「血気盛ん」とは?意味や使い方や例文!
若い人に対して「血気盛ん」という表現が使われることがあります。
どの様な意味の言葉なのでしょうか。
目次
- 「血気盛ん」とは?
- 「血気盛ん」の言葉の使い方
- 「血気盛ん」の類語や類似表現や似た言葉
- 「血気盛ん」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「血気盛ん」の反対語
- 「血気盛ん」の英語と解釈
「血気盛ん」とは?
「血気盛ん」の意味や語源などについて紹介します。
- 「血気盛ん」の読み方
- 「血気盛ん」の意味
- 「血気盛ん」の語源や由来
- 「血気盛ん」と「血の気が多い」の違い
「血気盛ん」の読み方
「血気盛ん」は「けっきさかん」と読みます。
「ん」で終わるので何となく言葉が中途半端な感じがしますが、これでひとつの言葉です。
「血気盛ん」の意味
「血気盛ん」の意味は「活力がみなぎり元気あふれること」「興奮し易く喜怒哀楽が激しいこと」という2つの意味があります。
何か行動をする時に、やる気に満ちていて声も大きく、行動力があり非常にエネルギッシュな人のことを言います。
周囲の人が「面倒くさい」「つまらない」と思っていても、その人だけはいきいきと見えるのです。
ものごとに対しても強い共感力を持ち、嬉しいことがあると大袈裟な程喜ぶのですが、その反面納得がいかないことがあると声を荒立てて起こることもあります。
決して悪い意味ではなく、ポジティブ思考な面は周囲に良い影響を与えます。
「血気盛ん」の語源や由来
「血気盛ん」の語源は言葉の意味からきています。
「血気」は「血液と気力のこと」「生命エネルギー」「勢い盛んな性格」という意味があります。
人は血液と気力がみなぎると身体の新陳代謝が活発になり、生命エネルギーが大量に発生する為に行動的になるのです。
「盛ん」は「勢いがあること」「最も気力があり元気な時期」「盛り上がっていること」「積極的に何度も行うこと」という意味があります。
これらの2つの言葉が組み合わさり「気力とエネルギーに満ちて元気な状態」という意味で使われる様になりました。
「血気盛ん」と「血の気が多い」の違い
「血気盛ん」と似た意味持つ言葉に「血の気が多い」があります。
どちらも「血液と気力が多いこと」という意味ですが、使い方が違ってきます。
「血気盛ん」は「元気でエネルギッシュな人のこと」です。
「血の気が多い」は「怒りっぽくて喧嘩っ早い人のこと」です。
良い意味を含むのは「血気盛ん」の方で、仕事やプライベートでも積極的に行動する人のことを言います。
一方「血の気が多い」はすぐに喧嘩する人のことを意味していて、良い意味で使われることはありません。
「血気盛ん」の言葉の使い方
「血気盛ん」という言葉が使われるシーンは以下の通りです。
- 常に行動していないと気が済まない人に対して
- 正義感が強い人に対して
- 信念を曲げない
- 感情的になり易い
常に行動していないと気が済まない人に対して
「考えるよりも動いてみる」という考え方をしていて、アイデアが思い浮かんだら綿密な計画を立てずに実行に移す人を「血気盛ん」と言います。
「失敗するかも知れない」という気持ちはなく「やってみなければわからない」と考えるのです。
苦手なのは「待つこと」「耐えること」で、結果が気になり相手を催促したり、早まった行動をとることもあります。
正義感が強い人に対して
常に公明正大で、悪いことが許せずに弱い人の味方になったり、何か悪いことを見つけると自分には関係ないのに放っておけない性格の人を「血気盛ん」と言います。
上司や取引先に対しても悪いことやデメリットなどをはっきり言うので、正直な人達から見れば頼もしいのですが、要領よく生きて行きたいと思っている人にとっては「余計なことをして」と思われることもあります。
また、自分が正しいと思っていても他の人にとってそれが正義とは限らないこともあり、人間関係でトラブルが起き易いこともあります。
信念を曲げない
自分がこうと思ったことは曲げずに、例え一人でもやり抜こうとする人のことを「血気盛ん」と言います。
周囲の人が反対しても考えを変えずに、自分の意志を通そうとするのです。
そして何とか自分が正しいことを証明しようと、あらゆる手段を尽くして行動します。
止めた方がいいと説得してくる人に対しては聞く耳を持たないばかりか、反論することもあります。
その為に人間関係がうまくいかずに孤立してしまうこともあるのです。
感情的になり易い
非常に感性が鋭い為に、ものごとに対して興奮し易い人を「血気盛ん」と言います。
特に起こる様な場面でなくてもスイッチが入ると怒ってしまったり、逆に人の喜びや悲しみに共感して貰い泣きすることもあります。
エネルギーが強い分感情の波も激しく、自分でコントロールができない時があるのです。
「血気盛ん」の類語や類似表現や似た言葉
「血気盛ん」の類語を紹介します。
- 「気炎を吐く」【きえんをはく】
- 「やる気満々」【やるきまんまん】
- 「意気軒昂」【いきけんこう】
「気炎を吐く」【きえんをはく】
意味は「燃え上がる様に気力が盛んな様子のこと」で、議論の場で熱くなって答弁をする人などに使われます。
「やる気満々」【やるきまんまん】
「ものごとに対して積極的に取り組む意欲を強く感じさせること」という意味です。
シンプルですが伝わり易く、ビジネスからプライベートまで幅広く使える言葉です。
「意気軒昂」【いきけんこう】
「いきけんこう」と読みます。
意味は「意気込みが強く、活力にがみなぎっていること」です。
「血気盛ん」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「血気盛ん」を使った例文を紹介します。
- 「血気盛ん」を使った例文1
- 「血気盛ん」を使った例文2
「血気盛ん」を使った例文1
「血気盛んな若者たちが祭りを盛り上げた」
地元のお祭りに元気でエネルギーあふれる若者たちが大勢参加して盛り上がった様子を表しています。
最初は参加者がいないのではと心配されていたのですが、若者たちが興味を持ってグループで参加してくれて、お神輿や山車を動かしていました。
「血気盛ん」を使った例文2
「私にも血気盛んな時代があった」
現在60代〜70代位のリタイヤした男性のセリフです。
若い頃にやる気に満ちて多少無茶をして失敗したり、貴重な経験をしたという思い出話を語っています。
「血気盛ん」の反対語
「血気盛ん」の反対語を紹介します。
- 「意気消沈」【いきちょうちん】
- 「辛気臭い」【しんきくさい】
「意気消沈」【いきちょうちん】
意味は「元気を失くして落ち込むこと」で、それまで元気だった人が何かのきっかけでしょんぼりしてしまう時に鵜使われます。
「辛気臭い」【しんきくさい】
意味は「じれったいこと」「気が滅入ること」で、人の性格に対して使われます。
「血気盛ん」の英語と解釈
“He is a hot-blooded guy.”
「彼は血気盛んだ」となります。
“hot-blooded”は「熱血的な」という意味があり、覚えやすい表現です。
「血気盛ん」は「活力がみなぎり元気あふれること」です。
興奮し易く喧嘩っ早いという意味もあるのですが、基本的には良い意味に使われます。
やる気がある人に対して使ってみると良いでしょう。