「おどろおどろしい」とは?意味や類語!漢字や語源も解釈
「おどろおどろしい」という言葉にはどのような意味があるかご存知でしょうか。
ここでは「おどろおどろしい」について、意味、語源、使い方などを詳しく解説していきます。
それでは一緒に言葉の意味を見ていきましょう。
目次
- 「おどろおどろしい」とは?
- 「おどろおどろしい」の表現の使い方
- 「おどろおどろしい」を使った言葉と意味を解釈
- 「おどろおどろしい」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「おどろおどろしい」の類語や類似表現
「おどろおどろしい」とは?
「おどろおどろしい」とは形容詞で意味はいかにも恐ろしい、気味が悪い、異様であるといったことになります。
また仰々しい、大げさ、甚だしいといった意味もあります。
- 「おどろおどろしい」の語源
- 「おどろおどろしい」の漢字は?ひらがなで書くのが無難
「おどろおどろしい」の語源
「おどろおどろしい」とは古くからある言葉と言われています。
「源氏物語」の中にも「おどろおどろしき御悩みにはあらで」といった文章がありますことから、平安時代の頃から「おどろおどろしい」という言葉はあったのです。
「驚く」という言葉から「おどろおどろしい」はできたのではないかとも言われていますので、それが語源と解釈してもいいのではないでしょうか。
「おどろおどろしい」の漢字は?ひらがなで書くのが無難
「おどろおどろしい」の語源が「驚く」からきているとすれば漢字をあてるならば「驚ろ驚ろしい」ではないかと思われるかもしれません。
しかし現在のところは国語辞典を調べてみても「おどろおどろしい」はひらがなで表記されています。
ですからひらがなで書くのが無難と言えるでしょう。
「おどろおどろしい」の表現の使い方
「おどろおどろしい」の意味、語源が理解できたでしょうか。
では実際に「おどろおどろしい」はどのような場面で使うのか説明していきましょう。
意味合いとして、不気味で恐ろしい、気味が悪いといったことになりますのでそのような状況、状態の時に使うことが多いのです。
薄暗く何か幽霊が出そうといった場所であったり、真っ暗で怖いといった時に「おどろおどろしい雰囲気だなあ」「おどろおどろしい空気を醸し出している」などと使います。
「おどろおどろしい」を使った言葉と意味を解釈
「おどろおどろしい」を使った言葉とその意味を見ていきましょう。
- 「おどろおどろしい雰囲気」
- 「おどろおどろしい物音」
「おどろおどろしい雰囲気」
「おどろおどろしい雰囲気」とは、いかにも恐ろしい雰囲気、気味が悪い雰囲気、異様な雰囲気と解釈することができます。
お化け屋敷、幽霊が出そうな場所、暗くて怖いといった時にこの言葉を使います。
「おどろおどろしい物音」
「おどろおどろしい物音」とは、異様な物音、気味が悪い物音といった意味もありますが、仰々しい、大げさな物音という風にも解釈することができるでしょう。
どちらにせよ、聞いていて心地良いものではなく気味が悪いとか、不快感を感じるといった種類の物音に使います。
例えば、うっそうとした暗い森の中に迷った時にカラスや鳥などの「ギャーギャー」といった鳴き声、木々のバサバサと揺れる音が聞こえてきたとしたらどうでしょうか。
いかにも「おどろおどろしい」雰囲気、鳴き声、物音となります。
「おどろおどろしい」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「おどろおどろしい」を使った例文とその意味を解説していきます。
- 「おどろおどろしい」を使った例文1
- 「おどろおどろしい」を使った例文2
「おどろおどろしい」を使った例文1
「おどろおどろしい恐怖漫画など好みではない」
不気味な絵、怖い内容といった本や漫画のことを「おどろおどろしい」と言い表すことがよくあります。
「おどろおどろしい絵」「おどろおどろしい描写」などと使うことも多いのではないでしょうか。
「おどろおどろしい」作品を見ていて、心が癒されるという効果はあまりないと思えますが、なかには「おどろおどろしい」本、漫画、映画、ドラマなどが好きという人もいます。
ホラーものなど好む人は「私おどろおどろしい漫画の方が好き」と言ったりもします。
「おどろおどろしい」を使った例文2
「おどろおどろしい雰囲気がするからここには泊まりたくない」
何か幽霊、お化けが出てきそうな雰囲気がするように思える場所には長居はしたくないものです。
ましてやそこに泊まるなど気持ち悪くて無理という感覚になることでしょう。
そのような時「おどろおどろしい雰囲気がするから嫌」「この旅館、古いし、何だかおどろおどろしいなあ」などと使います。
「おどろおどろしい」の類語や類似表現
「おどろおどろしい」の類語、似た表現をいくつか紹介します。
- 「気味が悪い」【きみがわるい】
- 「グロテスク」【ぐろてすく】
- 「物恐ろしい」【ものおそろしい】
「気味が悪い」【きみがわるい】
「おどろおどろしい」をごく簡単に言うならば「気味が悪い」となります。
意味としては不快感を感じさせる、不快で怖い感じがするといったことになります。
人や物、状態などあらゆることに使える言葉で会話でも文章でもどちらにもよく使います。
「グロテスク」【ぐろてすく】
「グロテスク」とは、異様で気味が悪いさま、不快になるほど異常、グロという意味を持つ言葉です。
「おどろおどろしい」と同義ですが「グロテスク」という言葉の方がさらに気持ちが悪い、恐ろしいといった印象が強くなるのではないでしょうか。
また現在では「おどろおどろしい」という言葉よりも「グロテスク」の方が意味として通じやすいかもしれません。
「グロ画像」といった言葉などもありますのでインターネットをしている人なら意味は大体理解しているのではないでしょうか。
「物恐ろしい」【ものおそろしい】
「物恐ろしい」とは何となく恐ろしいという意味になります。
例えば「何だか物恐ろしい気配がする」「あの人、物恐ろしいなあ」など使います。
「おどろおどろしい」と似た意味合いで使う言葉です。
いかがでしたでしょうか。
「おどろおどろしい」という言葉の意味、語源、使い方など解説しました。
意味からわかりますように「おどろおどろしい」という言葉はいい意味で使われることはほとんどないでしょう。
ですから「おどろおどろしいですね」と人に面と向かって言ったりすることはありません。
不気味な雰囲気を醸し出している人いたとしても直接言うようなことは避けてください。
また不気味という意味だけでなく「仰々しい」「大げさ」という意味もあります。
ですがその場合は「おどろおどろしい」を使うより、「仰々しい」「大げさ」と使う方が多いでしょう。