「カモる」とは?意味!由来
ネットの書き込みで「カモる」という言葉を目にしたことがあるでしょう。
良くない言葉だというのは分りますが、どの様な意味で使われているのか知っておきましょう。
目次
- 「カモる」とは?
- 「カモる」の由来
- 「カモられる人」の特徴
- 「カモる」の使い方
「カモる」とは?
「カモる」とは「故意に人をだまして自分の利益に結びつけたり、だまされ易い人をターゲットにして自分の都合のいい様に利用すること」です。
勝負事などで、不正な行為をしても相手を疑わない様な人に目を付けてそそのかし、最初は儲けさせておいて良い気分にしておき、最後に大金を賭けさせたところで不正をして持ち金を巻き上げてしまうなどがあります。
「カモる」のはだれでも良い訳ではなく「これは」と思う人を探して徹底的に罠を仕掛けるのです。
カモられた人は最後まで相手のことを信じているのですが、さすがにおかしいと思ったり、友人から「それはだまされているんだよ」と言われたりして自分がカモられたことを知るのです。
形式的には個人で人を「カモる」こともあれば、何人かで協力してお膳立てをして一人のターゲットを決めて「カモる」こともあります。
「カモる」の内容は友達同士で都合よく利用する程度のものから、法律的に犯罪になる手口まで様々です。
「カモる」の由来
「カモる」の由来は「鴨にする」から来ています。
「鴨」は、晩秋の頃から冬にかけて日本に飛来してくる渡り鳥です。
他の野鳥と比較して個体が大きく、味が美味しいことで冬の貴重な食料となっていました。
しかも数が多い為に比較的捕まえやすいという便利な鳥だったのです。
ここから「簡単に捕まる人=簡単に引っかかる人=簡単にだませる人」という意味で使われる様になりました。
語源としては「鴨にするを省略した説」と、「鴨を動詞化して『る』をつけた俗語説」があります。
「カモられる人」の特徴
「カモられる人」の特徴について紹介します。
- ウソが付けない人
- 「No」と言えない人
- お酒に酔っぱらって記憶がなくなる人
ウソが付けない人
人から何か質問されたら何でも正直に答えてしまう様な人は「カモられる人」になり易いと言えます。
特にお金のことに関して「今お財布に幾ら入ってる?」と訊かれて「3万円」などとすぐに真面目にこたえてしまう人はすぐにカモられるでしょう。
その他にも自分の趣味や興味があること、過去の経験などを訊かれるままに喋ってしまう人は付け込まれがちです。
「No」と言えない人
日本人に多いのですが、強引にものごとを頼まれたり勧められたりすると「No」と言えずについ引き受けたり購入してしまう人がいます。
「カモる」人は慣れていますので言葉巧みに近づいて同情を買う様なことを言ったり、期間限定や特別価格などお得感を出して迫るのです。
相手も断り切れない上に「そんなにお得ならまいっか」と思いつい話に乗ってしまうでしょう。
お酒に酔っぱらって記憶がなくなる人
一番危ない「カモられ方」です。
お酒に酔ってしまい気が大きくなり、人に対して何でもやってあげたい気持ちになってしまいます。
他の人の分まで勘定を払ったり、いらないものを購入してしまうのです。
「カモる」の使い方
「カモる」は、自分が相手をだます側の時に使います。
例文として「あいつバカ正直だからいっちょカモろうぜ」と言います。
自分がだまされる側の場合は「あいつを信用していたらカモられた」と言います。
「カモる」は「人をだまして自分が得をしたり、相手を都合のいい様に利用すること」です。
良くない意味を持つ言葉ですので友達に対して使わない様にするだけでなく、この様な行為自体をしない様にしましょう。