「ムーンショット」とは?!元ネタと意味
「ムーンショット」という言葉を聞いたことのある人はどのくらいいるでしょうか?
この言葉は、最近一部のメディアで注目されている言葉ですが、まだ多くの人が認知するほどまでもないようです。
しかし、この言葉には日本の技術開発、ひいては人類の進化に大きな役割を果たすための重要なキーワードでもありそうです。
そのようなことから、この「ムーンショット」という言葉にフォーカスを当ててみることにしました。
目次
- 「ムーンショット」とは?
- 「ムーンショット」の語源
- 「ムーンショット型研究」とは?
「ムーンショット」とは?
「ムーンショット」とは、「非常にハードルが高くて今までの常識からすると困難で独創的であるが、実現すれば非常に大きなインパクトをもたらし人類レベルのイノベーションを生み出すような壮大な計画や挑戦、あるいは目標のこと」を指しています。
この「ムーンショット」には、「天文学的な莫大な費用を必要としたり、様々な障壁が立ちはだかっても、強い信念で独創的なアイデアの可能性を信じる」という積極的でポジティブな意味合いも含んで使われることがあります。
「ムーンショット」の語源
では、この「ムーンショット」という言葉がどのような経緯で生まれてきた言葉なのでしょうか?
“moon”(月)、“shot”(発射)の意味があることから、何となくロケットのことが連想されるのですが、アメリカの第35代大統領のジョン・F・ケネディが、アポロ計画を開始するきっかけとなった「月に向けたロケットの打ち上げ」であった「ムーンショット」が語源とされています。
「ムーンショット型研究」とは?
「ムーンショット」に「ムーンショット型研究」というキーワードがありますが、これは「ムーンショット型研究開発制度」という制度で使われてる言葉です。
「日本型発信の破壊的イノベーションの創出」を目標に今までの延長線上での研究開発ではなく、大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を「ムーンショット型研究」と位置付けています。
その司令塔となるのが、総合科学技術・イノベーション会議=「CSTI」であり、関係省庁が連携を図りながら推進する今までになかった新しい制度です。
2018年の補正予算では、研究開発予算「ムーンショット」として約1000億円が付くことになりました。
「ムーンショット」という言葉を理解すると、これからの日本の期待する方向性がおぼろげながら見えてくるような気がします。
日本は資源のない国で経済大国として、グローバル経済の中で生き残っていくためには、やはりこれからも技術大国である必要があります。
そのような意味では、「ムーンショット」と言う動きは必要不可欠なことかもしれません。