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「後足で砂をかける」の意味とは?使い方や例文を紹介!

去りゆく人に対して残された人が「後足で砂をかける様なことをして」と悪口を言っているのを聞くことがあります。

一体どの様な意味のある言葉なのでしょうか、語源や例文も併せて紹介します。

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「後足で砂をかける」の意味とは?使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「後足で砂をかける」とは?
  • 「後足で砂をかける」の使い方・「後足で砂をかける」の退職時の例
  • 「後足で砂をかける」の類語や類似表現や似た言葉
  • 「後足で砂をかける」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「後ろ足で砂をかける」は間違い!?


「後足で砂をかける」とは?

「後足で砂をかける」の意味と語源を紹介します。

  • 「後足で砂をかける」の意味
  • 「後足で砂をかける」の語源や由来

「後足で砂をかける」の意味

「後足で砂をかける」「あとあしですなをかける」と読みます。

意味は「恩のある人を裏切るだけではなく、別れ際に迷惑をかけていくこと」です。

今迄お世話になったり目をかけて貰っていたのに、急にその人の元から去ることを決めてしまい、その恩に報いて期待にこたえずに終わってしまい、それどころかいなくなる間際に何らかの迷惑な行為をすることを言います。

挨拶もせずにその場から立ち去ったり、手間のかかるものごとを残していったりなど、恩人が不利になる様なことをしていなくなるのです。

残された側としては「あれだけ目をかけてあげたのに」と思いますが、きちんと法的な手順を踏んでいるのならば何も文句は言えません。

残念だと思いながらも去って行った人のことを忘れるしかなく、この様な状態を「後足で砂をかける」と言うのです。

「後足で砂をかける」の語源や由来

「後足で砂をかける」の語源は、動物の本質的な行動からきています。

犬や猫など、四足の動物が駆け足で立ち去る時に、後ろに立っていると蹴りあげた砂をかぶってしまうことがあります。

たとえ飼い主で普段から一生懸命世話をしてあげている人に対してでもこれは仕方のないことなのです。

動物は地面を走る時に爪や肉球で蹴り上げることでバネを生かして早く走れるのです。

急にダッシュをした瞬間に多くの砂や土を蹴り上げてしまうことがあり、そこから「恩のある人に対して砂を蹴り上げて立ち去ること」という意味で使われる様になりました。



「後足で砂をかける」の使い方・「後足で砂をかける」の退職時の例

「後足で砂をかける」の退職時での使い方について紹介します。

  • 退職時の例1
  • 退職時の例2
  • 退職時の例3

退職時の例1

「急にライバル会社に転職する」

誰もが入社した時には仕事が全く分からない状態です。

例え中途採用の人で同じ仕事をしてきた人でも、オフィスのルールが違うと今までと全く同じやり方ではできません。

そこで最初は上司や先輩が教育してくれることになります。

新卒ならばゼロの状態から育てていくのですが、仕事を覚えてやっと一人前にできる様になったと思った瞬間、ライバル会社に転職してしまう人がいます。

今の会社でのやり方や情報をたっぷりと仕入れてから転職するので、一生懸命教育した人から見れば「裏切られた」という思いでしょう。

この様な状況で転職する人に対して「後足で砂をかける」と言うのです。

退職時の例2

「退職時に挨拶をしない」

退職をする時には、有給を取っていても最後の日に出社して雇用保険などの書類を受け取るものです。

その際には自分の部署や関連部署のお世話になった人達に「今までありがとうございました」とお礼の挨拶をして回るのがビジネスマナーです。

ところが挨拶回りが面倒臭いからと、直接人事部に行って手続きが終ればそのまま帰ってしまったり、中には「退職代行サービス」等を使って全く出社せずにそのまま辞めてしまう人もいるのです。

「世話になっていないから」は理由になりません、その職場でチームとして働いたのならば、周囲の人に挨拶をするのが社会人としての常識です。

この常識に欠けた人に対して「後ろ足で砂をかける」と言います。

退職時の例3

「仕事の引き継ぎをしない」

退職をする時には、自分が担当していた仕事をきちんと引き継いで辞めるのが常識です。

ところが次に担当する人に対してほとんど引き継ぎをせず、重要なことを教えないまま退職してしまう人もいるのです。

何らかの不満を持って仕事を辞める人に多く見られる行為で、「辞めた後で皆が困ればいい」と思っているのです。

中にはトラブルになると分っている案件をそのまま放置していなくなる確信犯もいます。

この様な人に対して「後足で砂をかける」と言うのです。

「後足で砂をかける」の類語や類似表現や似た言葉

「後足で砂をかける」の類語には以下の表現があります。

  • 「軒を貸して母屋を取られる」
  • 「恩を仇で返す」
  • 「飼い犬に手を噛まれる」
  • 「借家栄えて母屋倒れる」
  • 「鉈(なた)を貸して山を伐られる」

「軒を貸して母屋を取られる」

「一部を貸しただけなのに全てを取られてしまうこと」です。

軒先だけと思って貸してあげたのに、最後には建物の中にまで入り込み占領されてしまうことからきています。

「恩を仇で返す」

「恩を受けた人に対して、不利になる様な行為をすること」です。

こちらは「後足で砂をかける」の言い換えとして最も良く使われています。

「飼い犬に手を噛まれる」

「常に目をかけて大切にしてきた人に裏切られること」です。

可愛がって世話をしてきた犬に手を噛まれることからきています。

「借家栄えて母屋倒れる」

「施しを受けた方が裕福になり、施した方が落ちぶれてしまうこと」です。

貸した家の方が栄えてしまい、家主が貧乏になってしまうことから来ています。

「鉈(なた)を貸して山を伐られる」

「好意でしてあげたことで自分が損をすること」です。

良かれと思い鉈を貸してあげたら、勝手に自分の持ち山の木まで伐採されてしまったことからきています。



「後足で砂をかける」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「後足で砂をかける」の例文と解釈を紹介します。

  • 「後足で砂をかける」を使った例文1
  • 「後足で砂をかける」を使った例文2
  • 「後足で砂をかける」を使った例文3

「後足で砂をかける」を使った例文1

「〇〇は仕事を抱え込んだ状態で後足で砂をかける様に辞めていった」

ギリギリまで仕事を一人で抱え込み、誰にも引き継ぎをしないで退職した人のことです。

後で引き継いだ人や関係する人立が困るのを承知でわざとしたと思われます。

「後足で砂をかける」を使った例文2

「自分の顧客を引き連れてで辞めるとは、後足で砂をかける行為だ」

プログラマーにありがちですが、自分の顧客と信頼関係を築き、独立した時にその顧客をそっくり引き連れていってしまう人がいます。

会社にとっては損害になるのですが、容認してくれるところも増えています。

「後足で砂をかける」を使った例文3

「車を貸したらぶつけてそのまま連絡が取れなくなった、後足で砂をかけられた」

車を貸して欲しいと言われて何度か貸してあげたら、いつの間にかぶつけて傷がついていて、しかも本人とは連絡が取れなくなってしまい、途方に暮れている状態を表します。

「後ろ足で砂をかける」は間違い!?

「後ろ足で砂をかける」という表現は間違いではありません。

「後足」「あとあし」「後ろ足」「うしろあし」と読み方が違うだけで、意味は同じです。

icon まとめ

「後ろ足で砂をかける」は、「去り際に恩人に対して裏切ったり迷惑をかけること」です。

ビジネスではよくこの様な行為をする人がみられ、本人に対して周囲の人が使う表現です。