「マッポ」の意味とは?由来 や「マッポの手先」も合わせて解釈!
世の中には「俗語」と呼ばれる言葉が多数ありますが、この「マッポ」という言葉もその1つだと考えていいでしょう。
目次
- 「マッポ」とは?
- 「マッポ」の由来の地域とは?方言?
- 「マッポの手先」の意味とは?
- マッポ死語?警察官をマッポと呼ぶのはやめた方がいい?
「マッポ」とは?
マッポとは、「警察」のことを指す俗語です。
主に街中を巡回している警察官に使う言葉で、パトカーや白バイのことだと解釈していいでしょう。
主に不良と呼ばれるような人間が用いる言葉で、何か法に触れるような行為(交通違反など)を行った際に巡回中の警察に目撃された時に、「まずい、マッポに見られた」などと使う言葉です。
その他にも警察絡みの色々な使い方がある言葉で、警察署や交番(派出所)のことを「マッポ所」と呼ぶことがあります。
更にには警察沙汰になる(なった)ことに対して「マッポ絡み」と使ったり、警察の職務質問を「マッポ止め」といったような使い方もされます。
「マッポ」の由来の地域とは?方言?
現在のような警察組織が誕生したばかりの明治時代初期には、警察官は薩摩藩(現在の鹿児島県の西地方)出身の人間ばかりでした。
そのことから、警察のことを「薩摩っぽ」と俗に表現していたのが現在の「マッポ」という言葉の由来だと言われています。
また、その後に陸軍の憲兵(軍警察)のことを"MP"(ミリタリー・ポリス)と呼んでいた時代があり、この「エムピー」という発音から「マッポ」と変化したという説もありますが、薩摩藩の方が時代が古く、こちらは後から付け足した由来だと考えられています。
「マッポの手先」の意味とは?
「マッポの手先」とは、警察組織に俗する人間だという意味で使われる表現です。
一見ではそれとは分からない場合に使うことが多く、警察官本人が使うことはまずありませんが、私服警察官をそれだと気付かずに捕まってしまったような時に、その人間に対してマッポの手先だったのか」などと用いる言葉だと考えていいでしょう。
語源は、1980年代に放送されていた「スケバン刑事」という有名なドラマで、その中で女子学生に扮した警察官が自らのことをそのように使っていた為に流行った表現です。
マッポ死語?警察官をマッポと呼ぶのはやめた方がいい?
マッポは、俗語の中でも「不良言葉」と呼ばれるものに入り、警察官に対する蔑称です。
例えると、日本人のことを「ジャップ」(白人から見て、猿のようなものだといった意味で使われる蔑称です)と呼ばれるようなものなので、このように呼ぶのはやめた方がいいでしょう。
呼ばれた警察官も決していい気はしないので、このように呼んでいいことは何もありません。
マッポという言葉は、意味だけ覚えておく程度に留めておきましょう。
決して実際には使わないように気を付けてください。