「もちのろん」とは?意味や使い方!
会社の上司などシニア世代の男性が「もちのろん」と言うことがあります。
いつごろ流行った言葉なのでしょうか、意味や使い方について紹介します。
目次
- 「もちのろん」とは?意味
- 「もちのろん」の表現の使い方・使うときの注意点
- 「もちのろん」は最近では使われていない
- 「もちのろん」の英語と解釈
- 「もちのろん」の類語や言い換え
「もちのろん」とは?意味
「もちのろん」の意味と語源について紹介します。
- 「もちのろん」の意味
- 「もちのろん」の語源
「もちのろん」の意味
「もちのろん」とは「もちろん」という意味です。
主にシニア層の男性が余裕たっぷりに「当然だ」「当たり前だ」という時に使います。
軽い言葉ですが特にふざけていたり相手を見下した言い方ではない為に、オフィスで上司が部下に向かって言うこともあります。
尚、「もちのろん」の関連語として「もち」という言葉もあります。
昭和時代には同じ位使われていて、質問に対して「もち=もちろん」「もちよ=もちろんよ」などと使われていました。
「もちのろん」の語源
「もちろん」は「勿論」と書き、「勿(なかれ)」は「してはいけない」「ない」という意味があり「事勿れ」などに使われます。
「論(ろん)」は「ものごとの道理を説く」「意見を戦わす」という意味があり「議論」などに使われます。
この2つの漢字が組み合わさり「いちいち説明することのない」という意味で使われる様になったのが「勿論」です。
昭和の時代に麻雀が流行したこともあり、「論」と「ロン」を引っかけて使う様になりました。
そのダジャレの意味を伝える為に「もち・の・ろん」と区切って言う様になったと言われます。
「もちのろん」の表現の使い方・使うときの注意点
「もちのろん」の使い方は、普通に「もちろん」の意味で使います。
但し「もちろん」という言葉自体「そんなの言うまでもありません」という意味があり、目下の人から目上の人に使うと失礼に当たることもあります。
「もちのろん」を使えるのは上司から部下へ、或いは同レベル以下の人に対してになります。
「もちのろん」は最近では使われていない
「もちのろん」は昭和の時代に流行った言葉で、令和となった現在では既に死語になっています。
若い人に対して言っても大体の意味は通じますが、流行っていたこと自体を知らないのでスルーされるでしょう。
或いは30代前後の人からは「寒いおやじギャグでドン引きした」などと言われてしまうかも知れません。
既に死語であることを理解して、同じ世代の人やその表現を理解してくれる人に対して使うことが大切です。
同じ様に昭和に流行り現在では死語になっている言葉に「冗談はよしこさん」「余裕のよっちゃん」などがあります。
「もちのろん」の英語と解釈
“Of course.”
「もちろん」の英語訳として最も代表的な表現です。
「当然」「当たり前」という意味で幅広く使えます。
「もちのろん」の類語や言い換え
「もちのろん」の類語には以下のものがあります。
- 「当たり前田のクラッカー」【あたりまえだのくらっかー】
- 「無論オムロン」【むろんおむろん】
「当たり前田のクラッカー」【あたりまえだのくらっかー】
こちらは昭和30年代に流行った言葉で、「当たり前」という意味です。
前田製菓の「前田のクラッカー」のCMで、俳優が商品を出して「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー!」と言ったことから流行りました。
「無論オムロン」【むろんおむろん】
血圧計などで有名な大手電気機器メーカーである「オムロン」のCMで使われていたフレーズです。
「無論」は「論じる必要のない」と意味で、「当然」「当たり前」として使われます。
シニア層の人が「無論」と言うと、言葉が短いのでつい寂しくなり「オムロン」と付けたしたくなるのです。
「もちのろん」は「もちろん」という意味の言葉です。
昭和の時代に流行り、現在では死語になっていて若い人はまず知りません。
この言葉を知っていれば会社のシニア層の上司が使った時に笑顔でスルーできるでしょう。