「キワモノ」とは?意味や類語!「イロモノ」「ゲテモノ」との違い
「キワモノ」とは、「特定の季節のまぎわになって売り出される一時限りの商品」や「一時的に人々の興味を引いて人気がある人」などのことです。
「キワモノ」の「意味・漢字・使い方・キワモノとイロモノとゲテモノの違い・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「キワモノ」とは?
- 「キワモノ」の表現の使い方
- 「キワモノ」を使った単語と意味を解釈
- 「キワモノ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「キワモノ」の類語や関連語
「キワモノ」とは?
「キワモノ」とは、正月の門松・3月の雛人形など「特定の季節の間際に売り出される一時限りの季節商品」のことを意味する言葉です。
また、「キワモノ」には「一時的に人々の興味関心・好みを引き付けるもの」や「映画・小説・演劇などで実際にあった事件・流行をすぐに取り入れて脚色した作品」という意味があります。
「キワモノ」には「その時限りの・一時的な(刹那的な)・オーソドックス(王道)ではない」といった意味のニュアンスがあり、俗語の「キワモノ」の意味は「(一般受けしない)マニアックで際どいもの」になります。
「キワモノ」を人物に当てはめる場合には「一時的に人々の興味・好みを引きつけているだけの人」や「本物の実力があるわけでもない一時的に流行に乗っているだけの人」の意味になります。
- 「キワモノ」の漢字
「キワモノ」の漢字
「キワモノ」の漢字は、「際物」になります。
「キワモノ」の表現の使い方
「キワモノ」の表現の使い方は、「入り用の時にだけ売り出される季節商品」や「一時的な流行・好みを当て込んだ商品」のことを指して使うという使い方になります。
例えば、「おせち料理はキワモノだから、正月にしか需要はありません」などの文章で使えます。
また「キワモノ」は、「一時的に人々の興味関心や人気を引きつけているだけのマニアックな人物(芸能人・著名人など)」や「オーソドックス(王道的)な人気・実力があるわけではない一時的に流行に乗っただけの人物」に対しても使うことができます。
- 「キワモノ」と 「イロモノ」の違い
- 「キワモノ」と 「ゲテモノ」の違い
「キワモノ」と 「イロモノ」の違い
「キワモノ(際物)」と 「イロモノ(色物)」の違いは、「キワモノ」は「一時的に人々の興味関心・人気を引きつけているだけの商品・人物」や「際どいマニアックなもの」を意味していますが、「イロモノ」は「多数派の一般的な需要・人気があるわけではない変わった商品・人物」のことを意味しているという違いがあります。
「キワモノ」は「人気や興味が長続きせず一時的である・マニアックである」ということに意味の重点がありますが、「イロモノ」は「多数派の人気がなくマイナーである(主流・王道ではない)」ということに意味の重点があります。
「キワモノ」と 「ゲテモノ」の違い
「キワモノ(際物)」と 「ゲテモノ(下手物)」の違いは、「キワモノ」は「一時的に人々の興味関心・需要を引きつけているだけの商品・人物」や「マニアックな普通ではないもの」を意味していますが、「ゲテモノ」は「一般的な価値観・好みに照らし合わせてみて風変わりなもの、気持ち悪いもの」を意味しているという違いがあります。
「ゲテモノ」は特に食の分野においては、「昆虫・爬虫類・両生類など一般的に食べ物としては気持ち悪いと感じるものを食べること。
奇食や悪食」を意味していますが、「キワモノ」にはそういった意味合いはありません。
「キワモノ」は「人気・興味・需要が長続きせず一時的である」ということに意味の重点がありますが、「ゲテモノ」は「一般的な価値観・好みから外れていて風変わり・気持ち悪いこと」に意味の重点があるのです。
「キワモノ」を使った単語と意味を解釈
「キワモノ」を使った単語とその意味を解釈していきます。
- 「キワモノキャラ」
- 「キワモノ枠」
「キワモノキャラ」
「キワモノキャラ」の言葉の意味は、「マニアックな流行・好み・人気に合わせて作られたキャラクター」や「オーソドックス(王道)な価値観・好みからは外れているマイナーな人気のあるキャラクター」になります。
「キワモノキャラ」には、「多数派から長期間にわたって好かれたり支持されたりするキャラクターではない」という前提があり、「マニアックな流行・好みに合っていて少数派の支持を受けているちょっと変わったキャラクター」といったニュアンスがあります。
「キワモノ枠」
「キワモノ枠」というのは、「レギュラー枠」の対義語(反対語)のようなニュアンスがある言葉で、芸能界の人材やテレビ番組のキャスティングにおいて「一般的・長期的な人気や需要があるわけではないマニアックな人たちの枠」という意味になります。
「キワモノ枠」とは、「一時的な流行・マニアックな人気に便乗しているだけの人の枠」という意味合いがあり、「長期的に見れば消えている可能性が高い、今この瞬間だけ目立っている個性的な芸人・マニアックなタレント」などを意味していることが多いのです。
そのため、「キワモノ枠」という言葉は一般的に「今だけ流行に乗って目立っている人・ちょっと変わったマニアックな芸人(一発屋)」などネガティブな意味合いで使われやすいのです。
「キワモノ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「キワモノ」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「キワモノ」を使った例文1
- 「キワモノ」を使った例文2
「キワモノ」を使った例文1
「門松・しめ飾りなどのキワモノは、正月の短期間で売り切ってしまわないと大量の在庫を抱えて処分することになります」
この「キワモノ」を使った例文は、「門松・しめ飾りなどのその季節にだけ需要がある商品は、正月の短期間で売り切ってしまわないと大量の在庫を抱えて処分することになる」ということを意味しています。
「キワモノ」を使った例文2
「初めはキワモノと見なされていた芸人ですが、いつの間にかバラエティ番組の司会をつとめるほどの出世をしていました」
この「キワモノ」を使った例文は、「初めは一時的な流行・話題に乗っただけのマニアックな芸人(一発屋的な芸人)と見なされていた芸人ですが、いつの間にかバラエティ番組の司会をつとめるほどの出世をしていた」ということを意味しています。
「キワモノ」の類語や関連語
「キワモノ」の類語・関連語について、分かりやすく解説していきます。
- 「季節商品」
- 「一時的な人気者・一時的な人気商品」
- 「マニアックなもの・マニアックな人」
「季節商品」
「キワモノ」の類語・関連語として、「季節商品」があります。
「キワモノ」の言葉の意味は、「需要のあるその季節にだけ売り出される商品。
門松・おせち料理・雛人形などの季節商品」になります。
その意味合いから、「キワモノ」と関連している関連語として、「季節商品」という言葉を上げることができるでしょう。
「一時的な人気者・一時的な人気商品」
「キワモノ」の類語・関連語として、「一時的な人気者・一時的な人気商品」があります。
「キワモノ」の言葉の意味は、「一時的な人気・需要を当て込んでいる商品や人物」になります。
その意味合いから、「キワモノ」と良く似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「一時的な人気者・一時的な人気商品」という言葉を指摘することができます。
「マニアックなもの・マニアックな人」
「キワモノ」の類語・関連語として、「マニアックなもの・マニアックな人」があります。
俗語の「キワモノ」というのは、「マジョリティー(多数派)の好み・価値観からは外れているマニアックなもの・人」を意味しています。
その意味合いから、俗語の「キワモノ」と関連する言葉として、「マニアックなもの・マニアックな人」を上げることができます。
「キワモノ」という言葉について徹底的に解説しましたが、「キワモノ」には「特定の季節の間際に売り出す一時限りの商品」や「一時的に人々の興味・人気を引きつけているだけの物・人」、「マニアックなもの」などの意味があります。
「キワモノ」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「季節商品」「一時的な人気者・一時的な人気商品」「マニアックなもの」などがあります。
「キワモノ」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。