「ベルダンディー」とは?「北欧神話」「ああっ女神さまっ」を合わせて解説
漫画やアニメに登場するキャラクターの名前には、それなりの由来がある場合も少なくありません。
特に神様という設定のキャラクターは、どこかで見聞きした名前のことも多く、この「ベルダンディー」もそのような1人です。
目次
- 北欧神話の女神の「ベルダンディー」とは?
- 北欧神話の女神の「ベルダンディー」の概要
- 「ああっ女神さまっ」のヒロイン「ベルダンディー」とは?
- 「ああっ女神さまっ」のヒロイン「ベルダンディー」の概要
北欧神話の女神の「ベルダンディー」とは?
この「ベルダンディー」は、有名なアニメ作品で女神の1人として登場しますが、元は北欧神話の中に描かれている女神の名前です。
この北欧神話とは、キリスト教が布教される前のノルウェーやデンマーク、スウェーデン、アイスランなどに広まっていたもので、この中に登場する女神の三姉妹のうちの1人がベルダンディーです。
日本では北欧神話はそれほど有名ではないので、ベルダンディーという名前がここからの引用だということを知らない人も多いかも知れません。
北欧神話の女神の「ベルダンディー」の概要
北欧神話におけるベルダンディーは、ノルンと呼ばれる女神三姉妹の次女で、人間の運命(人生)の中で現在を司るとされる存在です。
同様に、過去は長女の「ウルド」が、未来は三女の「スクルド」が司っているとされています。
各1人の時はそれぞれノルンと呼びますが、この三姉妹をまとめたノルニルという呼び方があります。
ギリシャ神話には様々な神々が描かれていますが、「運命の女神」がこのノルン三姉妹(ノルニル)です。
「ああっ女神さまっ」のヒロイン「ベルダンディー」とは?
「ああっ女神さまっ」というタイトルの作品は、アニメで有名になりましたが、原作は漫画で、1988年から連載がスタートし、間を空けながらも2018年まで続き、現在では完結しています。
この作品中のベルダンディーは、大学生の森里螢一という主人公の間違い電話がきっかけで(実は間違いではなく、必然だったことが後から分かります)突如目の前に現れた女神です。
1つだけ何でも願いごとを叶えてくれると言われた螢一は、その美しさにすっかり惹かれてしまい、ベルダンディーとずっと一緒に居たいと願い、2人の共同生活が始まるというストーリーです。
「ああっ女神さまっ」のヒロイン「ベルダンディー」の概要
ああっ女神さまっに登場するベルダンディーには、北欧神話のように姉と妹がおり、それぞれウルド、スクルドという名前の三姉妹で、ストーリーが進むと、このウルドやスクルドも螢一に色々と絡んでくる展開となっていきます。
ベルダンディーは三姉妹の中でも温和な性格で、攻撃的な性格の姉のウルドや神経質なところのある妹のスクルドと比較して、一番しっかりとしていると表現できます。
ベルダンディーは、「ああっ女神さまっ」で有名ですが、ウルドやスクルドと共に、出典元の北欧神話での設定をかなり意識したキャラクターとなっています。
北欧神話にも着目すると、漫画やアニメをより楽しめるかも知れません。