「闇堕ち」の意味とは?関連語や「闇堕ちヒロイン」も解釈!
「闇堕ち」とは、「善人(味方)が自分の意思で悪の属性・価値観を身につけて悪事をすること」です。
「闇堕ち」の「意味・語源や由来・関連語・闇堕ちキャラと闇堕ちヒロイン・闇堕ちの原因・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「闇堕ち」とは?
- 「闇堕ち」の関連語
- 「闇堕ちキャラ」
- 「闇堕ち」する主な原因
- 「闇堕ち」の対義語
- 「闇堕ち」の英語と解釈
- 「闇堕ちヒロイン」とは?
「闇堕ち」とは?
「闇堕ち(やみおち)」とは、「善人・味方が何らかの原因で、悪の属性・人を傷つける価値観を身につけて悪事をすること」を意味する言葉です。
「闇堕ち」で「善人が悪人に変わること」を、「ダークサイドに落ちる」とも言います。
「闇堕ち」という言葉は、「元々は善人・味方だった人が、トラウマ・挫折感・疎外感などの影響によって、ダークサイド(闇の側・暗黒面)に落ちて悪事や犯罪をするようになってしまうこと」を意味しているのです。
弱者を助けるために戦っていた正義の味方が急に、弱者はやられて当たり前の「弱肉強食・自然淘汰の悪人のような価値観」に転向し、弱者を攻撃したり虐待したりするようになった場合などは、典型的な「闇堕ち」になります。
- 「闇堕ち」の語源や由来
「闇堕ち」の語源や由来
「闇堕ち」の語源・由来は、「闇」の漢字が「真っ暗であること・光がないこと(光が届かないこと)」を意味していて、「希望・善・神・正義」などを象徴する「光」の対義語になっています。
「闇(ダークサイド)」の言葉は、「光」とは反対に「絶望・悪・悪魔・不正義」などを象徴しているのです。
「闇堕ち」の「堕(だ)・堕ちる(おちる)」という漢字は「堕落(だらく)・堕天使(だてんし)」などで使われるように、「おとす・おちる・くずれおちる・おこたる(なまける)」という語源を持っています。
それらの漢字の語源から、「闇堕ち」というのは「悪の属性・要素を持つダークサイド(暗黒面)に堕ちること」なのです。
「闇堕ち」の関連語
「闇堕ち」の関連語を紹介して、その意味を説明していきます。
- 「悪堕ち」
- 「ダークサイド」
「悪堕ち」
「闇堕ち」の関連語として、「悪堕ち(あくおち)」があります。
「悪堕ち」というのは、善人や味方だったはずのキャラクターが、悪の勢力の側について寝返ることを意味しています。
「闇堕ち」と「悪堕ち」は似ていますが、「闇堕ち」は「精神的・心理的に悪の属性や価値観を身に付けること」であり、「悪堕ち」は「味方(善人)が悪の勢力の側に寝返って裏切ること」の意味のニュアンスが強くなっています。
「ダークサイド」
「闇堕ち」の関連語として、「ダークサイド」があります。
「ダークサイド」は米国のハリウッド映画「スターウォーズ」や「バットマン」などでも使用される言葉ですが、「暗黒面=悪の要素・欲望が渦巻く心的な内面領域」を意味しています。
正義の味方や善なる主人公が、悪の欲望や価値観に飲み込まれてしまうような危機的状態を指して、「ダークサイドに堕ちる(落ちる)」というのです。
「ダークサイドに堕ちる」という慣用句的な言い方は、「闇堕ち」の語源とも言われます。
「闇堕ちキャラ」
「闇堕ちキャラ」を紹介して、その特徴やエピソードについて簡単に解説していきます。
- 「羽咲綾乃(「はねバド!」)」
- 「夜神月(「デスノート」)」
- 「練白龍(「マギ」)」
「羽咲綾乃(「はねバド!」)」
「はねバド!」の羽咲綾乃(はねさきあやの)は、中学時代に初めてバドミントンの試合で敗れた後に母親が家出したトラウマから、暗黒面に落ちて冷酷・攻撃的な性格が出てきやすい「闇堕ちキャラ」になっています。
羽咲綾乃は天才少女として初めて挫折を味わい、母親を落胆させたという自責感から「闇堕ち」してしまったのです。
「夜神月(「デスノート」)」
「デスノート」の夜神月(やがみライト)は、凶悪な犯罪者には生きる権利も裁判を受ける権利もなく、デスノートで即座に処刑すべきだという価値観に転落した典型的な「闇堕ちキャラ」です。
東大主席合格の夜神月は、元々成績抜群で正義感の強い好青年でしたが、死神リュークの落としたデスノートを拾ったことで、「新世界の神になる」という妄想的思想に取り付かれ、自分の一存で犯罪者を処刑することを正義とする「闇堕ちキャラ」になったのです。
「練白龍(「マギ」)」
「マギ」の練白龍(れんはくりゅう)は、実母の陰謀で幼少期に2人の兄を殺されて顔に火傷を負った「煌帝国」の第四皇子です。
練白龍は元々、「闇堕ち」するトラウマ要素を多く抱えたキャラクターでしたが、過去のトラウマを想起させられる戦闘、姉の白瑛(はくえい)からの否定、好きな女性モルの拒絶などによって無慈悲・残酷な性格を持つ「闇堕ちキャラ」になってしまったのです。
「闇堕ち」する主な原因
「闇堕ち」する主な原因を指摘して、その意味を解説します。
- 「裏切り・人間嫌いになる出来事」
- 「内面にあった悪の野心・欲望の肥大」
- 「恋人や親友の死による人生への絶望」
「裏切り・人間嫌いになる出来事」
「裏切り・人間嫌いになる出来事」というのが、「闇堕ち」する主な原因の一つになります。
信頼していた仲間や彼女に裏切られたショックで、悪の心を持ってしまうパターンは多くあります。
また人間の争い・強欲さ・裏切りなどを見すぎて、人間嫌いになった結果、「闇落ち」して悪の属性を身につけてしまうこともあります。
「内面にあった悪の野心・欲望の肥大」
「闇堕ち」する主な原因として、「内面にあった悪の野心・欲望の肥大」があります。
善人(味方)の内面心理に元々あった「自分さえ良ければいい(他人を支配したい)という野心・欲望」が、何らかのきっかけや誘惑によって肥大してしまうと、「闇堕ち」してしまうことがあります。
自分の野心や欲望を自己制御できなくなると、欲望の暴走によって悪の心に落ちてしまいやすいのです。
「恋人や親友の死による人生への絶望」
「恋人や親友の死による人生への絶望」が、「闇堕ち」する主な原因の一つに数えられます。
愛していた唯一の恋人・親友などが死んでしまうことで、すべての生きがいを見失って、ダークサイドに落ちてしまうパターンが多くあります。
自分の生きる意味や価値を支えていた恋人(親友)を失ってしまったことで、「自暴自棄・逆恨みの心理」に陥り、世の中や人間を恨むようになってしまうことがあります。
「闇堕ち」の対義語
「闇堕ち」の対義語は、「光落ち(ひかりおち)」になります。
「光落ち」という言葉の意味は、「悪人(悪者)が、善の心(正義の意思)を持つようになり善人に変わること」になります。
「光落ち」とは、悪事を働く(悪の目的を掲げる)悪役として存在感のあったキャラクターが、何らかの理由(きっかけ)で「善の心・正義の意思・思いやり」を持つようになることを意味しているのです。
「闇堕ち」の英語と解釈
「闇堕ち」という言葉は、“falling to the dark side”(ダークサイド・暗黒面に落ちる)や“turn evil/bad”(邪悪・悪に変わる)などの英語で表現することができます。
- “The hero character has been falling to the dark side.”
“The hero character has been falling to the dark side.”
この「闇堕ち」を使った英語の例文は、「主人公キャラは、闇堕ちしてしまいました」ということを意味しています。
「闇堕ちヒロイン」とは?
「闇堕ちヒロイン」とは、「闇堕ちした女性キャラクター」のことです。
精神的に追い込まれたり、人間や異性、競技に絶望して投げやりになったりすることで、ヒロイン(女性キャラ)が「悪の心・属性(要素)」を身につけて悪事を犯すようになってしまうことがあります。
「闇堕ちヒロイン」という場合、真面目で清楚だった女性キャラが、トラウマ的な経験によって、急に異性関係に奔放になったり男を手玉に取るようなしたたかさを身につけたりするケースもあります。
「闇堕ち」の言葉を徹底的に解説しましたが、闇堕ちには「善人(味方)がダークサイドに落ちて悪人に変わること」などの意味があります。
「闇堕ち」の対義語は「光落ち」になります。
「闇堕ち」の言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。