように数種類の意味合いがある場合は会話や文章の前後からどの「取り組む」の意味かを自分で判断する必要があります。
- 「取り組む」の語源や由来
- 「取り組む」の読み方
「取り組む」の語源や由来
「取り組む」という言葉は相撲で相手と組みつく、勝負を争うという意味があります。
それはお互いに真剣勝負ということになります。
そこから、物事に真剣にあたること、また計画を組み立てる、仕組むといった意味もあるのではないでしょうか。
何か物事をすると言うより「取り組む」と言った方が真剣さが増すイメージもあります。
「取り組む」の読み方
「取り組む」と書いて「とりくむ」と読みます。
「取り組む」の言葉の使い方
「取り組む」という言葉は、相撲でも使われますが、一般的には「仕事に取り組む」「勉強に取り組む」など何か物事に真剣にあたる時に使います。
「仕事をする」「勉強をする」よりも「取り組む」という言葉を使った方が、積極性、真剣さをアピールできる、そのようなイメージもあります。
例えば「一生懸命やります」ではなく「一生懸命取り組んでいきます」の方が本気度が高いという印象を相手に与えることもできるのではないでしょうか。
「取り組む」の類語や類似表現や似た言葉
「取り組む」という言葉の類語、似た表現などいくつか紹介します。
- 「真剣に向き合う」【しんけんにむきあう】
- 「打ち込む」【うちこむ】
- 「尽力する」【じんりょくする】
「真剣に向き合う」【しんけんにむきあう】
「真剣に向き合う」とは、真面目にそのことに取り組むことという意味になります。
何かを相手に伝えて「真剣に向き合うから」と言われたら大変頼もしく思えますし、自分のことを尊重してくれているのだと安心や信頼する気持ちも芽生えます。
また仕事や勉強に「真剣に向き合う」と言えば本気度が高いと相手に好印象を与えることもできるのです。
もちろん、それに行動が伴うことが条件とはなります。
言葉だけで行動が伴わないのは逆に人間性を疑われます。
「打ち込む」【うちこむ】
「打ち込む」とは言葉の意味としてはたたいて中に入れる、相手に切りかかる、玉、弾丸などを相手の陣に入れるという意味と、精神に集中する、夢中になるという意味と大まかに分けて二通りあります。
「取り組む」の類語としては後者の意味合いになります。
「勉強に打ち込む」「趣味に打ち込む」などよく使われる言葉です
「尽力する」【じんりょくする】
「尽力する」の「尽力」とはあることをする為に力を尽くすこと、努力をすることを言います。
「尽力する」で「ほねおりをする」ということと同じ意味になります。
「会社の立て直しに尽力する」などと使います。
「取り組む」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「取り組む」を使った例文や短文をいくつか紹介しながら、意味を解釈していきましょう。
「取り組む」の意味、使い方のイメージを掴んでみてください。
- 「取り組む」を使った例文1
- 「取り組む」を使った例文2
「取り組む」を使った例文1
「一生懸命に取り組むことにした」
一番良く使われる印象なのは「一生懸命に取り組む」「真摯に取り組む」という表現ではないでしょうか。
物事に真剣にあたる、また考えてやっていくという意味になります。
流されるままただ行うのではなく「取り組む」という言葉を使うことで自分で何か目的を持って仕組みを作る、そのような印象を相手に与えます。
特に仕事や勉強の場面においては「頑張ります」よりも「取り組みます」の方が積極性を感じさせるのではないでしょうか。
「取り組む」を使った例文2
「安全第一に取り組んでおります」
安全を一番に考えて、行動しているということを伝える時によく使われる言葉です。
積極性を持ち、考えて、しっかりやっていくという意志が伝わります。
「取り組む」の反対語
「取り組む」という言葉の意味が理解できました。
それでは反対語はどのような言葉になるのでしょうか。
明確に反対語が存在しない、わからないという場合は言葉の意味から反対の意味を表す言葉を見つけることにしましょう。
- 「投げる」【なげる】
- 「サボる」【さぼる】
「投げる」【なげる】
「投げる」という言葉の意味としてはボールなど遠くに飛ばすといったものがありますが、それ以外に、本気で立ち向かうことを途中で止める、勝算がないことがわかると勝負を止めるという意味があります。
「サボる」【さぼる】
「取り組む」の反対の意味としては「サボる」という言葉が簡単でわかりやすいでしょう。
意味は怠けて休むとなります。
真剣さがない、やる気がない、行動しないということを表しています。
「取り組む」の英語と解釈
「取り組む」を英語で言う場合は“Work on”となります。
意味合いとしては「問題に対処する」といった時に使います。
相撲のように格闘するという意味での「取り組む」ならば“wrestle”になります。
意味を理解して使い分けるようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
「取り組む」という言葉の意味、使い方、例文などをまとめてお伝えしました。
意味合い的には「相撲をとる」などのように格闘するというものと、物事に熱心にあたるというものといくつかの意味があります。
どちらかと言えば、仕事、勉強、趣味といったものに熱心にあたるという意味合いで「取り組む」と使われることの方が多いでしょうか。
積極性、前向きさなどを感じさせる言葉ですのでいい意味でどんどん使っていけるようにしましょう。