「私得」の意味とは?「我得」は誤用?使い方、元となった言葉まで詳しく解説!
この「私得」は、元からあった言葉から派生して作られました。
この手のスラングには、そのような言葉も多いです。
目次
- 「私得」とは?意味と読み方
- 「誰得」とは?
- 「私得」と「我得」は違う?誤用?
- 「私得」の使い方
「私得」とは?意味と読み方
私得とは、「私(自分)にとっては得だ」という意味の言葉です。
先のように、元となる言葉から派生して使われるようになった言葉で、その言葉についても以下で詳しく解説します。
「わたしとく」と読む言葉で、意味は何となく分かっても、この読み方が分からないという人も居るでしょう。
間違えやすいのは「わたしどく」で、最後をこのように「どく」とした方が語呂がいい為、知らないとこちらだと思ってしまいがちなので注意してください。
「誰得」とは?
前述した、「私得」の元となっているのが、この「誰得」という言葉です。
読み方は「だれとく」で、「誰が得するんだ(誰も得しないだろう)」という意味で使います。
使い方としては、「このゲーム、誰得だよ?」のような形になります。
このような表現は、あまり面白いとは思えないゲームに対してよく使われます。
面白くないので、誰も好きにならないだろう、その為に売れ行きも悪いと考えられる為、作った会社も利益が出せず、結局「誰も得をしない」というこの言葉の意味になるからです(あくまでそのように思って使っているだけなので、本当にその通りだとは限りません)。
「私得」と「我得」は違う?誤用?
「私得」と使うべき所を、「我得」と使ってしまっているケースがありますが、この「我得」というスラング表現は一般的ではなく、「私得」の誤用だと考えていいでしょう。
「私得」と同じく、「我(自分)だけが得をする」という意味で使っているのだと考えられますが、この「我得」は、中国語で「自分がしなくてはいけない」という意味の言葉になり、相手によってはそちらだと思われてしまう可能性もあるので、きちんと「私得」と使いましょう。
「私得」の使い方
私得の具体的な使い方です。
実際にも、このような形で見掛けることが多い言葉です。
- 「私得でしかない」
- 「私得すぎる」
「私得でしかない」
「私得」だけだと、「自分にとっては得だ」という意味ですが、このように「でしかない」と付けることで、「自分しか得をしない」という意味になります。
「このアニメは私得」とした場合、自分には得になる(自分が好きなタイプのアニメ)という意味ですが、「このアニメは私得でしかない」とすると、自分以外はとても好きにならないだろうと思われるアニメという解釈になります。
「私得すぎる」
自分にとって得すぎるという意味で使う表現です。
「このサービスは私得すぎる」と使った場合、その内容や条件などが、自分にとても都合がいいと言っていると解釈していいでしょう。
私得は、「誰得」から派生して作られた言葉ながら、そちらの言葉を知らなくても問題なく使うことができます。
そちらより使える場面が多いとも言えるので、意味や使い方をしっかり覚えておきましょう。